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ひとりの人間として向き合う。

最近の息子は、本当に自分の意思がはっきりしてきた。これがやりたい、やりたくない。食べたい、食べたくない。行きたい、行きたくない。まだ話せないけれど、態度や表情でちゃんと伝えてくる。

プチイヤイヤ期の到来だろうかと頭を抱えつつ、忙しいとつい息子の気持ちをおざなりにして、私の都合に合わせて、急がせてしまったり、終わりにしたりしてしまうことが多かった。

でもこの前の1歳半検診で、息子が想像以上に言葉を理解していることに気づいてからは、なるべく言葉にして伝えることを意識するようになった。

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例えば、歯磨き。以前は私が歯ブラシを持つだけで家中逃げ回って泣いてしまうから、いつも泣いているのを無理やり引っ張って膝に乗せて磨いていた。

でもこの前「歯磨きするから、お膝においで。」と声をかけて少し待ってたら、いつの間にかこちらに近づいてきて、すんと膝の上に乗ってきた。そして泣くことなく、口を大きく開けて大人しく磨かせてくれた。

そうか、ちゃんと言葉が伝わっているんだ。改めてそれが分かって、これからはもっと息子と向き合おうと思った。

だって、息子にはもう、しっかり自分の思いや考えがあるから。生まれたばかりの、お母さんになされるがままだった君とは違うから。それを私が勝手に都合のいいように動かしてしまっては、親のエゴになってしまう。

この子は私の子どもである前に、一人の人間なんだ。だから、たとえどんなに小さくても、ちゃんと対等な立場で向かい合って、考えや思いを尊重したい。

もちろん分かってくれる時ばかりじゃないから、「ムキー!」となることもあるし、できないことまで全てをオッケーするのは違うけれど。でも、一旦ちゃんと受け止めて、それに対する私の思いをしっかり目を見て伝えようと思う。

そうすれば、きっと分かってくれる時がくるはず。今は難しいかもしれないけれど、諦めずに伝え続けて、その基礎を今からつくっていきたい。

君には君の、思いや考えがあるからね。その声なき声に耳を傾けて、お母さんの思いも伝えて、お互い、根気強く向き合っていきましょう。

これから本格的に来るであろう息子のイヤイヤ期を迎え撃つ、未来の私へエールを込めて(笑)。今の思いを残しておきたいと思います。