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観光コーディネーターという仕事18

あれ?9月?
10月ももう後半ですが、9月の活動報告です。

おおつち里海ダイビング

大槌町では海の砂漠化「磯焼け」をとめるために、「大槌町藻場再生協議会」が立ち上がり、ボランティアダイバーさんたちによる、ウニ(海藻を食べ尽くして痩せたウニばかりになる)の駆除や海藻類を定着させて藻場を再生させる取り組みを他地域よりも早い時期からしていました。
関係者の地道な努力により、藻場を再生しているエリアではその成果が目に見えて現れはじめています。
また、地球温暖化対策でもこの活動はとても意味のあるものです。
山の森だけでなく、「海の森」も海藻が二酸化炭素を吸収し光合成をします。ブルーカーボンといわれています。
このような素敵な活動を大槌町の交流人口拡大や地域活性化、そして観光コンテンツとして、活用していきたいという思いのもと、大槌町観光交流協会では、観光庁の助成金を活用して、今年度2回テスト的に観光ダイビングを実施することになりました。
1回目は9月4日、そして2回目は10月2日(2回目まで報告しちゃいます)。
今回のプログラムの特徴として、
●大槌の里海の現状を実際にみてもらい、世界各地で問題となっている磯焼けという観光問題を知ってもらう
●(今回は作業までできなかったけれど)実際に磯焼け対策の作業を一緒にやってもらい、「イミ消費」を求めている観光客にアプローチする
●大槌で自分が見た、知った、作業した海藻類のゆくえにも関わる(美味しく食べるなど)ようなプログラムにする
●単純に大槌産や三陸産の食に舌鼓を打ってもらい、三陸の人と交流してもらい、「美味しかった」「楽しかった」と思ってもらえる要素をダイビングに+する。
ダイビング部分は大槌の藻場再生や瓦礫処理に甚大なご協力をしていただいている大船渡のダイビング・リアスさんにお任せし、企画・運営全般とランチの手配を私がしました。
その様子は、下記画像のリンク先をぜひご覧ください。

1回目
2回目

「継続できないことはしたくはない」という私のモットーというか意地(笑)がありますので、課題としては、
●継続する
→ダイビング拠点がほしいw けれど、なくてもなんとかなる。けど、ほしいw
●ダイビングを趣味としているお客様と「観光的要素」のマッチング
→今回のアンケートでわかりましたが、ダイビング以外にお金をかけないとか、地元の食や人が優先順位の上位にはないケースもあること。
そういうダイバーさんの満足度をどのようにあげていくか、対象者をどう設定するかが、今後の鍵になりそうです。

昼食で提供した三陸の絶対うまいやつ

教育旅行受け入れ

9月は県外の中学校の受け入れもしました。
宿泊先の「花ホテルはまぎく」での星空観察と、翌朝の浪板海岸清掃。
星空観察は、浄土ヶ浜ビジターセンターから講師に来ていただきましたが、あいにくの雨で、室内でのお話会となりました(6クラスを3回転! お疲れ様でした)。
翌日は、なんとか雨はあがり、無事に実施。
海を見て子供たちは気分あげあげ。
浪板海岸は、実はそれほどゴミがないのですが、ゴツゴツした石に悩まされています。
かなりの量の石を取り除いてもらいました。
みなさん、ありがとう!!!

星空観察が雨になり、急遽室内での講義に

JTBメディアリテーリングさんの草刈りボランティア

3年ぶりに「大槌まつり」を開催することが決まりました!
大槌まつりに合わせて、毎年JTB旅物語(JTBメディアリテーリング)のツアーがきていたのですが、このツアーも復活です。
そして、毎年大槌まつりの「小鎚川渡御」の会場となる川岸の草刈りに、旅物語のツアーを実施している㈱JTBメディアリテーリングの社員のみなさんが来てくれていたのですが、今年も来ていただけることに!
本当にありがたいです。
仕事が終わった金曜日の夜に東京を出発し、夜遅くに大槌着。
翌早朝に小鎚川で草刈りをして、お昼ご飯を食べて大槌出発という弾丸日程でした。

こんなにきれいになりました!
最後にランチをした花ホテルはまぎくさんで記念撮影。
JTBメディアの方々とはまぎくの立花支配人の挨拶の言葉にちょっとウルウルしました

大槌町からは郷土芸能団体、神社関係、市民ボランティアさんたちが参加。JTBメディアリテーリングさんと付き合いの深い、宮古市観光協会の方々や元県北バスの八重樫真さんもかけつけてくれました!
みなさんの力のおかげで、小鎚川もすっきりきれいに。
御神輿様も喜んでくれるでしょう。
来年は、地元の人たちもいっぱい集めて一緒に草刈りできればいいなあと思っています。

大槌まつり

そして、9月16、17、18日に開催された「大槌まつり」。
17日は曳舟まつり、18日は花ホテルはまぎくさんと一緒に旅物語のツアーのお客様のサポートをしました。
「曳舟まつり」は、私は「内航不定期航路事業」の手続きが担当だったので、たいへんだったのは前日まで(笑)。当日はほぼお手伝いのみ。一見物客として楽しみました。

曳舟まつり その2

Posted by 大槌町観光交流協会 on Friday, September 16, 2022

18日は、ツアーのお客様用の観覧席を準備するために、走り回りました!

結果、お客様はみな大槌ファンになったと思います!
よかったよかった。

寺野にて
小鎚川の観覧席
大盛況の小鎚川渡御
下の動画は小鎚川渡御の様子です

3年ぶりの大槌まつりが終わりました! 心配していた天気もみんなの想いが通じて、 ひどく崩れることがなく、しかも晴れたりして、本当によかったですね。 今日は、不気味なほど町が静かです。 昨日アップしようとしたら、通信環境の関係でできなかった、 小鎚川渡御の様子を2つ、お届けします。 その1 #小鎚神社 #小鎚川渡御 #大槌まつり

Posted by 大槌町観光交流協会 on Sunday, September 18, 2022

海と希望の学校onさんてつ 北コース

大槌町の赤浜にある東京大学大気海洋センターが、実施している「海と希望の学校」の三鉄利用バージョン。今年は2回実施予定で大槌町観光交流協会も協力をします。
9月11日に宮古駅発着の「北コース」として最初のツアーが実施され、町内での手配、申込み受付、当日のガイドをしました。

2回目は11月20日の盛駅発着の「南コース」。
こちらもまもなく募集が始まります。こちらもさまざまな手配や当日アテンドをする予定です。

旅行商談会(東京出張)

岩手県観光協会主催の一般旅行(主に団体ツアー)の商談会が、3年ぶりに東京で、対面で、行われました。対面っていいなあ〜〜〜。人と目と目を合わせてお話しできるっていいなあ〜〜〜としみじみ思いました。
商談会では「ツアーのコースに大槌を入れていただけると何ができるか」を説明します。
パンフレット的な大槌の魅力を言ってもなんの役にも立ちません。
大槌で「これできる!」をつくらなければ商談会に行けないですし、こちらから「大槌に来てください」と営業しなければ、永遠に観光客は大槌に来ません。
大槌町の名前を知らない旅行会社さんたちにまず大槌を知ってもらう(どこにある?どうやって行く?どのくらい時間かかる?などなど)ことからはじめなければなりませんが、少し手応えを感じた東京営業。
営業の結果はすぐには出ません。以前活動していた町でも3年かかりました。
3年後、私の営業成果をちゃんと受けてくれる人材がいるといいのですが、、、。現在私がいなければ受けられないという現象が起こっており、営業していいのかどうか悩んでいます(使える時間は全部使っているので体力的な問題も)。

商談会の翌日は、「ジャパンツーリズムEXPO2022」へ。
今年は岩手県は出ておらず(なので、小さな市町村では独自で出られず)、ちょっと寂しい感じ。来年は、このイベントへの出店または商談会に参加したいです。

ちらっと実家にも寄ってきたので、うちのハンサムながあたくんも(19歳のおじいやん)
母と買い物に行ったモールは大大大混雑で、「コロナ?それ何?」状態でした

浜千鳥の酒米の稲刈り体験

三陸を代表する日本酒「浜千鳥」さんが実施している日本酒づくり体験シリーズ、初夏に田植え体験をした稲が育ち、稲刈り体験にも参加してきました!
浜千鳥の酒米は大槌産もたくさん使われているので、私は大槌の地酒だと思ってます。
(大槌の湧水をつかったお酒も11月に発売されますよ〜〜)
11月の仕込み会にも参加申し込みしました!

大槌のサーモンをつかった新メニューの試食会

役場とサッポロビールさんが、サーモンの新メニューを開発したということで、その試食会に行ってきました。
いろいろな調理法のサーモンに、美味しいクルミソースがかかった「宝来丼」。
どこかの飲食店でみんなが食べられるようになるといいなあ〜〜〜。

私は基本ダメダメ人間で、人との「縁」だけでなんとか普通の生活ができているのですが、大槌に来ても町内外のいろいろな人に助けてもらっていることをしみじみ実感することが多かった9月。
もう、みんな大好きです。ありがとう!

最後に今年度の最終月となった「三陸大槌町 郷土芸能かがり火の舞」。
来年も継続しようね!と無事終えることができました。

おまけ。
今年も東京大学大気海洋センターにウミネコちゃんたちが来てました。

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