見出し画像

リトルフォレスト。


今日は、私の好きな映画の話をしたいと思う。『リトルフォレスト』私の大好きな映画だ。

この映画は、主人公のいち子が生まれ故郷である東北の小さな村に戻ってきて、自給自足の暮らしの中で、自分と向き合って成長していく物語だ。春夏秋冬の4部作になっている。

前にDVDで一度見て、気に入って、この間久しぶりにもう一度見た。やっぱりよかった。

どんなところが好きなのか、改めてここに書いてみたい。

------------------------------

①豊かな自然と農村での暮らし

まず目に飛び込んでくるのは、自然の美しさだ。予告編でも、田んぼの緑や桜の美しさに目を奪われた。映画の中の美しい自然を眺めているだけでも癒される。

それと、農村の暮らしも知ることができる。いち子の暮らしは、自給自足に近い生活で、食べ物も作るところから始める。手間暇はかかるけれど、すごく丁寧な暮らしだ。

私が学生の頃通った農村での暮らしにとても近いと思ったし、人とのつながりとかも結構リアルに描かれていると思う。

見てて懐かしくなるし、大変なことも多いけど、人間らしい暮らしをしていて、素敵だと思った。やっぱり農村っていいな。

②生きるために食べる

この間もう一度見たとき感じたのは、「食」をテーマにしているんだということ。前は、農村の暮らしや自然にばかり目がいっていたけれど、実は料理の場面も多い。

お米とか野菜とかクルミとか、どれも自分の手で一から作っていて、食べることの本来の姿を見たような気がした。

俺はさ、他人に殺さしといて、殺し方に文句つけるようなそんな人生は送りたくないなって思ったよ。

これは、いち子の友人のユウ太の台詞だ。映画では、いち子が食べるために合鴨を殺める場面も出てくる。可哀そうとも思ったが、でも私たちが普段食べている鶏肉とかだって、こうやっていただいているのだ。

スーパーで並んでいるものだけを見ていると、忘れてしまいがちだけど、私たちは命をいただいて生きている。だから私はちゃんと「いただきます」を言える人でありたい。

「生きるために食べる、食べるために作る」ポスターにも書かれているこの言葉は、人間の根源なんじゃないかなと改めて思った。

③自分と向き合う、成長物語

ゆっくりと、大きな事件も起きずに物語は季節を巡り進んでいくが、その中でもいち子の成長が描かれている。

一度は村を出たものの、都会になじめず再び戻ってきたいち子。でも色んな人と関わりながら暮らす中で、自分と向き合い、もう一度村を出ることを決意する。

小さな一歩かもしれないが、1年間の暮らしの中で、いち子が決意するまでの過程を一緒に追っていくうちに、自分と重ねてしまう部分もあった。

最後、成長して再び村に帰って神楽を踊る場面は、ちょっと胸に来るものがあった。ちゃんと何かを決心して、外で踏ん張って、今度は胸を張って大好きな村に戻ってくる。そんないち子の姿がまぶしかった。私も頑張ろう、頑張りたい、そう思えた。

あと全然違うけど、村にたくさん若者がいていいなと思った。若者がいると活気があるし、希望があっていいよね。小森はきっと大丈夫だ。

---------------------------

ほかにも、デザインや編集も独特だけどおしゃれで素敵だし、劇中の音楽もかわいらしくて好き。BGMにしながら、見ている人がいるのも分かる。ラフにみられる良さがある。

あとFLOWER FLOWERが歌う主題歌もいい。個人的には、「夏」と「春」が好きで、ウォークマンにも入れてよく聞いている。「夏」はドライブに最高だし、「春」は応援ソングだと思ってる。

ということで、「リトルフォレスト」の魅力を語らせていただきました。書いていたら、また見たくなったなぁ。もし興味を持っていただけたら、ぜひ見てみてください。