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観光コーディネーターという仕事〜大槌町地おこ活動③

西のほうから梅雨明けニュースが届く今日この頃。三陸はあともうちょっとな気がします。
これから夏にかけて、三陸では「やませ(山背)」という山から来た風による霧が、海上や海に近いエリアに出現します。夏前に来ると寒いですが、猛暑のときに来ると、天然の冷蔵庫! とても涼しくなります。海上にもくもくもくと出てくる風景も幻想的で、夏の三陸は本当におすすめです。

さて、6月の報告が大変遅くなってしまいました(すみません)。

前回、観光コーディネーターとは?というテーマで書いたとおり、私の仕事は「観光で地域振興」。
「観光客誘致」だけをすればいいのであれば、ホテルや、(あれば)観光施設や観光スポットへどんどん観光客を送りこめば「客数」はあがります。

ただ「地域振興」ですので、町の人にメリットがなければいけません。その観光客に少しでも町過ごしてもらう時間を増やし、町の交流人口を増やすこと。そして、お金を落としてもらえるようにすること。さらに、町の人にとっても楽しいものであること。
それには、観光客が町・町民と関われる「何か」を創造することとなります。そのヒントを常に探しています。

町には一般社団法人の観光協会があります。私も現在観光協会所属です。
当然観光事業は観光協会がやるべきものと大半の人が思っていると思います。
けれども、近年「観光協会」の法人化(一般社団法人とか株式会社とか)が進み、観光案内窓口業務など町の広報的な役目以外は、「自力で」(任意団体のときは町の補助と会費でまかなっていた)収益をあげて運営していくという流れになっています。

大槌町も例外ではなく、「様々な委託事業」だけでなく、「ふるさと特産品」「通販」「お土産屋」などなど収益事業にチャレンジしていき、企業としての「体力」をつけている真っ最中です。自分のお給料は自分で稼げ!的な。ある意味健全になったのですが、まあ〜〜〜、忙しい!(笑)。
観光事業=地域振興と考えると、特産品も観光。これからの観光協会は、地域商社化が主流になるのでは?と思っています。

この流れのなかで、本来の観光事業に取り組んでいくのが私の役割。まだまだ大槌ではピヨピヨの新人なもので大槌の人・もの・ことを知っていくほうに力を注いでいますが、ほんの少しずつ進んでいるような気はします。

公開してもよいものだけ、いくつか紹介します(6月の活動報告)。

●東北ディスティネーションキャンペーン特別企画「大槌 郷土芸能 かがり火の舞」は、雨模様だったり、首都圏の緊急事態宣言でまた観光客が来なくなったりしていますが、県内からのお客様が順調に増えています。
このイベント、他市町村の方々から、「大槌ってすごい!」って言われます。他市町村にいた私もそう思います。

三陸は郷土芸能が数多く残っていますが、お祭りや神事で奉納されるもので、一般の方のために「見せる」ことはほとんどしていませんでした。
理由はどれも「なるほど」というものばかりなので、私は「無理」なコンテンツだなあ〜〜〜と思い込んでいました。

でも、大槌は各関係者の努力と熱意でできました。

運営にかかわらせてもらった私は、この奇跡の喜び(大袈裟ではなく)に毎回浸ってます。「大槌の郷土芸能団体ってすごい!」ということをみんなに知ってもらえるように頑張りたいと思います。
また、町民の方も素直に「大槌の郷土芸能団体よくやってるね!」と、褒めて自慢に思ってください!

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三鉄に乗ってきてね。

●大槌町では「合宿・学習旅行の誘致」をはじめます。
スポーツ合宿やゼミ合宿、学習旅行など修学旅行以外の、大槌町の指定の宿泊施設を使用する団体に宿泊費や交通費の補助が出ますので、ぜひぜひご利用ください(お得です!)。
まもなく、パンフレットができあがり、観光交流協会のHPにもアップされます。

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●「船釣り体験」プログラムをつくっています。
いま鋭意リーフレット制作中。PR動画も完成していますので、発表までしばしお待ちください。

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●教育旅行の対エージェント商談会シーズンのために、大槌町のコンテンツを商談用にまとめる作業をしました。
いまある素材をまとめただけですが、我ながら、「大槌って、教育旅行の受入れに向いている!」と自画自賛(笑)。今年の営業成果は再来年以降になりますが、たくさんの学校に来て欲しいなあ。

●残念だったのは、コロナ禍の影響で、「サーモン祭り」で野島クルーズができなかったこと。でも、今度は通年プログラムとして企画中です。乞うご期待!

そうそう、6月は大槌町でも聖火ランナーが町を駆け抜けました。
事務所の裏がコースだったので、ちょっと見学に行ったら、そこに宝来館の岩崎女将! 一緒に写真をとってもらいました(東京にいたら、こんな間近で見られなかっただろうなあ)。

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