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PBL4Q終わったので振り返り

12月1月の二ヶ月間であっという間に4Qが終わったので振り返りを書く。

感想

一年間入学前から恐れていたPBL活動を終わらせることができた。本当に感慨深い。やっぱりメンバーに恵まれていたと思う。PBLやる前に志望者をあつめてどんな雰囲気を作れそうか調べておいてよかった。今配属先のPBLを考えている人は是非志望者を集めてみてほしい。

過去の記録はこちら↓

1Q2Q3Qと比較すると4Qはモブプロを使ってプロダクトを更に成長させることに力を入れられたと思う。これは、先行実装をやっていただいたメンバーのおかげだった。3Qのときに自分が考えていた設計よりもずっとずっと良い設計を提案してくれたメンバー。LLMを使いこなしてより良くするための機能を作って考えてくれたメンバー。動画を作ってキャッチアップしやすくしてくれたメンバー。CloudStrageの機能を使って保存機能を作ってくれたメンバー。いろんなことをやってくれた人がいたおかげでここまで来ることができた。私はおみくじ機能を作ったくらいなので4Qはプロダクトづくりにあんまり貢献できていない。

この本を中心に勉強したり、機能を移植したりしてみた。MomentoやPineconeの存在を知ることができた。Chatbotの記憶のもたせ方を学ぶことができた。

4Qは個人的に、学位授与機構の試験に挑戦した。全然合格ラインに届いていないことがよくわかったのでもう受けない。
大学院の単位をかき集めれば、受験できるし、学士も同時にゲットできるかもということをみんなに伝えられたのでそれで良かったと思う。

また、学位授与機構の試験勉強をしていくなかでPBL活動とリンクした出来事があった。
学位授与機構のレポートを一年前にソフトウェア工学何もわからん状態で書いていた。PBL活動を経た今、過去自分が書いたものを見ると全然分かってない状態で書いてたのモロバレだし、PBL活動で体験したことがソフトウェア工学のプロセスに割と乗っかっていたのでPBL活動を思い出せば暗記しなくてもなんか書ける状態まで仕上がってるの成長を感じた。

個人の今年一年の目標

チームの生産性などの曖昧な成果を、いかに指標を作り、計測し、プロセスの改善を計れるのかをソフトウェア開発、スクラム開発、プロジェクト運用を通して学びたいと思った。

なぜこの目標を立てたのか

仕事も大学院も自分の人生の進め方も全部「見えないものを見えるようにするために目的とそれを達成したとする指標とそれを達成するためのプロセスづくりが苦手」ということがわかったので今年1年はそういうプロセスづくりやマイルストーンを置くということを意識してみようと思った。

(ちなみに日常生活では全然身につけられていないのでこの目標は未達かもしれない↓)

4Qまでにできたこと振り返り

1:チームの生産性を可視化する
1Qで提案していたチームの活動取り組みを評価するTAAS-Rのアンケートの取っておいたことで、曖昧だったチーム活動の成果を明らかにできた。この可視化したものを使って改善策を議論するところまではできなかった。

2:レトロスペクティブを色んなところに活用した
レトロスペクティブはスクラム開発外でも役に立つことがわかった。それを応用して家庭内や会社でもやってみることにした

私がレトロスペクティブをやるときに今後意識する点

家庭内レトロスペクティブはこんな感じ。

我が家では、ゴミ出しがうまく行っていない 溜まっている という課題があり月木は7時半の早起きすることでお互い合意しました

初めての家庭内レトロスペクティブ
夫と意見を出し合う

日々暮らしていく中でそんなこと思ってたんだ〜〜という学びがあり、月に一回レトロスペクティをやってみようということになった。

3: 4Qではありがたがられ駆動開発の概念を発見できた。
良いなと思ったサービスや人や出来事や行政にはできるだけフィードバックを返すようにしているスタンスなんだけど、ポジティブなフィードバックをおくると、こちらも幸せになるし受け取った側も幸せになるし、どんどん日本経済を回して、めぐりめぐって私の財布がガッポガッポなってくれ〜〜という思いがある(のでそういうスタンスをとっている)。
コロナにかかったときも、酸素測定器を送ってくれた行政に対して、返送するときも手書きのありがとうお手紙をつけて送り返したりした。
そういう話をチームメンバーにすることで、みんなに気持ちを受け入れてもらうことができた。

自分のスタンスや考えを素直に表現すること、受け止めてもらえることはなんと幸せなことだろう。反応があるということはなんと幸せなことだろう。
本当に恵まれた一年間だった。
Slackのワークスペースで全部で10000回押されたリアクション↓

我がPBLのチームでの一年間のリアクションの量があまりにもすごいのでみんな見てくれ!!
これがすばらしくて尊いことなのだ。

ここから先は実際に大学院に提出したセルフアセスメントの一部です


1Qの個人のプロジェクト目標

【4Qの目標】

1Qで提案していたチームの活動取り組みを評価するTAAS-Rのアンケートを取り曖昧だったチームビルド成果を明らかにする。
組織がうまくいくとはどういう状態なのか、一人でなにかできることはあるのかを言語化して会社で働くときになにを意識すればよいのかを考え実践できるようになることで卒業としたい。

成果物:

1チームの活動取り組みを評価するTAAS-Rのアンケートを1Q2Q3Q4Qと連続で取ることで、チーム活動で曖昧だった成果を明らかにできた。
改善の伸びが大きかったのは「チームへの貢献」や「チームメンバーの役割遂行」や「目標と役割の明確化」の項目だった。しかし、「目標と役割の明確化」の項目では回答のばらつきが大きい。これは、4Qまですすむと、自分が何が得意で何をチームで主導しているのかが明らかになってきたことに寄与するのではないかとおもう。チームでこれだけは自分が進めてきたんだという自信があれば高得点をつけるだろうし、特に何もやってないと思っていれば得点は低くなってしまう。
自分もよくあるのだが、頑張ってやっても一週間後にはその成果や成し遂げたことを大したことない事と思ってしまう。それを2週間ごとのレトロスペクティブでメンバーの誰かが拾い上げてくれたりすることで、よくやってたのではないかと気がつくことがある。自分自身で成し遂げたことを記録をつけておくことも大事だが、他人がやってくれたことを見つけたりありがたがったりすることでチーム活動を更に促進させることができる。

私はこの一年間で「ありがたがられ駆動開発」の概念を発見した。他のメンバーがやっていることの凄さ・ありがたさを実感することで、感謝や尊敬の念がうまれ、それをしっかり言葉で伝えることで、更に新しいことを提案する勇気がうまれる。このサイクルを回していくと、どんどんチームが良くなる。これがありがたがられ駆動開発である。
このサイクルは、完全分担のチームだとうまれない。みんなで取り組むからこそ、メンバーがやっていることの難しさがわかる。自分ができないことに対してすっとできてしまうメンバーには、すごいな。ありがたいな。と尊敬の念を感じる。できないならできないでやれることはある。できないからと卑屈になるのではない。「ありがとう。すごいね。」と素直に伝えるのだ。

社会人にとって、社会生活を送ることにおいて謝意を示すことは当たり前なのではないか?と思ってしまうが、こういう当たり前のことができてないから組織で働くということは難しいことなのだと思う。スキルは後からどうとでもなるけど、人間の器はどうにもならない。ちょっとリアクションする、ちょっと反応する、それができるかできないかで組織の創造性が大きく変わるのであれば、なぜそんな簡単なことができないのだろうと私は思ってしまう。そもそも、社会ではちょっとリアクションするが大きく影響を与えることに気がついていないのかもしれない。義務教育で教えれば日本社会もっと変わるのではないかと思った。

この影響をうけて、チームメンバーにもありがたがられ駆動開発のことが話題になったり意識してくれたりした。特に嬉しかったのは来年のPBLの募集要項に「貢献について、謝意を明確に伝える気持ちがあること」とアップデートが行われたことだ。卒業後も爪痕を残せたようで大変嬉しい。

振り返りの機会は、メンバーの取り組みに対して「ありがとう」を伝える絶好の機会である。2週間おきに実施されるレトロスペクティブはメンバーに感謝を伝え受け取るとても楽しみなイベントだった。
実はレトロスペクティブはスクラム開発のみで活用できる手法というわけではないのではないということに気がついた。
日々生活している中で、家庭や仕事でも人と関わって生活をしている。自分ひとりで完結していることなんて一つもない。社会生活を営む上で人との関わりは大事なことだ。
とても大事な関係性のうちの一つに家庭がある。つまり夫婦という二人の最小単位で構成される社会だ。このレトロスペクティブを大事な大事な家庭に活かしてみた。家庭内レトロスペクティブである。幸いなことに夫もエンジニアなのでレトロスペクティブには馴染みがある。急げば善。思いついた次の瞬間には夫に声をかけていた。
我が家では、「ゴミ出しがうまく行っていない。どうしても溜まってしまう。」という課題があり月木は7時半の早起きすることでお互い合意した。
日々暮らしていく中で夫はそんなこと思ってたんだ〜という学びがあった。月に一回レトロスペクティブをやってみようということになった。

会社でも同様にレトロスペクティブの手法を使って、出来事を思い出すことを実施したが、これはうまく行かなかった。miroで出来事を思い出して付箋を貼るということがマッチせず、結局喋る場を設けて思い出してもらうという手法になってしまった。このPTでは1年かけて手法を改善してきたのでいきなり別の場所で同じように実施することはできない。会社に適応しようとするとそれなりに協力者と訓練が必要で、PTのノリでいきなり実施はできないことを学ぶことができた。

学習の成果指標という点では、プロダクトオーナーの仕事が明確になった。PBL活動内でのプロダクトオーナーの仕事が「学び」という価値を最大化することを目指して活動することなり、学習バックログを作り管理する方針に決定した。今この学習に取り組んでいるということが明確になったのに加え、チーム内で宣言を行うことで、何をどこまで学習してどのレベルまで到達したいのかを明らかしてモチベーションを上げることができている。
私が1年間で学んだ項目は下記であった。
「スクラムの思想」「VSCodeの環境構築」「プロジェクト計画書作成技術」「1on1」「ユーザーストーリー」「デイリースタンドアップミーティング」「レトロスペクティブ」「モブプログラミング」「Slack APIプログラミング」「DevContainer」「Notionアプリケーションの利用」「Docker(GCP上)」「Google Cloud Platformの活用」「バージョン管理(Git)」「Githubの使い方」「CI/CD環境の構築」「pytestの実装」「Observerパターン」「テクニカルライティング」「コンテンツ管理(文書作成 プレゼンテーション作成)」「発表スキル」「ナレッジの視覚化」「ログの取得、活用に関する知識(CloudRunへのログの出し方)」「ログの取得、活用に関する知識(CloudRunのログの見方・ログを使ったデバックスキル)」

特に3Qもふくめた後期では、アウトプットに注力した。「コンテンツ管理(文書作成 プレゼンテーション作成)」「発表スキル」は、技術書典へ出版したり、PyConでポスター発表を行うことができた。
技術書典では、これまでの活動をまとめた本を制作したことで、活動の振り返りとこれまでのあゆみを確認することができた。週報やセルフアセスメントなどの日々の記録を通じて成長を感じることができた。節目節目で記録をつけて振り返ることが、プロセスの改善につながることを身をもって学習することができた。
PyConでは、日々Pythonを活用している技術者に向けて我々の活動を発表することができた。これを10月に実施しておいたおかげで、我々が残り数ヶ月をどう歩むべきかを認識を改めることができた。より充実した活動をするために、残り時間で何に注力するべきかを考え実施することができた。

【今年一年の目標】
チームの生産性などの曖昧な成果を、いかに指標を作り、計測し、プロセスの改善を計れるのかをソフトウェア開発、スクラム開発、プロジェクト運用を通して学びたいと思った。

プロジェクト目標の達成度

90%

あなたの貢献した活動内容,役割など

12月、1月は、メンバーがリアーキテクトしてくれたコードを読んで機能を足したり、テストを追加したりした。また、MomentなどのSlackbotの記憶を持たせるための機能の技術調査をしたり、Botが今考えているように見せるためのUXを改善する先行実装を行った。
ソフトスキルでは、ありがたがられ駆動開発を発見し、言語化することができた。これはチームメンバーにも影響を与え、来年のPBLの募集要項にまでも影響を与えることができた。

後期全体を振り返ると、3Q開始直後にこれまでの知見をまとめて、開発しやすくするためにアプリケーションの設計とCI/CD環境を整えて、テストも導入することができた。グループ全員がなぜその手法を使うのかを理解できるようにサポートした。4Qではそれを活かしてメンバーがさらに良い設計になるように改善していただけた。
技術書典では、製本作業を行うためにRe:VIEW環境を構築したり表紙を作ったりチームメンバーの技術的なリードを行った。

後期の活動については3Qのセルフアセスメントも含めて読んでいただけると幸いです。

【活動内容】
・最終発表資料作り
・モブプロのエキスパート役
・co-py-botにおみくじ機能を足す
・OSS特論をほぼ全部見直す
・学位授与機構の受験と知見を共有
・ありがたがられ駆動開発の発見
・Slack リアクションの集計
・TAAS-Rのアンケートの集計
・Pytestでテストの追加
・最後のレトロスペクティブを担当。卒業前に最後の振り返りのチャレンジを行う

あなたが関わった成果物

チームビルディング系

・TAAS-Rのアンケートの集計
・レトロスペクティブの振り返り
・ありがたがられ駆動開発の発見

プロダクト開発系

・リアーキテクトされたco-py-botのコードを読んで機能を足す
・他のメンバーが書いたプロダクトコードにテストを足す
・記憶を持たせるためのMomentの技術調査

プロジェクト活動を通して向上したコンピテンシー

コミュニケーション能力

システム提案・ネゴシエーション・説得
自己評価:4

リアーキテクトしてくれたコードをいち早く読んで簡単な機能を足した。解説していただいた動画をいち早く見てリアクションを行い勉強に取り組んだ。自分がどうやってコードを把握したのか手順を分報に書くことで他のメンバーの参加を促した。
例えば下記のように、自分が何をしてどう考えたのかを明確にした。

- アウトプットを把握する
-- main.pyを実行してローカル環境でSlackのコマンドを動かす
- アウトプットがわかったところで、モブプロで説明された内容と、このnotionとmiroをみて関係を把握してみる
-- 何回かコードを読んだり追っていったりすると、何がどこにあるのかだんだん見えてくる
-- agent.pyを実行するのと、main.pyを実行するのと何が違うのか agent.pyの下の方を読んでみると見えてくる
- メンバーの動画を見る
-- 先に、コマンドの機能の方をみたほうがよさそう
-- これを見た上で、main.pyを実行してローカル環境でSlackのコマンドを動かすとイメージがつく
- 簡単な機能を作ってみる
-- モブプロでやった機能追加を復習してものすごく簡単なおみくじ機能をつくってみる

ドキュメンテーション
自己評価:5
最終発表の資料を作っている中でレトロスペクティブの本質を考える機会に恵まれた。レトロスペクティブの本質というか、スクラム開発の本質かもしれないが、私は一言でまとめると「予見できない不確実な未来を前提に前のスプリントより精度の高い答えをメンバー全員で導き続ける」となるのではないかと思った。この一言をまとめるのに1時間近くかかってしまった。 前のスプリントより精度の高い答えを導き続けるにはレトロスペクティブ(振り返り)の機会は特に重要で、事実の想起、出来事の思い出し→グルーピング→課題・対応を抽出という流れを実施することで実現できるのだと思う。 このレトロスペクティブの流れは、他の活動でも役に立つことがわかった。PyConや技術書典の制作や最終発表でも、洗い出してグルーピングして抽出するという流れを用いた。 ふと、自分の人生でもこの流れは役に立つのではないかと思えてきた。例えば自分は毎日何に時間を使ったかライフログを取っているのだが、毎週セルフレトロスペクティブを行ったりすると人生が充実したりするんじゃないだろうかと考えた

革新的学習と研究の能力

革新的概念・発想
自己評価:4
CloudRunにSlack botをデプロイする際、我々が過去詰まったところをブログに上げてくれた人がいた。我々自身が乗り越えてきた壁を他の誰かが乗り越えてわざわざブログに書いてくれていたので、発信しておけば誰かを助けられたのかもと思った。他の人も実施しているということは、その行動は間違えではなかったと安心できた。

ニーズ・社会的・マーケット的視点
自己評価4

co-py-botというSlack botだけをプロダクトにするのではなく、我々の記録を取っていた活動全体を一体化してプロダクトと考えるという発想の転換をしてくれたメンバーがいた。いろんなサービスから情報を引き出せるchatbotというものを開発するのではなくて、過去の記録から週報を書く際に気づきを引き出すことができるプロダクトに方針転換できたことが我々のチームらしさが出ていると考えられる。

問題解決
自己評価 4
メンバーが実装に悩んでいるときに、わからないなりにちょっと寄り添うアクションをすることができた。その時は問題を解決できなかったが、その後のモブプロでみんなでCloudRunのログを見ながらああでもないこうでもないと仮説を立てて検証した。結局無限Whileループにはまっていることをみんなで発見することができた。

チーム活動

リーダーシップ・マネジメント
自己評価5

自分の気持ちを素直に伝えることで、人の心を動かすことができると実感した。我々のPTでは週報を見せあっているのだが、その中のコメントに「自己開示力が凄い。自己開示力は人を引っ張っていく力の一つだと感じる。」という言葉をいただくことができた。
これはなぜありがたいと思うことが大事だと思うのか、自分の経験を踏まえて伝えることができたからだと思う。
自分は良いなと思ったサービスや人や出来事や行政にはできるだけフィードバックを返すようにしているスタンスである。ポジティブなフィードバックをおくると、こちらも幸せになるし受け取った側も幸せになるし、どんどん日本経済を回して、めぐりめぐって私の財布がガッポガッポなってくれ〜〜という思いがある。コロナにかかったときも、酸素測定器を送ってくれた行政に対して、返送するときも手書きのありがとうお手紙をつけて送り返したりした。そういう話をチームメンバーにすることで、みんなに気持ちを受け入れてもらうことができた。

自分のスタンスや考えを素直に表現すること、受け止めてもらえることはなんと幸せなことだろう。反応があるということはなんと幸せなことだろう。本当に恵まれた一年間だった。

ファシリテーション・調整
自己評価5
チームの雰囲気をより良くするために、リアクションを積極的に行った。一番最後の1年間を振り返るレトロスペクティブのファシリテーションを実施する。この最後のレトロスペクティブは、先生も参加していただくことにした。
最後は「1年間のPBLを通してPBLを始める前の自分自身に対して伝えたい学び(お土産)は何ですか?」という問いで閉めることにした。みんな一年間で何を得たのかを明らかにすることで、この一年このメンバーでやってよかった。お疲れ様だった。よく頑張った。という感慨深い気持ちになるのではないかという狙いがある。社会人で大学院に通うことは、それなりに覚悟が必要で入試も通らなくちゃいけないし結構な決断だったと思う。2年間を通して過去の自分自身に対してこういうレベルアップができたよと言葉で表現することで、たとえば進学を考えている人に対して説明する用意ができる。

プロジェクト活動で得られたこと

・1年を通してお互いに成長できる切磋琢磨できる仲間であり友人を得られた。優秀なメンバーに囲まれたことで、自分の言語化能力の低さを痛感することができた。

・知識が曖昧なことは説明できないし言葉に落とすことはできないことがわかった。質問がとても上手なメンバーがいることで、自分の知識がいかに曖昧なものなのかがよくわかって勉強不足を感じることができた。

・学位授与機構での学位授与のための試験を受けた。PBL活動で体験したことがソフトウェア工学のプロセスに通じるものがあった。PBL活動を思い出せば暗記しなくても何かしら書ける状態まで仕上がっていた。活動を通じてソフトウェア工学に対する理解の深まりと成長を感じた。

・記録をつけて振り返ることが仕事以外にも自分の人生や精神衛生上良くなることが身をもって体験することができた。課題だったプロセスの改善ができるようになるという目標に対して、節目節目で記録をつけて振り返ることが、プロセスの改善につながるという体験ができたことは今後の人生に役に立つと思う。加えて、振り返りの射程を大きくしたり、小さくしたりすることで改善をしたり、幸福感を得たりできるというライフハックを体得できたと思う。

・OSS特論を正月休みでほぼ全て見直した。大学院の授業をいつでも見直せる環境がありがたいと感じた。


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