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アートの力。


私は、アートが好きだ。

といっても、絵画をみたり、美術館に足を運んだりとかそんな本格的なことはしていない。なんというか、アートという言葉や空間が好きなのだ。

中学生の頃は美術部だったけれど、運動ができなかったからという消極的な理由だったから、興味を持ち始めたのは、大学の時のサークル活動だった。アート系のサークルに入って、周りの人の影響でだんだん興味がわいてきた。

学生の頃に地域づくりを学んでいたのもあって、「地域×アート」にも興味があった。地域のみえない魅力をアートで可視化する。そういうことに関心があったし、もっと広く「いろんな物事をアートを通して感じやすくする」ということにも魅力を感じていた。

だから、実際にいくつかそういう場所に足を運んだりもした。そこで感じたことやアートの魅力を今日は、綴っていきたいと思う。

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①瀬戸内国際芸術祭

はじめて「地域×アート」を肌で感じたのは、3年に一度瀬戸内海の島々で開催される「瀬戸内国際芸術祭」だった。

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初めて行った瀬戸内海は本当に美しかったし、また訪れたいと思っている。その魅力をさらに感じさせてくれたのが、アートだった。一番印象的だったのは「豊島美術館」。

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真っ白な空間で、地面には小さな無数の穴が開いている。そこから小さな水滴が流れてきて、ゆっくりとほかの水と混ざり合って大きくなりながら、スピードを上げて別の穴へと還っていく。

それをずっと眺めていると、地球で起こる小さな巡り合いを感じたし、人の人生を見ている気持ちにもなった。まっさらな空間で感じる命の循環。

それは自然と近い、この島だからこそ強く感じられた気がした。美術館も、この場所だからこそ映えているんじゃないかと思えた。

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ほかにも、女木島にあった『記憶のボトル』。住民の方々からもらった写真をボトルに詰めて、古民家に飾ってあった。長く続くこの島の記憶をまるごと眺めている気持ちになって、すごく不思議な感覚を味わった。

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きっと、この芸術祭がなければ来なかったであろうこの島も、すごく好きな場所の一つになった。この島の風景と、人と、そこで感じたこと。それは、私の記憶の中にずっと残っている。

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②チームラボ

多分、わりと有名なチームラボ 。秋田の美術館で開催されたものを初めて訪れて、そのあとハマって東京の方にも行ってしまった。

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地域と繋がっているわけではないけれど、デジタルアートという最新の技術を使って、私たちの感性をたくさん揺さぶってくれた。

真っ暗な中で光る美しいアート。触れると変わる空間はまるで自分が動かしているかのような気持ちになる。体全体でアートを味わって、久しぶりにアートっていいなと思った。

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お気に入りはたくさんあるけど、暗闇の中で裸足で水の中やクッションの中を歩く体験はすごく面白かった。(写真はないけど)

暗い中を裸足で歩くと、今まで意識しなかった感覚が研ぎ澄まされたような感じになった。少し違うかもしれないが、前に書いたnoteのような感じを味わうことができた。

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あとは何より、写真が映える。とにかく撮るのが楽しかったな。

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③21世紀美術館

金沢に旅行に行った際に訪れた場所。この3つに共通するけれど、体験型のアートが私は好きなんだなぁ。自分もその世界に入り込んで、そこでしか味わえない感覚を味わうことができる。

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この場所で好きだったのは、下のこちら。四角い天井の窓から、実際の空の様子をずっと眺めることができる。

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この時は青空が見えたし、雲がかかればそれが見えた。夕方は夕焼けが見えることもあるそう。

家でもどこでも空は見えるのけれど、この静かな何もない空間で、四角い空を眺めていると、なんだか心が静まった。

改めて空をじっくり見たのはこれが初めてて、それから空を見るのが好きになったのかもしれない。そう考えるとアートってやっぱりすごい。

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ということで、私が訪れた3つのアートと、そこで感じたことを書いてみた。

やっぱりアートに触れると、普段とは違った感覚が生まれて、すごく感性が磨かれる気がする。見方も変わって、感じ方も豊かになるしね。

これからも、たくさんのアートに触れていきたい。もっと色んな感覚を味わいたい。そう改めて思いました。

またいつか、新たなアートを出会うことを楽しみにして。