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恋愛経験が無い女が女性向けエロ小説を書こうとしたらこうなった


結論から申し上げます。
苦悩の末、大したネタも出せずに断念しました。

なぜネタ切れしたのか?そもそもなぜ喪女(恋愛経験がとても少ない女性)が女性向けエロ小説を書くという思考に至った経緯、そしてこれらで得た教訓について語っていきます。

なぜ女性向けエロ小説を書くことになったのか

恋愛経験=夫のみという、まさに悲しきノーラブ怪獣である私が、なぜ恋愛が重視される女性向けエロ小説を書くことになったのか…。それをまず簡単にご説明します。

  1. 元々小説を書いていた

  2. 書いた一般向け小説がウケないことに苦悩

  3. 「せや!本に書いてあったしエロに走ったろ!」と思いつく

  4. 書いてみる

以上です。
至極単純ですね。我ながら短絡な思考だと思います。
私は女性なので、女性向けエロ小説を書くことにしました。

しかし、冒頭に書いた通りすぐに断念することに。
特に苦悩したのは、ずばり掛け合いです。


女性向けエロ小説を書くことは、恋愛の駆け引きを書くということ

恋愛とはそもそもなんぞや?

はい、まず私はこれに引っかかりました。
恋愛経験は夫のみ。はっきり言って異性に性的な魅力を感じることがなかったので(もちろん同性でもない)、エロに持っていくための『恋愛』そのものが分からなかったのです。

恋のやり取りとは?

女性向けエロの特徴は、ヒロインの相手役が非常に魅力的であることがひとつに挙げられます。つまり、ヒロインにとっていかに魅力的な存在なのか記述する必要があるのです。ヒロインが恋をしているときの心理を書かなければいけません。

反対に、ヒロインへの恋と環境や自分のプライドなどの間で悩むヒーローの描写をする必要もあるでしょう。

しかし、恋愛中の心理を分析するほど、私は恋愛経験がありません。
夫に確かに恋をしていたことはあるものの、その時の心理を客観視することはできませんでした。今もできません。

「自分の恋愛すら客観視できないのに、恋愛の心理なんて書けねぇよ…」

私はそう思ったのです。

エロに至るまでの恋愛の駆け引きって、非常に高度な技術が必要だと思います。
相手の心理を読み、心をくすぐり、時には焦らしたり。
そんなテクニックを駆使して、エロに至る訳です。

そこまでのテクニックを、私は知りませんでした。

女性向けエロはあくまでも女性が主人公

エロというものは、性的興奮をもよおす対象が主体で描かれています。男性向けなら女性がエロい目に遭っていることに興奮するわけです。

なら、女性向けエロは男性がエロい目に遭っていることに性的興奮を覚えるのか?という疑問が湧くと思います。
答えはNOです

あくまでも私の主観ですが、女性向けエロはエロい目に遭っているヒロインに、読者が感情移入することで興奮するものです。
(BLで興奮する女性もいらっしゃるかと思いますが、それはまた別の話です)

女性向けエロの読者がヒロインに感情移入するには、例えヒロインが不利益な状況に陥っても、それでも官能や恋愛の感情を感じることが必要です。

ここでも私、苦悩しました。
私の嗜好・性癖は人とは違うのです。私の嗜好・性癖は、女性が完全に不利益な状況に陥ることで興奮するものだという事実が、私の前に立ちはだかりました。

女性がエロとして興奮するシーンにエロを感じられない性癖を持つ、面倒くさい人間だということです。

とどのつまり、大多数の女性が興奮することに興奮できないゆえに、世の女性の心理・思考・性癖がわからないという悲しい壁にぶち当たり、私は泣く泣く女性向けエロ小説の執筆を諦めました。


女性向けエロ小説を書くことで得られた教訓

世間のマジョリティ(大多数)の女性の嗜好を理解することができない悲しいモンスターだった私は、こうして女性向けエロ小説の執筆を諦めました。

挑戦したことで収穫はありました。
恋愛に対する経験値の無さ、自分の嗜好と性癖がマイノリティだということの再認識です。改めて自分は変人なんだなぁと思い知りました。

経験がないものを書くことは難しいが、不可能ではない

私は上記の壁をぶち破ることができずに断念しましたが、女性向けエロ小説は恋愛経験や性癖が曲がっている人でも、書くことはできます。

その方法は、勉強することです。ひたすら女性向けエロ小説を読み、傾向・好かれるシチュエーション設定をインプットすることで、大きく分厚い壁をぶち破ることはできるでしょう。

もとより小説は想像して書くものです。
例えば、ファンタジー小説を書くためにファンタジーな経験が必須なわけではありません(あったら興味深いですが)。

同じように、女性向けエロ小説も恋愛経験が無くとも、恋愛を想像して書くことができます。また、性癖がマイノリティでも、書くことは可能です。

ただし、世にウケる女性向けエロ小説を書くには、徹底したインプット…つまり女性向けエロ小説を読む必要があります

『徹底したインプット』は、万事に繋がるものではないでしょうか。

利用した小説サイト

ちなみに、女性向けエロ小説を書ける小説投稿サイトは以下の通りです。

  • ムーンライトノベルズ

  • アルファポリス

おすすめなのは、ムーンライトノベルズです。ここで女性向けエロ小説を投稿してみてはいかがでしょうか。



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