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🐇⑦ただの素人だった私が【大和なでしこ】になるまで

↑の続きです。

<前回までのあらすじ>
「大和なでしこになりたい!」と思い、よく考えもせず伝統芸能の師匠に弟子入りしたものの、あまりにも自分が無知で不器用と知り、穴があったら入りたいと思うのだった。

超濃密!大和なでしこ育成塾!!

それでもなんとかお稽古を続けて、赤ちゃんのハイハイ並みの学習速度から、ほふく前進ほどの速度になりました。

着物を一人で着ることが出来て、姿勢も真っ直ぐになった頃、伝統文化を総合的に学べる大和なでしこ育成塾に入塾しました。

着付けと立ち居振る舞いはお稽古で学んでいるけれど、自分には圧倒的に伝統文化の知識と経験が足りないと思っていたので、今回も即決でした。

(お稽古よりちょっと本格的って感じかな?)

懲りずにまたしてもぬるい想像をしていましたが全然違いました。

お稽古では師匠一人でしたが、大和なでしこ育成塾では伝統文化のプロたちからの授業でした。

年中行事や通過儀礼、伝統芸能、礼儀作法、民俗学、神社、茶道、香道、装束などなど、座学あり体験ありの超濃密授業。

それぞれの道の第一線でご活躍中のプロからの授業は、どれも内容が濃いものでした。

普通の人が何十年かかっても体験できるかどうかの貴重な体験を、驚くほど短期間で経験して学ぶことが出来ました。

知らないことばかりだけど、それでもこの国の伝統文化は美しい

育成塾で学べば学ぶほど、自分が知らなかった日本のことを知れて楽しいと喜ぶ気持ちと、あまりにも自分が無知でがっかりする気持ちに襲われました。

(20年以上この国で生きてきたのに、日本の伝統文化を全然知らない。いったい私は何をしていたんだろう?)

本当にこの国で生きてきたのかな?と自分を疑いたくなるほど、日本の伝統文化をまったく知らない自分と何度も向き合いました。

こんなにも無知な私が大和なでしこになるなんて無理なんじゃないか?
これ以上学び続けても意味がないのでは?
と何度も諦めそうになりました。

それでも学び続けられたのは、日本文化の美しさに感動したからです。

すべてが効率的で美しく、意味のないことは一つもない。
いかにこの国の人が、自分と相手を尊重し、自然に感謝をして生きてきたかが詰まっている。
この小さな島国でだけ、千年以上も受け継がれている世界唯一の文化。

面白くないわけがないんです。
面白くなかったら、今に伝わってないんです。

この大変恵まれた環境のおかげで、ただの素人だった私は、自分が理想としていた、着付けはもちろん立ち居振る舞いと伝統文化も学んだ大和なでしこに近づけました。

それでも、まだまだ完成ではありません。
伝統文化に完成はありません。

たぶん、一生学び続けてもゴールというものは存在しないと思います。

それは裏返せば、一生楽しむことが出来るってことでもあります。

(一生楽しめるものを見つけた!なんてラッキーなんだろう!)

これからも私オリジナルの目標を胸に、一人だけの修行をずっと続けていくんだろうなと思ったときでした。

「私もあなたみたいな大和なでしこになりたい。教えてくれる?」

私一人だけ学んで、私の理想とする大和なでしこになればいいんだと思っていた考えは、久々に再開した友人のこの一言で変わるのです。

続きます。


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