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会稽の恥 VSセレッソ大阪(A)

四月二日、午前七時二十二分。

春の暖かな日差しを感じながら、名古屋にある実家のベットで目を覚ます。

いがらっぽい喉となんともいえない疲労感が色濃く残る朝。



うっちです。

今回は、人生で初めてのヨドコウ桜スタジアム。

地下鉄御堂筋線長居駅3番出口からすぐ、河津桜とオカメザクラの咲き乱れる長居公園と、五万の収容人数を誇るヤンマースタジアムを通り抜けた先にあるこのスタジアムは、みなさんもご存じの通り横浜F・マリノスにとっての鬼門です。

危ないことが怖いなら鍵をかけて部屋にいりゃいいだけ。ではありますが、こんな場所でも僕たちサポーターはいつも通り、横浜F・マリノスというチームのため、大きな声で戦っている選手たちの背中を押し続けることができます。

一部の冷めた方々からは鼻で笑われてしまうのかもしれませんが、自分が選手を勝たせるんだと本気で信じ、鬼門なんて言葉では片づけさせないと意気込みながら、アウェイセレッソの地へと乗り込みます。


3/31 出発前夜 思わぬトラブル

「まじごめん、ちょっと明日行けんわ」

煮え湯を飲まされたのは、出発の前日。20年の人生で一番気のおける友人からの、一件のメッセージから事件が始まった。

名古屋から大阪までは約170kmほどであり、3もしくは4人ならば車で行くほうが圧倒的に安く向かうことができる。そして今回は、高校の同級生2人を乗せて大阪へ向かう予定であった。

メッセージを見た瞬間に頭が真っ白になり、すぐさま夜行バスを検索するも見つからず、友人の代わりに行ける人もいなかった。

今回の遠征で使える移動費はせいぜい4000円ほどであり、車移動という前提がなければ脳内予算委員会の通過は難しかった。

しかし、チケットは手元にある。クレジットカードを切り、始発での大阪入りを検討し始めるまでに至っていた。



急転直下、これまた1件のメッセージから状況は好転した。関東から車で遠征中のマリサポからのメッセージである。その内容は、名古屋でわざわざ一度高速を降り、うっちを拾って大阪に向かうというもの。この方がいなければ、僕は大阪にいなかったかもしれないと考えると感謝の言葉もありません。


いろいろなことが起きましたが、さあ大阪。
時刻は朝8時で特にプランはありません。
いったん長居公園へと足を運びます。
試合前の腹ごしらえ、朝ごはんです。





食い倒れの町大阪で次に向かったのは、なんば道頓堀の串カツだるま。これまた人生初の串カツだるま。腹ごしらえも終え、もう後は勝つだけ。


いざ、ヨドコウ


セレッソ大阪は清武が負傷離脱、FWに春セアラ。何とはなしに勝てる気が。

対する我らがマリノスは、負傷中の角田が体調不良によって欠場し(?)、エドゥアルドが今季リーグ初先発。怪我明けの小池龍太もさらなる負傷によって長期離脱。さらには松原も欠場で特別指定の吉田が先発。山根もアンダー代表から戻り、初のメンバー入り。右サイドバック事情がなかなかに苦しい。

戦う横浜ゴール裏

4-4-2か4-1-4-1のような陣形で前から限定しに来るセレッソに対して、リスク承知でつないでいくマリノス。前半は、セレッソの空けた背後のスペースをそれなりに使えていたし決定機も訪れた。しかし、山中からレオセアラと最悪の先制点を奪われると、何の脈絡もないシーンで奥埜へ。奥埜が浮き球のクロスからレオセアラが追加点。0‐2にされる。

時間の経過とともにペースを握り始めたマリノスは一点も奪うことができずに後半へ。

この展開ではさすがにセレッソも強く、ブロックを構えて守備を落ち着かせながら反撃にも出られている。

75分あたりでレオセアラは仕事を終えベンチへ。吉田も獅子奮迅の活躍を見せていたもののここで山根と交代。右サイドバックの受難に見えた一筋の光であった。

そして82分マリノスが左サイドを崩して1点を返し攻勢へ。ゴール裏の熱量も倍増し、一気に同点、逆転を目指す空気が出来上がった。
その後何度か訪れたチャンスを決めきることもできず、試合は終了。敗戦。

多くのチャンスを創出したのにも関わらず、そのほとんどを決め切れなかったことで試合が難しくなってしまったマリノス。皮肉なことに、ゴール前で明確なターゲットになり、前線でタメを作りながら得点も挙げたレオセアラとの今節における差が浮き彫りになってしまった。

ヨドコウだから仕方ないよねという切り替え方も分には向いていないし、それを受け入れられるようになりたいとも思えない。試合中は選手以上に気持ちを選手たちへと見せ続けたいし、負けた後は選手以上に敗北と正面から向き合いたいし、勝った時には喜びを共にしたい。考えていることはいたってシンプルだし幼いのかもしれないけれど、自分のサポーター像はそうなのだから仕方ないなと。

ということで今回は終わりです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。





【今節のツイート】🔍 @marino_sauras_ until:2023-04-02


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