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はじめての出産レポ。


2021年7月27日、突如として迎えた出産。どんな感じなんだろうと想像はしていたけれど、やっぱり今までない貴重な経験で。

生まれた日に書いた文章なので、少し拙い部分もありますが、せっかくなのでそのまま載せようと思います。

割とリアルに書いてあるのですが、大丈夫な方は、よければご一読ください。

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7月26日の朝。出産予定まで1週間ちょっとのこの日、今日は何して過ごそうかな〜なんて思いつつ、のんびり起きたら、なんだかお股にぬるっとしたものを感じた。

見てみると、少し血の混じったおりものがでていた。あ!これがうわさのおしるしか!と思い、喜んで夫に伝えて、いよいよだね〜と話しつつ、仕事へ送り出した。

そして、自分も朝ごはんを食べよう思って立つと、またぬるっとした感覚が。そんなにあるのかーと思いながらトイレに行くと、割と大量の水っぽい血が。

えー!?なんか聞いてたおしるしと違う!思い、悩んだ末に婦人科に連絡。すると、破水かもしないので、朝一の外来にきてくださいとの話が。

破水!?確かに、たまに破水から始まる人もいるとは聞いてはいたけれど、まさか自分が!?
想像していない返答にびっくりしたけれど、そのまま入院かもしれないと言われ、慌ててご飯を食べ、洗濯などできることをして、荷物を準備してタクシーで向かった。

病院に行くと、破水ではあるけれど、大量ではないし、赤ちゃんも元気なので、とりあえず帰って、また午後きてくださいとのこと。この頃には、夫も帰ってきてくれて、午後の診察は一緒に行ったけれど、結局陣痛も来ておらず、また明日の診察となった。

しかしその日の夕方、なんとなく生理痛のような痛みがたまに来る気がして、破水だと24時間以内に陣痛が来ることが多いというのも聞いていたので、婦人科に連絡。でもまだ分からないから、もっと頻繁に強く痛くなって、お腹も張るようになったら連絡くださいとのことだった。

すると夜になり、だんだんと今度は腰が重苦しくなってきて、痛みが頻繁に感じるようになった。陣痛カウンターを見ると、だいたい10分間隔。婦人科に電話すると、もっと正確に10分を切って痛みが強くなってからとのことで、1時間後に電話することに。

初めはゲームやテレビで紛らわしていたが、ついに布団に寝転がった。それでも痛くて、夫にずっと摩ってもらい、痛い痛いと叫びながら1時間近く格闘。

ついに婦人科に電話すると、きてくださいとのこと。車の中に乗るのも一苦労で、車でも痛がりながら到着。感染対策もあり、夫とはここでお別れ。荷物を運んでベットに寝ても、やっぱり痛みは続く。

でも、先生からちゃんと呼吸をしないと赤ちゃんに酸素がいかないからと言われて、痛がるのをやめて、呼吸をすることに集中した。すると不思議なことに痛みが和らいだ気がしてきて、痛いと言わなくても耐えられるようになってきた。

そして酸素がいくようにチューブを鼻につけてもらい、さらに深呼吸を続けると、そのうち叫んでいた疲れなのか、夜中で眠気がきていたのかわからないが、だんだん陣痛の間に夢を見て寝ていられるぐらいまでになった笑。

痛みが来ると流石に目は覚ますけれど、この痛みは気のせいだと思い込んで深呼吸でやり過ごし、また寝るというのを3分おきぐらいに多分1時間ぐらい繰り返していた。

そのうちに、ベットにいきみ用の取っ手が取り付けられ、ここを掴んでいきむように言われる。
もうすぐゴールか!と思い嬉しくなったのも束の間、想像以上に難しい。

まず眠いのと最初に叫びすぎたので力が入らない。お腹が張った時にいきんでと言われてもタイミングがわからない。そしてここでは深呼吸をすると力が抜けるから口から空気を出さずにいきんでと言われてもそれがうまくできない。

やばい、全然いきめない。産める気がしない。と思ったその時、なんだか今までと違うすごくいきみたい瞬間が!

なんだろうと思いつつ、いきみたいです!と伝えると、よし!いきんで!言われ、すごくいきんでみて、まだだなぁと思い、さぁもう一回と準備したら、もういいですよー!と言われて、その瞬間ドバーっと水が出てきた感覚と、お腹の上に掲げられる赤ちゃんの姿が。

その瞬間は、なにかがいる!という感覚で、お腹に押せられても、何か重いのが乗った!っていう感覚ぐらいしかなくて、一番思ったのは、終わったんだ…!ということだった。そんな思いが巡って、感動まで思考が回らず。でもカメラを向けられると、ちゃんと映らねばという思考だけはまわり、その時できる最大限の笑顔を向けた笑。

夫と電話をさせてもらい、その後しばらくして、改めて赤ちゃんを横に置いてもらった。その時も最初は、重い!という感覚しかなくて、でもこの重さ、ずっとお腹に感じていた重さと同じだ!とわかった瞬間、そうか、この子が自分のお腹にいた子なんだ!となにか理解した気持ちになり、手の動きを見て、あぁこれがお腹の中で動いていた手なんだなぁと理解し、そして触れて握り返してきてくれた瞬間、かわいい、と思い、それが声にも漏れていた。

産まれてきてくれてありがとうとか、やっと会えたね、とかそういうところまでは思考がたどり着けなかったけれど、その時に感じたことが、ある意味リアルで、すごく感覚として残しておきたくて、今書いている。なんというか、自分のお腹から出てきた子に会えて、その子が愛おしいと自然に思っている自分になれて良かったと思った。

そして、お腹に触れると今までボールのようだったお腹はぺちゃんこになっていて、体動もなくて、産まれたことをそこでも実感した。

そのあとは、股を縫われたり、産む時も色々と補助道具を使ってもらったりして、痛くて疲れていたけれど、後陣痛もそれほどでもなくて、歩けるようになり、なんとか元気に過ごしている。

そしてさっき、赤ちゃんと改めて対面させてもらったのだけれど、なんか見た瞬間、涙が出てきた。こんにちは。はじめまして。君のお母さんですよ、と心の中で唱えながら我が子を見た。すると目があった気がして、それからもぞもぞと動いてくれた。この動きお腹の中で感じてたぞ、と思いながら、手に触れて握ってくれて握手したり。なんかもうずっと眺めてられるなっていう感じ。一つ一つの動きが愛しくて、可愛くて。その後は、写真祭りだったけれど笑。

これからお世話が本格的になると大変なことも多いと思うけれど、今の気持ちを残しておきたくて。でもそろそろ寝なきゃな。ではこの辺で。おやすみなさい。