迷わず買うぞ!の年|2022年2月8日の日記
日記を書こうとパソコンを立ち上げたはずなのに気づけば入江亜季の情報を掘っていた。
むやみに夜ふかししてしまったが、そのおかげで『多朗と多由良』がnoteで公開されているのに気づけた!
読みたかったやつ……! 『乱と灰色の世界』と『北北西に曇と往け』のあいだの時期に雑誌「ハルタ」の帯の裏で連載されていた(そんなところに載せるな!!!)みじかいお話。過去には冊子版が雑誌の付録になったようだけどいまではとても手に入れづらく、折にふれて思い出しては焦がれていた。うう、うれしい。1話めからめちゃくちゃいい。毎日ひとつずつ読もう。
入江亜季の漫画はWikipediaの作品リストに載っている単著『コダマの谷 王立大学騒乱劇』『群青学舎』『乱と灰色の世界』『北北西に曇と往け』はすべて持っているが、いろいろ調べていると「Fellows!」「ハルタ」「青騎士」の付録アンソロジーにほぼ毎回読切が載っているようだ。
そういえばわたしも一冊持っていたのを思い出した。
入江亜季の収録作「えるのお留守番」はたった4ページのちいさなお話だけど、とても好きで印象に残っている。みんなかわいい。
読切はなにかにまとめられたりしないのかなあ。単行本化か、それがむずかしければ電子書籍化でもしてくれたらぜったいに買うのに。
付録はメルカリにちらほら出品されているので地道に買いあつめるという手もないではないな、と思いながらべつの方策もさぐっていたところ、「まんだらけ」のオンラインストアにかなりの種類が(しかもメルカリよりずっと安く)取り扱われているのを見つけた。
アンソロジーは巻ごとにだいたいテーマがあるようなのでまたあらためてどれを買うか考えるとして、きょうはじめて存在に気づいた「ハルタ」vol.50記念の応募者全員プレゼント本(「グラマラスフェローズ」「スレンダーフェローズ」)があまりに気になったので買ってしまった。
ことしは「迷わず買う」の年なので! これを抱負としていることを免罪符にどんどん散財していく。まあこの表紙の一枚絵がじっくり見られるだけで確実にもとはとれるから実質無料なんですが……。
さらに、非売品の企画本を買うなら既刊で未入手のやつも買おう、ということで森薫と合同のアンソロジー『Fellows!総集編 乙嫁語り&乱と灰色の世界』もAmazon(古本)で買った。
森薫はたぶん好きだろうな~と思いつつこれまで読んだことがなかったのでいい機会かもしれない。入江亜季の収録作は、同人誌発表作品の「覗いたビー玉」「しろい雪くろい雪」と、『乱と灰色の世界』の描き下ろし短編「着せ替え乱ちゃんの巻」。たのしみだな~!
ところで、わたしは「まんだらけ」のことをさっきまで「漫画の……オタクの……池袋の(?(とらのあなと混同してる?(とらのあなも何?)))」というくらいぼんやりとしか知らなかった。調べると、まんだらけは漫画専門の古書店だった。おととしはじめてアニメイトに行ったときにもおなじようなことを考えたが、自分の人生に関係ないと感じていた要素がここにきて意識の表舞台にあがってくるのはおもしろい。
仕事を終えて帰ってきてから、きのう放送のドラマ『ミステリと言う勿れ』第5話を見た。
原作は未読ながらとてもおもしろく見ているけど、音楽の入れかたがちょっとわざとらしく感じられてふと冷めてしまう。「いま感動するところですよ~~~!」と肩をつかまれ耳もとで大声を出されているような気分。役者さんたちの演技が一級品なんだからもっとシンプルにしたらいいのに。まあいろいろあるんだろうな。
ひさしぶりにすこし本を読んだ。先月読みはじめた真保裕一『真夜中の神話』のつづき。
ちょうど半分くらいまで読んだところだが、いまいちハマっていない。真保裕一は10年以上前に『アマルフィ』を読んで以来だと思うけど、そのときはおもしろいと思ったはずなんだけどな~。まあ10年以上前の自分は端的に別人なのでしかたない。
内容は「迷信」「土着の伝説」にかんするできごとが大きなテーマになっていて、ちょうど読みはじめる前日のフラコトでそのあたりの話題について聞いたばかりでかなりタイムリーだった。『真夜中の神話』はたぶん4~5年は積んでいて、引っ越しを機に片づけようと手にとったものだったので不思議な引力を感じた。
フラコトは毎回おもしろいけど、この回はとくに好きでなんども聞いている。タイトルにもなっている「ヘルペイ(Hell Pay)」と同じようなことをついこのあいだのマジの納棺のときに考えていたので笑ってしまった。「夜に爪を切ってはいけない」については『XXXHOLiC』でそういう話があったな~となつかしく思い出した。
リックェさんの「論理的な思考だけが人間の思考形態じゃない」「因果関係以外の世界のありかた」という言い分を聞いて、いろいろと連想がふくらんだ。断片的でとりとめのないことだけど……
科学が世界の隅々にまで光をあて、迷信はほとんど消し去られてしまった。池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』では失踪したバスが奔放に動きまわるが、そういう「不思議なこと」のつけいる隙がわたしたちの日常にはもうない。
たまに “祈り” について考える。たとえば天皇が元旦におこなう「四方拝」という儀式がある。わたしたちがそれを知っていてもいなくてもその “祈り” は現にある、ということが重要であるように感じている。思うのは、「“祈り” がこの世界を支えているのではないと本当にいえるのか?」ということだ。発された “祈り” が天と地をつつむようすを思い描く。たえず祈っている者があり、わたしたちはその世界にしか生きていないので、その効力を感じていないだけじゃないのか。
伝わるのかこれ。「悪魔の証明」の話とはちょっとちがうんだよな。だれにも話したことのないことを書いた。
声をかけてもらって今月末にクイズ大会(個人戦)に出ることになったので、ひさしぶりにみんはやをやっている。
デイリータスクに「みんなで対戦」を2回、「1対1対戦」を2回というのがあるので、毎日それをノルマとしてこなせるようにがんばりたい。まったく知らない(かつ興味もない)ことをあらたに覚えるモチベーションまではないが、わかりそうでわからなかった問題や答えを見て「へえ!」と思った問題はメモしておいてすこしずつ覚えていくぞ。
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書き終わってからアップする前に寝てしまった。2日連続で書けてえらい。
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