【木質構造ニュースまとめ】プレストレス中規模木造建築物,木造ハイブリッド高層マンション
【新工法】単一の木質部材で中規模木造建築物
三井住友建設が開発した工法「プレストレスト木質構造」の設計法を確立したと公表した。設計法を構築するために、実物件への適用に向けた構造性能の確認実験や評価と分析を行った。
木質構造はスパンを飛ばそうとすると梁せいを大きくしなければならないので,プレストレスにより梁せいを大きくせずスパンを飛ばせるのは魅力的!
接合部にRC部材を用いて,木材の支圧面積を大きくする工夫がされてますね!
【実物件】日本初の木造ハイブリッド高層マンション「プラウド神田駿河台」
野村不動産と竹中工務店は、柱・壁などの構造部に木質系構造部材を使った木造ハイブリッド高層分譲マンション「プラウド神田駿河台」を発表した。地上14階、総戸数は36戸で、2021年3月下旬竣工予定。住宅棟において10階を超える木造ハイブリッドの新築分譲マンションとしては日本初。
竹中が今激押ししている「燃えんウッド」「CLT耐力壁」「LVLハイブリッド耐震壁」が使われていますね!!
「CLT耐力壁」「LVLハイブリッド耐震壁」は鉛直荷重を受けないため,耐火部材にする必要がないという使い方。
スーパーゼネコンの中では竹中がかなり木質構造物件に強い印象。そんな竹中でも中高層建物への木材利用は費用面であまり上手くないなと思います。海外では木質構造中高層建物が費用面でもRC等に比べて優位になる場合があるので,今後海外物件も紹介したいと考えています。
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