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婚活3人目ピグレットさん34歳#2

提案されたカフェのセンス


ピグレットさんからの初めてのお誘いに「気を遣える女感」を出した結果、会う約束が1カ月後に延期してしまい、、、というお話が前回までのお話。

今回は、初対面の日を迎えるまでの話をしていこうと思う。

ちなみに書き忘れていたが、この方を勝手にピグレットさんと名付けているが、これはディズニーのプーさんに出てくるピンク色のブタ🐖?のピグレットに似ているから。
個人的にはピグレットはメインでなくとも人気キャラクターだし、かわいいから【良い意味で】ピグレットさんとここでは書いている。
(ピグレットに似てると思ったのは、結婚後にディズニーでピグレットに会って気づいたんだけども笑)
ピグレットってかわいいよね!

初めて会う場所決め。
会う日にちが決まり、次は場所を決めないと。

結果的に、ピグレットさんが好きなトトロのシュークリームのお店でカフェをすることになった。

私的にはお互いの住んでいる場所の中間地点を選ぶつもりだったのだが、あいにく私の家の路線沿いになってしまった。

「かわいいシュークリーム」をピグレットさんがLINEの背景写真にもしていたくらいだから、「そのお店に行きたい」という気持ちもあるのだろうが、それよりも私がアクセスしやすい場所を優先してくれたのでは?というピグレットさんの気遣いを感じた。

そしてジブリ好きという、トトロのシュークリームを食べにいくという、センスがなによりもかわいい。
私の勝手な先入観で「ジブリ好きに悪い人はいない」。

お店が決まると、早速翌日にピグレットさんがお店の予約を取ってくれた。
しかもシュークリームも完売になることがあるからと、事前に何の味が良いのか聞かれ、シュークリームまで予約してくれた。
仕事が早い。

待ち合わせ時間は「15時」。
ピグレットさんから指定して来た。

「うん⁇」

これが私の最初の感想。
もう少し早い時間かと思っていたから。
12時付近でランチかなと思っていた。

15時って普通にお茶の時間、おやつの時間で合っているんだけど。
それはそれで良いんだけど。

私として友達と「お茶しよー」っていう時、せめて14時待ち合わせなことが多くて。
15時と14時ってたった1時間の差なんだけど、「15時」という待ち合わせが、今までで30年強生きてきて、私的には初めてだったからびっくり。

最近の趣味でもある結婚相談所の動画を見ていたら、
「初めて会う時は、1〜2時間のお茶がおすすめ」
と言っていた。

結婚相談所のプロがお薦めしているのだから、今思えば「15時から夕方にかけての時間にお茶をする」という、ピグレットさんの選択は100点だったのかも。

ちなみにトトロのシュークリームのカフェの営業時間を調べたら、17時で閉店とのこと。
ということは、15時に待ち合わせの私たちは、最高でも2時間でお開きということか。

いや、そのあと夕食に行ったりするのか?
いや、帰りの電車が同じ方向だったとしたら、、私の降車駅で私は見送られることになるから、、、もはや初対面とか関係なく「私の家に来たい」とか言いだすとか?
と、よからぬ不安が飛び交った。

ピグレットさんの、今までのLINE文面が丁寧な印象だし、私に対する気遣いも感じるあたり。

それらの振る舞いは実は女慣れしていて、実際に会うと豹変してグイグイ系だったり?とか、お得意のネガティブ妄想が広がる。

でも、もう約束したし、会わないと始まらない。

何か事件性を感じることがあれば、交番に逃げ込めばいいやと半分割り切った。←ここまで思われるピグレットさんがかわいそうなくらいだ笑
でも、そのくらいピグレットさんは短所がなく完璧な優男な印象だったから何か裏があると企んでいた。

会うまでのメンテナンス

会う約束の日の前日。
普段面倒くさくてあまりしない、顔のパックをきちんとした。
かなり奮発して購入した、2万円弱のクレ・ド・ポーの美容液を使った。
メイク崩れを避けるため、美容液、化粧水、日焼け止め等のスキンケアをそれぞれ塗布してから15分ずつ置いた。
その結果、メイクだけでやたら時間を要してしまった。
この時、まだ緊張はしていないけど、きちんと張り切っている。

そして服。
ああ、服装どうしよう。

お天気お姉さんのような膝丈ふんわりスカートを持っていないし、用意するのも抵抗があったため、結局デニムパンツを選んだ。
これにも私なりに意図は2点ありまして。

1つ目。
デニムで行くなんてと反発をくらいそうだが、一応有名ブランドの最新デニムだということ。
足長効果があって、職場にそれを着用していくと男女問わずに褒められるデザインのデニムだった。
だからこそ「男ウケは悪くはないデニム」と勝手に認識していた。

そして2つ目。
トップスをフェミニン系のかわいいデザインを合わせ、カジュアルすぎないようにしたこと。
デニムと同じブランドの白いふわふわのトップス。
「あえてボトムスをデニムにし、カジュアルさを出した」を狙った笑
デニムというよりは全体のコーディネートで勝負といったところ。

そしてなにより、このデニムは当時の私を象徴している1着だった。
これを履いていってピグレットさんに引かれるようであれば、こちらから願い下げだーい、と。

メイクに時間がかかったし、何よりも午前中はゆっくり眠れたおかげで肌の調子も悪くない!
15時という待ち合わせは、あれだけ疑問視していたものの結局は助かった。

待ち合わせの瞬間

トトロのカフェがある最寄り駅の東口で15時に待ち合わせ。
最低限、待ち合わせ5分前には、待ち合わせ場所で先に待っておきたい。

ただ、電車の到着時間が14:56着か14:45着。
14:56着だと、ホームから改札階への移動も考えるとギリギリすぎる。
少し早いけど駅でトイレ行って、目の下にマスカラついてないかとか鏡チェックもできるしと、14:45着の1択。

駅が近づいてくるにつれ、少しだけドキドキしていた。
どちらかというと不安の意味でのドキドキ。

ピグレットさんの服装が変だったとしたら、
あの私の苦手な半端丈のズボンをはいていたら、、
声がめちゃくちゃ変だったら、、
食べ方が汚かったら、、

ピグレットさんとの毎日のLINEが、もはや私の毎日のルーティーンになっていて、そんな私が気になるポイントをピグレットさんが持っていたら私は見逃すことができるのだろうか。
←とんだ上から目線だな。。。

そして、もちろんその逆も想定していた。
こんなに楽しく毎日LINEをしていたのに、私がピグレットさんに幻滅されてその先がなかったとしたら。
もう2度とLINEが来なかったとしたら。
結局はネガティブしかなかった。

14:45に予定通り最寄り駅に到着し、トイレで鏡チェックを済ませ改札に向かった。
待ち合わせの東口はこじんまりの改札で誰もいなく、すぐにピグレットさんだとわかった。
どうやら同じ電車で到着したみたいで、私がトイレに立ち寄った分、少し私が遅れて到着した気配。

「ピグレットさんですか?」

と私が声を掛けると、

「marimoさんですか?」

と聞いてきた。

第一印象はというと、
「あれ、メガネかけてる!」

最初の写真ではメガネをかけていなかったから、少し印象が違った。
ネガティブな私はすぐに思った。

「も、も、もしや、毛穴までチェックしようとメガネをかけて来たんじゃ。。」

でもきっと大丈夫だ。
今日はクレ・ド・ポーの美容液だの、肌の調子は良いからどんどん見ておくれ笑。

お話をしながら、カフェまで徒歩5分ほど。
まず服装が私の前述した苦手なタイプでは全くなくて、もはや好きな雰囲気だった。

これから長くとも2時間。
話はできるのだろうか。
もしくは話が止まらないほど盛り上がってしまうのだろうか。

運命の2時間が始まる

よく結婚相手とは「ビビビ」って感じるとか、「この人と結婚するんだろうなと思った」とか聞くけれど、私は正直ピグレットさんに対してそれを感じなかった。

正確に言うと、それよりも粗相をしまいと緊張していて、感じる余裕が無かったのかも。

ただ会った時に、「初対面なのに初対面ではない」何かを感じたのを覚えている。
当たり前に毎日LINEをしていたから、最低限のお相手の情報は知っているからこそ、直接会うのは初めてだけどどこか初めてでないというか。。

そして付き合うかはわからないけど、「きっと2回目もあるのでは?」と会ってからすぐに根拠もなく思った。

今思えば、この根拠のない感覚って意外と合っている気がする。
これこそが運命の相手に感じる「なにか」なのでは。

会うまでのこの約2か月間、ほぼ毎日LINEが続いた相手って、もうそれだけで特別な気がする。
話題も無理なく次から次へ出てくるし、嫌だったら既読スルーすれば良いわけで。

毎日のLINEはピグレットさんに無理をさせているかもしれないから、そこだけは確認はしたいと思っていた。

そして、予約をしてくれていたおかげで、待たずにカフェに入ることができた。
お互いが敬語で距離感もあり、はたから見れば関係性が謎過ぎる2人に見えたに違いない。

このかわいいおしゃれなカフェで、こうして運命の2時間が始まった。
私にとっては、次につながるのか、彼女オーディションを受けている感覚だった。












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