あたたかいおしゃべり

基本、人と話すことを苦手としている。グループで話していても取り残されたり、1対1だと沈黙を作ってしまったり…

なんというか、とっさの言語化が苦手なのだ。自分の思いをすぐさま口に出せない。なぜか、文章には比較的はやく起こせるのだけど。とにかく、しゃべるのはあんまり、だ。

行き帰りも、何かと考えを巡らせながらひとりで歩いているのが通例。けれど昨日のサークルからの帰路は、事務的な打ち合わせの必要があって複数人でまとまって歩くことに。

用が済んでからも、気づけばそのまま、たまたま周りにいた仲間も巻き込んでゆるゆる話していた。居心地よくしゃべれたことが嬉しかった。

常に楽しい話題というわけではなかった。誰だれとの関わり方に悩んでいるとか、実はこれこれこんなトラブルがあって…とか。それでも、どんなことも自分の中で咀嚼し、話す相手に心を寄せながら、聴き、思いを口にできた。ささやかながら充足感がある。

どうしてこんなスムーズに「おしゃべり」ができたのか、はっきりとは分からない。ただひたすら、おしゃべり中のあたたかい雰囲気が印象に残る。

引っ込み思案にとって、人と話すことはかなり勇気のいる活動だと思う。しかし対話で得られるものもたくさんあるはずで、人間的なぬくもりだったり、はたまた安心感だったり、それが自分を支えてくれることも数多いだろう。

だから、苦手だけれど、恐れすぎずに閉じこもらずにいたい。周りに目を向ければまた、あたたかいおしゃべりができるかもしれない。そう考えるから。

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