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もれなくあなたも

朝ふと思い出した大好きな言葉たちがあった。

私はサウンドオブハートという
音についての勉強をしていた。

コロナ渦に医療事務の仕事をしながら
その資格取得の学校に通っていた。
一生安定して仕事につくのなら
医療事務がおすすめだと
何かの雑誌で読んだし、
母親が安定した職についての執着心が
すごかったからだ。

そして、
資格取得をしたら
母親が喜ぶかもしれないと思って
始めたという理由もひとつあった。

実はその当時から本業とは別に、
自分にしかできない仕事をしたいと考えていた。

『心の声と向き合う』

という授業内容に惹かれて、
自分がなにものであるのかわからない
自分と向き合ってみたいという決心をして、
新卒で貯めていた貯金を崩し、
音への学びに投資をした。

前期と後期で計200時間のzoomでの講義だが
どうしても仕事が忙しく
100時間分しか受けられず。
おそらく50万円ほどのお金は
別の意味での勉強代となりあっけなく散った。

でもそこで学んだことは
今の生活に生きている。

特に私が1番好きだったものは、
先生が授業の終わりに必ず唱える
マントラの時間だった。

マントラというと奇妙に聞こえるかもしれないが
実際そうではない。
とてもポップに言うと
私はおまじないのような
魔法の呪文みたいな
かわいいものだと思っている。

学びのマントラ、
平和のマントラ、
最強のマントラなど、

たくさん種類があった。

先生から響く音は
どこか心地よくて
心から安心できる場所だった。

その中でも 平和のマントラ を
唱える前に話す言葉たちが大好きだった。

『世界の平和を願うとき

 そこには

 もれなく自分が含まれている

 この世界を

 健やかに幸福に平和にしたいとき

 もれなく自分の内側が平和である必要がある

 もしそれがなければ

 世界中みんなが平和になっても

 世界にはならない』

これが大好きな言葉たちだ。

誰かのことを願ったり、
平和について願うことは
きっと誰もがあるはずだ、

明日も笑えますように。
健やかで幸せでいれますように。

しかしその願いには
あなた自身が含まれていないことがよくある。

あなた以外の世界中の誰かが
平和で健やかで幸せになっても

あなた自身がそうでなければ
それは世界ではない。

世界はあなたを中心に回っているのだから
まずは自分自身が
平和で健やかで幸せで満たされる必要がある。

あなたが幸せだという第一条件の
その上で誰かの平和や幸せを
願えるのだといまなら思う。

なぜなら
自分にないものを願ったりするならば

そこには、きっと自分にはないという
隠れたマイナスの意識が存在する。
自己犠牲のままの願いはあまり叶わないはずだ。

そこがもし満たされた状態であれば
願いを聞く側も幸せな雰囲気で
叶えてあげたくなるのかもしれない。

話は変わるが、
わたしは先生が表現した
もれなくという言葉が
とても控えめで優しくて好きだ。

もれなくと聞くと
おまけがついてきそうな気がするが
それが実は自分だなんて少し笑ってしまう

先生はどうしてこの言葉を使っているのか
わからないから
なんとなく違和感があって心に残っている。
思い返せば
先生が伝えてくれる言葉は
とても心に大切に届くものばかりだった。

平和のマントラを学んでからすぐには
理解できなかったが、
今となればよくわかる。

過去の私は、
『私は別にいいから
みんなが幸せでありますように』と
自己犠牲の気持ちでお願いをしていた。

だが、いつからだろう
まずは自分内側の幸せを満たしてから
相手への幸せをお祈りするようになっていた。

幸せを感じることは
本当に小さくて些細なことでもよくて

今日は天気が良くて幸せ、

家に帰ってお布団で眠れるなんて幸せ、

夕陽を受ける空が美しく染まっていて幸せ、

など、小さいことでも、気がつくと
もれなく自分自身も幸せになれる

そのきっかけに気付いてから
私は“小さな幸せ上手“
になったのかもしれない。

例えば、
鏡を見て前髪が上手くまとまっていたら
あれ?今日いい感じやん!!

とか
間に合いそうにない電車に乗れたら
え?!ラッキー!!

今日は出勤前に行く
神社の土地にシロツメグサが咲いていて
かわい〜なんかいいことありそう!!など。

自分で思い出したら
笑ってしまうくらいご機嫌だった。

でもご機嫌でいると
自然と周りも巻き込んで
にこにこと楽しくできる。
相手は鏡だというが、
本当にその通りだと思う。

今の会社は入社して2ヶ月と少しだが
喜怒哀楽を表現して過ごさせて頂き、
私史上1番自然体でいれているし
今が1番楽しいと思っている。

やはり自分自身がそうなることから
世界は始まっているのかもしれない。
 


『あなたが幸せを願うとき、

もれなくあなた自身も、

その世界で幸せでありますように。』



平和のマントラ

Lokāḥ Samastāḥ Sukhino Bhavantu

「ローカーハ・サマスターハ・スキノー・バハァヴァントゥ」

Auṁ Śāntiḥ Śāntiḥ Śāntiḥ
「オーム・シャーンティ・シャーンティ・シャーンティヒ」


ハートオブサウンド

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