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成長って難しいという話(脱皮の話)

事業立ち上げを始めて早3年半(準備期間を入れると4年半)。なかなか事業を育てられない状況にもやもやしつつも、貴重な仲間を得て、少しずつ前進してきました。

対象としている分野が、流行りのTech系ではないこともあり、基本的に急激な成長が難しかったり、いろんな企業とのコラボがしにくかったりもするんですが、それでも生き残れているのはありがたいなぁと。

仲間に恵まれているのに、もっと成長できるんじゃないかと思える要因は、自分の成長が止まっている事にあるんじゃないかと最近思えて、反省していたりします。まぁ、反省だけならサルでもできるらしいですが・・・(苦笑)

そんななか、恒例のセミ調査をやっていて、今年は羽化も観察しようとセミの幼虫たちにもお付き合いいただいてます。この幼虫の羽化(脱皮)の他、テナガエビの脱皮、ショウリョウバッタの脱皮を短い期間に見たこともあり、現在、脱皮熱が高くなっています。

結論から言うと、なんでこんなリスクの高いことをやるようになったんだろうと不思議でしょうがない。動けないし、無防備だし。生物の本能と言われる(例外的な事例はあるけど)、自己保存(とにかく生き残る!)に恐ろしく反している。

ケース①バッタの脱皮

例えばショウリョウバッタ。以前Facebookにも書いた赤バッタと一緒に飼っていたんですが、虫かごが小さかったのか、足が抜けない、頭や体もヨレヨレとうまく脱皮ができなかったのです。

助けたいと思い、脱げなく固くなり始めた皮をピンセットで丁寧に除去してあげたのですが、翌日には死んでしまいました・・・。

野生下ではうまくいったのではないかと思うと、非常に申し訳ない気分になったのですが、成長するのにしかも外敵のいない安全な環境なのに失敗するようなリスクが必要ってどいういうことなんだろうとひとしきり考えさせられました。

ケース②テナガエビの脱皮

次に、テナガエビ。普段は一緒に飼っていたハゼとじゃれあったり?、エサの取り合いをしたりと問題なく一緒に生活していましたが(基本混泳は禁止)、遊泳力、敏捷性の違いからテナガエビ優勢から徐々にハゼ優勢に水槽内の力関係が変わっていったのはあったものの、テナガエビの脱皮中にハゼが攻撃。1回目の脱皮はうまくいったものの、2回目は夜の内に脱げなかったのか、ハゼにもいじられ、脱皮が完了することなく死んでしまいました。

(たぶん)水槽に落ちてしまったゴキブリを食べたり(翌朝羽だけ浮いて、足が落ちていたので推定)、飼い始めた当初ハゼを追いかけまわしたりと完全にテナガエビの天下だった水槽ですが、脱皮という成長機会に逆襲?され、あえなく死んでしまったのです。いかに強くても、脱皮の途中はやられてしまう。なかなか不自然な成長機構に思えます。

ケース③蝉の脱皮

そして最後はセミ。3匹ずつ2回チャレンジし。1回目は1匹が脱皮途中で皮が脱げず、もう一匹は、脱ぎ途中に落下し、羽や足が曲がってきれいな形になれずに、翌日死亡。段ボールの内側に布を張った脱皮環境を用意したのですが、その環境をうまく作るのに時間がかかり、体力を消耗したことが要因かと考えました。

2回目は、採取後すぐに箱に入れたげると、3匹とも成功したものの、脱皮するまでに5時間ぐらい動き回っていた個体もあり、体力消耗が原因か、まったく不明。2回の観察で6匹中2匹失敗、33%の失敗率って高くないですか?まぁ、起業の失敗よりも低い確率ではありますが・・・。

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成長のために乗り越えるべきリスク

ここまで生き物の脱皮を見ていて、脱皮する生き物(外骨格)の場合は、成長するために乗り越えないといけないリスクがいくつかあるなと思いました。それは、観察結果より、
 ・環境に適応する(広さや特性を把握する)
 ・外敵から逃げる(安全な場所を確保する)
 ・急いで脱ぐ(体力の消耗を防ぐ)
ということです。

ここから学べるのは、事業も同じで、次のステップに行くのに乗り越える、考えるべきことは、
 ・環境に適応する(市場ニーズに合わせる)
 ・競合を避ける
 (差別化する、ニッチな市場・ブルーオーシャンで戦う)
 ・Leanで事業を回す(資金ショートを避ける)
ということじゃないかと思いました。

自分の成長が事業の成長に結びつくとしたら、どんなリスクを乗り越えないといけないのだろう。どんな対応をしなければならないのだろう。
悶々としてます。

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