見出し画像

青春のかけら。

今日は私の高校時代の部活の話をしようと思う。私が入っていたのは執行部、いわゆる生徒会だった。うちの高校では部活の一つになっていて、自由に入部することができた。

たまに話の流れで聞かれてそう答えると大抵言われるのは、真面目だとか、すごいねという言葉。別に真面目なだけじゃないんだけどな、と思いつつ、いつも適当に相槌を打つ。そう、私にとって執行部での日々は、高校時代の大切な青春の思い出の一つだ。

---------

入部のきっかけは、その時のクラスの友達と面白半分で体験入部に行ってみたことだった。少し興味もあったし、楽しそうな雰囲気だったから、そのまま入部した。

でもその後、人間関係のもつれもあって、10人以上いた同級生の部員は半分ほどに減り、一緒に入った友達も辞めてしまった。結局、自分たちが上級生になる頃には6人だけが残った。

生徒会長の自由奔放な男の子と、その彼女である会計担当の女の子、副会長のしっかり者の女の子とフットワークの軽いアクティブ男子、アニメ好きの女の子とそれから私。

個性的なメンバーだったけれど、割と馬が合って、部室でみんなで宿題をしては、そのまま近くのカラオケやボーリングに行ったり、休日も一緒に遊んだりした。

おかげで、その頃の音楽はかなり詳しくなったし、初めてビリヤードにも挑戦したのもこの時。

その関係性はクラスとの友達とも少し違っていて、たとえクラスでうまくいかない時でも、部室に行けばいつものメンバーがいるのは、安心感があった。

周りからみると生徒会ってだけで、まじめ集団に思われてたかもしれないけれど、意外と勉強と遊びのバランスを上手にとって楽しめる人が多くて、私はそのバランスが居心地が良かった。

ちゃんと勉強することも否定されず、でも程よく遊びつつ。そんな感じが当たり前の雰囲気の中で、私は私らしく生きることを覚えていった気がする。

卒業以来、全然会ってないけど、みんな元気にしてるかな。

---------------------

きっとあれは、青春だった。確かに私はあのとき、青春の中にいた。思い返すと、そう思える時間がいくつもあることに気づく。その時には気づかないような、何でもない時間こそが、青春だったんだと今なら分かる。

なんだか、胸がきゅーっとなってしまった。私の中にも小さな青春はあったんだ。またこれからも、大切に胸にしまっておこうと思います。