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もう一つの世界。


子どもの頃、他人と話すのが苦手だった。

幼稚園は友達関係がうまくいかなくて、卒業できるかどうかの瀬戸際まで休んだ。

小学校も中学校も、友達と話しているときは、厚い壁みたいなものがあった気がする。とにかく自分が自分のままでいることは出来なかった。

高校生、大学生と歳を重ねると、その壁はどんどん薄くなっていって、自分らしくいられる時間は大分増えた。でも社会人になると、年の差とかもあって、やっぱり少し壁はできている。

苦しいことも多い外の世界。それを救ってくれているのは紛れもなく、内側の世界だ。

家族といるとき、一人で過ごすとき。ありのままを受け入れてくれて、自分らしくいられる場所。そんな場所があったから、なんとかやってこれたんだと思う。

自分が自分でいられる時間。好きなことを自由にできる場所。そういう別の世界があることで、どんなに救われたことか。

そして最近、そんな世界がもう一つ増えた。このnoteだ。ここは家族といる時とも違う、自分の心と向き合って会話できる場所。深く深く、心で感じたことをこんなふうに書いてゆく。

なんて自由で、楽しい世界。外の世界で感じた、たくさんの感情を自分の感覚で表現できる。

きっとこれからも、たくさんの感情を、思いを書き綴っていくだろう。

・・・

人はたくさんの世界を持っていた方が、生きやすくなるじゃないか、と最近思う。

もしも、どこかの世界でうまくいかない時があっても、わたしには別の世界がある。そう思うと、気持ちがふっと軽くなる。

その世界にいれば、何があっても自分を失わず、見失うことはない。自分らしく生き続けられる。

だから私は今日も、もう一つの世界へ足を踏み入れよう。自分が自分でいるために。




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