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千葉ロッテマリーンズの球団理念とは? 続編・根底にあるファンとの歴史

皆さん、こんにちは。
球団オフィシャルライターの長谷川です。
本日からプロ野球が開幕します!千葉ロッテマリーンズが頂点をつかむため、今年もご声援をよろしくお願いします。

今回のnoteは“球団理念”の続編です。前回の投稿でお話ししましたが、まだお伝えしきれていないことがたくさんあります。
実は、理念はファンの皆さんに深い関わりがあります。策定にあたり球団内で行われた議論について、もう少し深くお話させてください。

球団史が反映された理念

前回、「理念を策定したのは球団職員」と書いたのは言葉足らずだったと感じています。
職員の議論によって策定したことは事実でも、理念そのものを“つくり上げた”のは、球団が歩んできた歴史です。全ての選手が繰り広げた熱戦や、応援してくれるファンとの日々。それらの歴史なくして、理念にたどり着くことはできませんでした。
過去を継承し、未来につないでいく。そのバトンである理念の言葉を選んだのが、今いる職員たちです。

2020年5月から約半年をかけて理念は完成しました。当時の資料を改めて読むと、膨大な議論の記録が残っています。

目指す姿が明確になっているか?
マリーンズらしさとは何か?
掲げるものは何か?
根幹、ゆるがないものは何か?
5~10年の中長期的な目標は何か?

ほかにも多数のテーマを掲げて、各分野の数値解析を徹底し、議論がまた別の議論を生み、曖昧だった部分を明確化していきました。

私が最も印象的だったのは、マリーンズファンの存在が色濃く刻まれていることです。例えば、応援歌の歌詞を抜粋した資料には「マリーンズが 本当に好きだから みんなでこの喜びを 分かち合おう」の、“みんな”の部分に色が付いています。これは、同じ志をもって球団の歴史をつくってきた証。
ファンと向き合うことは、球団の目指すべき場所を明らかにすること。理念の随所に、ファンの存在が反映されているのです。

球団として、勝ちへの姿勢をみせること。ビジョンやブランドメッセージをしっかりと伝えること。関わる人々への浸透と共通理解を図ること。
全員が同じ意識をもつための取り組みは、今もずっと続いています。

2021年に社内浸透を目的に配布したブランドブック。選手と関係者の言葉が掲載されている


策定の1年後に訪れた変化

2021年3月に理念が発表されました。約1年が経過した今、私がオフィシャルライターの立場で気づく変化といえば、選手から理念を含んだコメントを聞くようになったことです。
前回紹介した井口資仁監督、中村奨吾キャプテン、益田直也選手会長はもちろん、2022年の新たな発見として挙げられるのは、新人合同自主トレが行われた1月のこと。理念策定後初の新人選手である秋山正雲投手が「常勝軍団を目指している球団の一員になれるようにがんばりたい」と話していました。入団まもない選手が自発的に、ごく自然に出した言葉に、とても驚かされたのを覚えています。

自他共に認める、令和の常勝軍団になる。

球団理念:Vision 2025「新たな常勝軍団に」

ほかにも、社内浸透を目的とした500冊限定の“ブランドブック”で関係者50人ほどにインタビューをしたことは忘れられない出来事です。普段は何万人ものファンの皆さんに向けて記事を書いていますが、社内に限定して発信することは本人とそのご家族を思い浮かべて手紙を書くような、今までに味わったことのない感覚でした。
理念について書くことは、千葉ロッテマリーンズそのものを書くということ。noteを読んでくださる方々にも丁寧にお届けできるよう、この先も学び続けていきたいと思います。

千葉ロッテマリーンズは、勝利と頂点を目指す集団であり、
関わる全ての人々の誇りであり続ける。

球団理念:Our Mission(マリーンズの使命)

チームが常勝軍団として歴史を塗り替えるように、関わる全ての人々の思いが、これからの千葉ロッテマリーンズをつくり上げていきます。

今後のnoteでは、マリーンズがどのような会社なのか、どのような部署があるのか、各担当者による投稿も予定しています。ゆくゆくはファンの皆さんにご参加いただける場所にしていきたいと思っていますので、ぜひまたご覧いただけるとうれしいです。

文:長谷川美帆(千葉ロッテマリーンズ オフィシャルライター)


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