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先人のおかげさま

サンノゼの日本町に行きました。
目的は日系アメリカ人サンノゼ歴史資料館に行くため。
日本からアメリカに移住した日本人がどのように生きたのか知りたくて、訪れました。

日本からアメリカに移住した日系アメリカ人の歴史がわかりやすくまとめられていました。
日本語のガイドさんもいて、とても親切でした。

日本からアメリカへの移民は1886年から始まりました。
仕事を求めて、農業の労働力として移民が進められたそうです。

当時のアメリカでは外国人に対する偏見、差別がありました。
差別により痩せた土地しか借りられなかったにも関わらず、日系アメリカ人は平均279.96ドル/エイカーと、当時のアメリカの農家の37.94ドル/エイカーを大幅に上回る生産量を上げていた様です。
日本人の勤勉さがわかるエピソードです。

一番印象に残ったのは第二次対戦中のこと。
日本軍に協力する、国に反逆することを避けるため・・・などの理由から、日系アメリカ人は強制収容所に移動させられました。
不毛な土地に建てられた強制収容所に送られた日系アメリカ人はそこで自給自足の生活を強いられました。

アメリカに移住して、一から築き上げた財産を強制収容所への収容により全て失ってしまった人も多くいたらしいです。
当時の強制収容所での生活風景や部屋の展示がされていました。
写真では、多くの人の生活の様子が写っていましたが、写真には写されなかった想像を絶する苦しみ、悔しさがあったんだろうなと考え込んでしまいました。

また、第二次大戦では、日系アメリカ人もアメリカ兵士として戦争に参加しています。
彼らはアメリカ人として認められるため、忠誠の強さを示すため、アメリカ戦争史における輝かしい活躍をしました。(第442連隊戦闘団の功績が紹介されてました。輝かしい功績があった一方、多くの犠牲もあったと聞きます。)


日本では触れることがなかった日本にルーツのある人たちが歩んできた道を知ることができました。
今自分がアメリカに来て、現地の人に受け入れてもらい、生活ができるのは、日本からアメリカに移住し、アメリカで命を燃やし続けてきた先人の方達の積み重ねがあったからだな、と感謝の気持ちでいっぱいです。

「二つの祖国」を読もうとおもう。


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