見出し画像

千葉ロッテマリーンズはどんな会社?

皆さん、こんにちは!
球団オフィシャルライターの長谷川です。

千葉ロッテマリーンズという会社には、どのような仕事があるのか。
これまでの投稿で球団理念について書きましたが、もっと深く知っていただくために、今回は社内の各部署についてお話しさせていただきます。

たくさんの仕事があるプロ野球球団

プロ野球球団に対して、“会社”というイメージはあまりないかもしれません。
グラウンドで活躍する選手たちのイメージが強いと思いますが、千葉ロッテマリーンズという会社は、チームと事業の両輪があって成り立っています。社内の部署を紐解くと、様々な仕事が存在していることがわかります。

大きく挙げられるのは3つ。球団部門、管理部門、事業部門です。

  • 球団部門(球団本部)
    チームに関する運営が集約されています。シーズン中のチーム運営、選手の育成、コンディショニング管理、国内外のスカウト、外国人選手の通訳など。チーム戦略を支えるデータ分析では、スコアラーやアナリストも活躍しています。

  • 管理部門(経営管理本部)
    球団経営の全体を見渡す部署です。経理や総務、人事など、マリーンズの経営が円滑に行われる環境を整えています。

  • 事業部門

    1. マーケティング戦略本部
      大きく3つの役割に分かれています。
      「戦略企画部」は、データや市場環境の分析に基づく、球団全体のマーケティングプランの立案・実行を行います。
      「ブランド統括部」は、球団全体のブランド設計を行います。ファンサービスグループは、ZOZOマリンスタジアムのスペシャルイベントや、球場演出、おもてなしを担当。クリエイティブグループは、球団全般のクリエイティブ制作に加え、SNSなどファン向けのメディア発信をして、グッズなど各種制作物の監修も務めます。ちなみに、オフィシャルライターである私もここに所属しています。

    2. BtoB本部
      主に、法人取引先向けの仕事を担います。マリーンズを活用したアクティベーションやスタジアム広告看板への掲出提案、放映権の提案、新たな商材企画など、多岐にわたります。

    3. BtoC本部
      マリーンズファンと最も接する機会が多い部署です。ファンクラブ、チケット、デジタルコンテンツ事業を行う「コンシューマビジネス部」。グッズや飲食事業を行う「MD・コンセッション部」。どちらも野球観戦に欠かせないサービス向上に努めています。また、地域振興や、野球とダンスを指導する「マリーンズ・アカデミー」の運営、社会貢献プロジェクトとして「MARINES LINKS」も今シーズン立ち上げました。

ほかにも、ZOZOマリンスタジアムで安心安全な試合運営をするための指揮を執る「ボールパーク統括室」。全ての部署の情報発信に関わる「広報室」など、球団内には様々な仕事があります。

マリーンズファンに深く関わる「BtoC本部」の仕事とは?

このnoteで最初に紹介していくのは「BtoC本部」です。
マリーンズファンにおなじみの、グッズ、チケット、ファンクラブについて、担当者のインタビューを交えながら、もう少し詳しくお話しします。

  • グッズ
    企画をして、製造をして、マリーンズストアに商品が並ぶ。その過程には数多くの仕事があり、主に企画を担当する松村さんは、佐々木朗希投手が完全試合を達成した4月10日のことを振り返ります。
    「突発的な記念グッズは何も準備していない状況からスタートするので、完全試合達成の日から、1週間後を記念グッズ発売日と設定して急ピッチで準備を進めました。当日に球団全体の方向性が共有されて、翌日から具体的な商品企画を行い、ECサイトでの販売準備を進めました。大きな記録だったので、良い意味でも大変だった意味でも、記憶に残りましたね」
    常に臨機応変な対応が求められるグッズ企画。球団全体のマーケティング方針を理解し、その上で時勢やチーム状況を読み、連動するイベントスケジュールに沿う。選手が関わる商品は本人に確認をして、ブランド統括部や広報室と連携しながら、ひとつひとつ思いを込めて届けています。
    「ストアで手に取ってくれているのを見ると、うれしくなりますね。現在のマリーンズファンの皆さんが求めているものもあるし、球団として新たなファン獲得に向けて打ち出していきたいものもある。どちらも大切なので、バランスは常に意識しています」
    現在、イベントに関連した新商品や、佐々木朗投手の新たな企画も進んでいるとのこと。今後のnoteでは、そのあたりも発信する予定です。

  • チケット
    チケット販売計画に沿ったスケジュール管理はもちろん、販売に至るまでの戦略を立てるのもチケットグループの大切な仕事です。ニーズを把握し、付加価値をつけた席種を生み出す。より魅力的なサービスを考え続ける吉原さんは、今年登場した「サキドリパック」の考案者でもあります。
    「コロナ禍で先が読みにくい中でも、ファンの皆さんに魅力的な提案をしたいと思い、企画しました。自分が企画したチケットが、多くのファンの皆さんに購入いただき、手元に届け終えることができたときは達成感を感じました。今後もチケットグループから魅力的な企画を打ち出していきたいと思っています」
    今年2月には、球団が運営するチケット購入サイト「Mチケットオンライン」の大幅なリニューアルも実施。初めてチケットを購入する人も見やすいよう、ストレスを軽減した導線を設け、いろいろな席の選択肢を見せることを目指しました。あらゆる取り組みはこの先も続いていきます。
    「ZOZOマリンスタジアムの観戦シーンには様々なシチュエーション、ニーズが存在しています。『この席はこういう見え方をして、こんな楽しみ方があります』ということを丁寧に説明することも必要だと思います。noteをきっかけに、お伝えしていけたらいいですね」

  • ファンクラブ
    球団公式ファンクラブ「TEAM26」を担当する片岡さんは、マリーンズファンを楽しませることを第一に考えています。
    例えば、2021年に佐々木朗投手がプロ初登板初先発をした日。
    「ファンクラブとして、初登板を皆さんと一緒に楽しめる企画ができないかなと考えました。会員限定のピンバッジが手に入るガチャガチャがあり、普段はランダムで選手のサインボールが当たるのですが、その日は初登板記念イベントとして、佐々木朗投手のサインボールを大当たりに設定しました。とても大きな反響があったので、初登板のお祝いムードの中で喜んでもらえたのかなと思います。このようにシーズン中にできることもたくさんあるので、今後もファンの皆さんに楽しんでいただける企画に取り組んでいきたいです」
    一方で、2023年度のファンクラブの準備として、各種サービスの検討がすでに始まっています。スタジアム外周でファンクラブブースの運営をするときは、マリーンズファンと直接会話をする機会も多いという片岡さん。他のスポーツや他球団の動向を常にチェックし続け、マリーンズ以外の入会特典グッズが、どのようなクオリティなのか、どれだけの選択肢があるのか、どのような質感なのか。気になったことは球団の垣根を超えて担当者に尋ねることもあるそうです。
    「マリーンズが好きでファンクラブに入っていただいている方が多いと思いますし、やっぱり『入っていてよかった』と思ってもらいたいです。noteでは、ファンクラブの魅力を少しでも多くの方に知っていただいて、これまで以上に盛り上げていきたいなと思います」

千葉ロッテマリーンズという会社の大枠を紹介したところで、次回からnoteのバトンを各担当者に渡します。
まずは、ファンクラブ担当の片岡さんが「TEAM26」について語りますので、お楽しみに!

文:長谷川美帆(千葉ロッテマリーンズ オフィシャルライター)


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!