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2023年の夏、福島。

時間があかないうちに、と思っていたのに、気づいたら2週間。この間書いた記事を読み返して、既に「そういえばそんなことも思ったな・・」なんて感じるくらいなので、ちょっと衝撃は薄れつつある気がするけれど、それでもせっかくなので2日目の記録も書いてみる。

ちなみに1日目はこっち。


2日目は今回の旅のきっかけになった南相馬市と楢葉町、それぞれの友人を訪ねる。再び車で6号線を北上。昨日と何も変わらない景色。

人のいる町いない町、同じ道を走っているのに、この信号から、この境界から違うんだな、というのがよくわかる。畑が広がっていたかと思えば、一面に太陽光パネルが置かれた土地が現れたり、「空き物件」の看板がかけられているビルがあったと思えば、元教育施設らしき場所を公民館として活用しているのであろう建物があったり。復興の方針みたいなものが市町村によって違うのかもしれない、そんな景色が続いていた。

ひとつ目の目的地はここ。kashiwaya。

もともと柏屋という旅館だった建物をリノベした場所


月に一回のイベント。訪問と重なってよかった

オーナーのかおりさんは出張でお会いできなくなってしまったのだけれど、イベントでカフェやってるから行ってみて〜!とのことでのぞいてみることに。

コーヒーを淹れてくれたりょうさん
手書きのメニューとお便りがいい感じ

お客様がいらっしゃたので撮らなかったけれど、大きな窓から見える緑と線路がとても素敵で涼しげで、いくらでものんびりできちゃいそうな店内。セルフで、と置かれたお水のそばにはりょうさんの私物の本と手書きの旅ノートが置かれていた。その場を作る人が旅をする人だと、なんとなく外の人が馴染みやすくなるのかもしれない。これはふと思ったので、めも。

お昼ごはんはお勧めしてもらったレストラン。

地図だけを頼りに行くと見つけられないかもしれないお店の入り口。近くの駐車場に停めて歩いてビルの後ろ側へ。

https://www.instagram.com/p/CvC9auhhF3m/

ご飯の写真と話はこっち。食べ終わってそのまま歩いて「よりみち」。

建物の2階にあって、上がった先は人口芝の敷かれた明るい空間。念願の初めまして対面を果たして、街の話をあれこれ聞く。なんとなく一次産業、海とか農とか果樹のイメージだった福島だけれど、南相馬は今、いろんな産業が生まれつつあるところだそう。中でも衝撃だったのは、ものづくりのまちから宇宙産業、ロボット産業へとシフトしているという話。

移住と引越しの間に位置する言葉が、何かあってもいいと思う。この間知り合いとTwitterでやりとりした話をしてみたら「確かにそれはあったら面白そう」という話になる。それほど気合いが入った意識高いものではない、でも偶然や強制ではなく選んでここに暮らしている。そんな暮らしに、名前はつくのだろうか必要なのだろうか。

馬のモチーフがあちこちにある


次に足を運んだのは、一度は避難で人がいなくなったという小高地域。

交流センターに車を置いて、ぐるりと街歩き。

三つ並んだベンチが可愛い。きっと何かでみんなで絵を描いているっぽい感じ
「小高パイオニアヴィレッジ」
錆びついたフェンスと看板の混ざり具合が好き
新しい酒蔵を作っている、というhaccoba
外観は完全に普通の一軒家。門に表札もついてた

https://haccoba.com/


本屋さん、と、多分カフェ・・?

作家さんのコメントと一緒にそれぞれの棚があって、並べ方とラインナップが興味深かった本スポット。ジェンダーの話とか政治の話とか、カラフルで手に取りやすい装丁の本もあって、お土産に買って帰ろうかしばし迷う。久しぶりに、こういう場所が近所にあればいいのに、と思った一つ。

あっという間に帰りの電車の時間が来てしまって、ここでおしまい。気になる場所はまだまだあったけれど、それでもだいぶ贅沢に満喫しまくった2日間だったと思う。
なにかが起きたとき、それはいきなりゼロになるのではなくて、どうしようもないプラスから一旦マイナスを経て、新しいものが生まれていくような気がする。すでにいろいろがありすぎて、足りない少ない減ってると言いつつも、パンパンに膨らみきっている気がする今のまちづくり。この10年と少しで、福島ではなくなって何が増えたのだろう。私の住んでいるまちは、何か変わったのだろう。
「震災をきっかけに、」という言葉は、仕事でいくいろんな場所で、インタビューで耳にする。その裏側にある気持ちの動き、あるとないの話を、次に聞いたらもっと深くしてみたい。

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