Peace Back To My Heart セルフライナーノーツ
1.Keep fighting
今年のド頭、1月、F.A.Dでのライブ終わり、いつものように事務所でナツメさんとキイチロさんと話していた時、2人から「MARIO2BLOCKも短くて速い曲あっても良いんじゃないかな〜」的な事を言われたのを覚えている
確かに俺達は、特に俺は「ありがとうございました〜」って演奏終わらせると見せかけて最後にショートチューンをやる風潮を避けていたし、あるあるみたいなライブの流れになってしまってる風潮が何だか嫌いだった笑
短くて早けりゃいいってモンじゃねぇ!と皮肉を込めて我々が作った1番最初のいわゆるショートチューンが去年リリースしたA to Zと言う曲である
別にショートチューンが嫌いでは無いがみんなと同じ事をしたくないと言う気持ちの表れで作った曲でもある
blink-182のHappy Holidays, You Bastard、や去年リリースされたアルバムに入ってるTURN THIS OFF!はマジでショートチューンの中でも最高だから皆んな聴いて欲しい、あれぞ正にって感じ(True)
しかしナツメさんとキイチロさんと言う信頼してる2人に言われた時、素直に「作ってみようかな」と言う気持ちに直ぐなった
今年もバンド頑張るぞと言う気持ちといつかF.A.Dをソールドさせる思いを秘めライブハウスを後にし、帰り道にひかり家と言う家系ラーメンを食べに行った時、急に曲が思い浮かんだ、車を停めて店に向かうメンバーより少し後ろでバレないようにボイスメモを録りラーメンを食べながらずっと曲の展開を考え、忘れないようにずっと頭の中で脳みそに染み込ませるようにメロディを流していた
結果その時の感情や衝動を上手くパッケージした短くて、速くて、グッドメロディで曲の展開が最高な曲ができた!
タイトルはそのままキイチロさんがよくF.A.DでLONELINESSと言うイベントのスローガンから貰った、この曲ができた時、今回のミニアルバムの全貌が見えた気がした
2.Insideout
俺はよく誰にも届かない場所へ行きたいと思う、何処でもない場所へ行きたい、何も気にならない人間になりたいと思っている、でもどうしても周りの目が気になるし周りの人達の事が気になって仕方ない、知れば絶望もするし酷く落胆してしまう事だってある
嫉妬する事だって沢山ある、自分が劣等感の塊だって事に気付いて自分自身に対して失望して泣けてきてしまいそうになる事がたまにある
そう言うのにウンザリしていた時期に作った
4年前にできた曲
まだまだ道の途中だしWORSTの3巻で米崎が
「数ある不自由と戦わずして自由は手にできねーんだぜ」って言ってるし俺達も戦っていかないといけないって強く思った、1曲目のKeep fightingができた瞬間に今こそこの曲をやるべきだって思った、4年間温存しといてマジで良かったです
MARIO2BLOCK渾身の秘密兵器!
3.YES !!
怒涛の3曲目、1、2曲目でも良かったのではないかと言うくらいパワーのある曲!
俺は根っからのリフっ子である、ギターソロよりもリフの方が大好きだ
1発目のリフでその曲がカッコいいかどうか決まる時だってある、リフは曲の最高のスパイスだと思ってる
頭のリフから歌に入るまでの3段階変化するリフ我ながら最高だと思います、マジでリフの事しか話してない、マジでリフしか言ってない
因みにギターリフとはその曲の顔、代名詞となるギターフレーズの事、Hi-STANDARDで言うSTAY GOLDのイントロのギターフレーズとかDEEP PURPLEのSmoke On The Waterとかあとスピッツの空も飛べるはずとかのアレ
(さっき調べたらギターリフは繰り返されるギターフレーズ、refrainから由来してるらしいよ⭐︎知らなかった)
俺が今までで作ってきた曲で正直何かを伝えたいと思った事がない、3rd Demoに収録されてるMessage songは伝えたい事は特に無くて、"No Message"って意味での"Message song"なんだ
言うなれば俺は自分の気持ちを曲で具現化してるイメージ、幽波紋
ここが地獄なら俺達は何度も地獄を味わってきたから優勢だぜ!って感じ、逆境上等!
俺が好きな漫画のキャラクターが自分より強い敵に挑んでる時のセリフを俺なりにアレンジさせて貰った言葉を歌詞にしてぶちこんだ、ライブで大爆発したい!
4.M2B WAVE
この曲ができてしまった時、正直困惑した
メンバーに聴かせるのも躊躇した、今までこんな曲やった事無いし、もしかしたらダサいって思われるんじゃないかと心配した
パンクロックの禁忌を犯してしまってるんじゃないかと思ったが、そもそもその考えがパンクじゃねぇし、やりたい事やらせろ知るかってメンタルでメンバーに聴かせたらすんなり受け入れてくれてハマってあっと言う間に完成した
今回のミニアルバムで1番スムーズにできた曲
最高にポップでキャッチーなダンスナンバー
スタジオ帰りに車で1番繰り返して聴いた曲
コロナ禍に入ってライブも禁止されスタジオにすら入れない時期
助成金を全て使い俺はMacBook、インターフェーズ、プラグイン、全ての機材を揃えて最高のDTM(平たく言うとパソコンで曲作る事)の環境を作った、いざパソコンで曲を作ろうとすると大変でとても手間がかかり、ドラムを打ち込むだけで一晩かかる始末
俺は1週間で挫折した、数回エロサイトを開きそれからもう2度とパソコンを開く事は無かった(因みにForeverはパソコンで作った)
しかしスタジオでメンバーにイメージを伝えていっせーのせで合わせたらあっと言う間に曲が完成してしまうのだ、それも2時間足らず、早い時は30分!こんな最高な事はない
スタジオ最高、バンド最高、因みにそのパソコンはTHE NOiSEのアーサーに売りました
話は逸れましたがM2B WAVE、もう曲名からして最高だろ!ギターリフはもちろん各ソロパートもマジでお気に入り!ライブでみんな揺らしてぇ〜!歌詞はバイトの休憩中に鼻くそほじりながら3分くらいで書きました
5.The Window
正直この曲はド頭のリフが弾きたいが為に作った、このフレーズを弾きたくてそれだけの為に作ったが、強いて言うなれば、自分は誰かになりたいなんて思った事は無いがリスペクトしてる人達は沢山いる
好きな漫画の登場人物、好きなバンド、カッコいい仲間達、全員リスペクトしている
でも結局最高の自分を目指して突っ走ってる自分が1番だと思っている
正直メンバーが揃わなくても誰にも注目されなくても好きな音楽を作って気の知れた人達だけとライブをしていればそれで幸せだと思っていた、でも自分の本当の気持ち、本当の本当に自分がやりたい事に気付いてしまった時、遠く突き抜けて行く仲間のライブをステージ袖から観てた時、ずっと心の中に閉まっていた本音が溢れた時、今まで自分の心の中を見て見ぬふりをしていた自分が情けなくて泣けてきた
2023年奇跡的にメンバーが全員揃った、諦めて腐ってたけど自分が本当にやりたいと思ってた事が全部できるかもって思った瞬間、胸張って真っ直ぐ最高の自分達を目指せるって思った
って気持ちを詰め込みました!
6.Summer Boys
遂に俺達は最高の場所にたどり着いた、最高な仲間達と最高な思い出に出会ってしまった
小学生の時、毎年夏に観に行っていた2本同時上映のアニメ映画、物語の中にその作品にしか出てこない登場人物、原作はそいつと出会って無かったかのように進んで行く物語
コルクボードに画鋲で刺してあるクラスの集合写真、30過ぎてタバコ吸いながら芝生に寝転がって見る星空、エメラルドグリーンに輝く故郷の山、川、海、俺!
何を見たじゃなくて誰かと見たと言う事実が何よりの財産、ネヴァーエンディングアドベンチャー、終わらない冒険、時間はあっと言う間に過ぎ去って行く、俺達は今思い出を越えようとしている
7.Smoking room
みんなからよく意外だと言われるが俺は4大を卒業している、しかし1年ダブっている
通っていた大学には談話室と言う溜まり場があった、飯も食べれるしタバコも吸える最高な場所だった、友達が卒業してしまい、1人で談話室に入った時いつも騒がしかった溜まり場が静まり返っていて取り残された気分になった、みんな卒業してそれぞれの道を歩み出す、仕方ない、しかし俺以外にダブった仲間達はいた
しかも6人くらい(笑)
俺はよく思うが仲間達に本当に恵まれている
今までの人生を振り返るとよく思うんだ
見わたせばいつだって友達、仲間がいる
そう、見わたせばいつだってね!(Everywhere you lookの歌詞より抜粋)
結果あまり全く寂しくはなく無事1人を除いて全員卒業する事ができた(爆)
良い思い出の曲、その時に作ったから9年前くらいにできた曲
そしてリアレンジして生まれ変わったのがInsideoutと同じ時期の4年前、コロナ禍中にリリースしたアンツのコンピに入ってます!
その時はアンツでアンツのPAのナカノさんにレコーディングして貰いました!
そして沢山の人達がライブでリクエストをくれるので再録してまた新たに生まれ変わりました!みんなの声のお陰さ!
Peace Back To My Heart の最後を飾るにふさわしい俺達のキラーチューン!
これにて大円団ってわけさ!
完