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この「悔しさ」は忘れてはいけない。~2回目の緊急事態宣言を受けて~

さて、緊急事態宣言が始まって2週間が経ち、みなさんはお元気でしょうか?私は日々毎日やりたいこと、学びたい事、そしてコロナに左右されず働く持続可能な長い目線での音楽の仕事を確立するために日々精進しています。そして、また忙しくなった時のために体力作りを少しずつ始めました。なので

「一日24時間では足らないよー!」

でもこんな風に舵を切って進めるようになったのも、緊急事態宣言を受けて数日経ってからでした。それはどうしてなのでしょうか?


「冬支度」していたけれども…

4月の緊急事態宣言が5月まで伸びたときから「これは年単位の戦いになりそう」そう思ったら、目の前のために慌てて何かをするよりも、先を見据えた行動をしたいと考えました。
目黒区のプレミアム商品券、近所の商店街での演奏で日々の生活費の負担を減らし、文化庁の助成金でMVの撮影や、学びのための費用を補助頂き、細々と日々の時間を学びと次のための準備に爆速で進んできました。

冬の緊急事態宣言を見越して、お仕事を予め調整したり、対応策も既に秋にすべての仕事を再開する段階で決めてあり、
家賃補助金や持続化給付金をあえて年末に申請するなど、周りに「未知子は慎重すぎ」と言われても、「もしも」ではなく「必ず来るもの」として準備していました。リスクをマネジメントしておくのは、自分で自分の仕事を管理している個人事業主としてとっても大切な事だと私は思っています。

でも、いくら資金や活動に対して準備していても、自分の心はとてもついていかなかったのが現実でした。

「悔しい」その奥の気持ちは

「悔しい」

ただその言葉だけが出てきました。何が悔しいのだろうか。
20時までお店が営業していなかったら、私たちもライブが出来ない。
私たちが演奏させて頂いているライブハウスやレストランは、いったいどうなってしまうのか?

「緊急事態宣言」となれば、学校は実施してもいいと言われても、県や市、区や国が管理しているレッスンはとても出来ない。
ようやく新しい生徒さんが入って、これからやっとみんなで音楽を作っていくところだったのに。6年生の顔がよぎる。わかっていたけど、でもやっぱり悔しい。

でも何が悔しいかって

「今まで積み上げてきたもの」を手放さなければいけないこと。

でした。

ニュースを見ていると

「やっとお客さんが戻ってきたのに」
と嘆く居酒屋さんの店長さんや、ホテルマンたちの声。

社会は全然変わってないのに、飲食業だけ、夜の営業だけ。
近所のワインバーはもう平日は閉店し、土日だけの営業にするという。

コロナの恐ろしいところは、これまで積み上げてきたことの実績が、いとも簡単に壊れてしまうこと。実力は関係ない。キャリアも関係ない。残酷なくらい関係ない。

コロナより前に様々な手を始めていた人は何も変わっていない人もいる。そもそも全く影響を受けてない人も、逆に儲かってる人もいる。正直羨ましくないわけではないけど、人にはそれぞれの学びの時間と学び方があるから、周りと自分は試練が違うと思えば、もはや気にしてる余裕すら無くなりました。

また「自分たちより大変な人がいる」そう思って自分を慰めるのも良いかもしれないけど、
それはそうだし、だからこそ互いに支援しなければと思うけれども、誰かを下に見たりするのも違うのかなって。あくまで自分の問題は自分の問題。
逃げてはいけないのかなと私は思ったりする。

そして仕事を失われている人たちだって、あぐらをかいていたわけでもない。みんなそれぞれの仕事を全うし、変わらずその積み上げてきた自分の仕事で生きていきたいと思っている。

インタビューや友人たちの話を聞いていて共通で感じたこと。

自分の仕事に使命を感じて、
ここまでやってきたプライドがある。

私もそうだ、プライドがある。

未来のために時間を与えられている

とはいえ正直本当は、2,3日めっちゃ泣きました。ワイン片手に泣いて、「悔しい」を携帯の日記にめっちゃ書いた。

色んな条件をクリアしつつも、細くてもレッスンをすることは出来るかもしれない。演奏も出来ないことはない。私は配信も好きだし、もともとしていたから全然抵抗がない。でも秋に感じた

「生演奏の喜び」

それはやっぱり全然違うなと感じた。当たり前だけれどもやっぱり違う。

色んな演奏仕事の働き方があるけれども、やはり自分の音楽のスタイルや、やりたいことをあきらめるのは無理だと思った。だから諦めることをあきらめた。早々にもう諦めることにした。つまり何を諦めかというと、今すぐ演奏でやりたい夢を叶えることをあきらめた。

元の世界のように戻ることはもう無いかもしれない。それでも、いつかまた来る日にその自分に出逢えることを楽しみに手放して、
今やるべきことを200%のチカラでやっていくしかないと改めて思いなおせた。そう思えたとき、一気に舵を切れた。

苦しいと思ったときは、全力でその気持ちと向き合い、受け入れるようにしている。自分がその想いが尽きるまで吐き出してあげれば、必ず自分が納得する答えに辿りつけると思っている。

全然大丈夫なわけない。みんなめっちゃ大変。それぞれに必死に生きている。だってそれが「使命」だから。生半可になんて最初から生きていない。

腐ってる暇なんて1秒もない

私は政治がどうとか、感染症対策がどうだからとか、そんなことを発信しようとは1ミリも考えていない。意見を伝えたり議論することと、自分がそれによって前に進まないことは全然違う。

実際国の補助によって、たくさんの時間をアルバイトなどで食いつなぐということをせず、将来の音楽のために費やすことが出来ている。

だからこそ諦めてはいけない。

お正月明けて「正月休み何をしていましたか?」と聞かれて、
「仕事が終わらなくて…」と言っていたけれども、前回noteに書いたようにひたすら振り返りと10年の目標、今年の事業計画、学びのための資金調達を考えていた。正直、めちゃめちゃ不安である。のんびりグダグダ、お正月太りなんてしてる時間なんて余裕ない。

今必要なことは目の前の利益よりも、人生様々な壁や困難がある中で世界中の音楽家が、同じ状況であることに着目し、
中長期的な目標のために成長するための時間を与えられているという事だと思っている。そのためのコンテンツを、多くの方がガンガン発信し、低価格で提供してくださっている。どんどん飛びついていくとき。

私が最近ライブも配信も、ブログも何も発信していないせいか
「もっといろいろやった方がいい」というアドバイスを頂いたのですが、
朝8時から23:00までずっと勉強したり、レッスンしたり、様々なプロジェクトのための会議や資料を作ったり、様々な広報のための準備をしています。
今は何の余裕もありません。

コロナの時間は2,3年かと思いますが、私の音楽家としての活動はまだまだこの先もずっとずっと続くのだから、ここで今目立つ活動をすることもそれ自体はすべて素晴らしいですが、
未知子は40歳になったときに音楽家として核となる真の太い音楽家になりたいと思って、大学院に進学、修了してこの10年やってきました。

まさにずっとやりたかった更なる土台を作るために

も、今の引きこもりの自分時間はとても大切。


そして過去も未来も、周りの動きも一旦全部置いておいて、今の自分に全力で集中する。
だから時間が足りない。

鈴木未知子めちゃめちゃ働いております!

コロナに左右されない音楽活動を

職業音楽家は、けして遊びで音楽をしているわけでないので、今回のコロナでちゃんと職業として認めてもらい、補助金を頂き、そして私たちも仕事として真剣に向き合い、何より社会がそれを受け入れてくれたことに深く感謝しております。

エンターテインメントとして、みなさんと楽しむ時間は少し減ってしまったし、方法も変わってしまったかと思いますが、
ここから先はもっと生演奏の価値があがり、みなさまと共有出来る音空間をより深く楽しめる世界が待ってると信じています。

どんな時代も移り変わるときが一番大変ですが、周りの音楽家仲間が前向きで、今回も爆速で対応し、どんどん成長している姿をSNSで見かけるのでたくさん刺激になっております。

音楽でみなさまに還元出来る日を楽しみにしております。
そして来月、目黒で小さいけど壮大なイベントを開催します。バレンタインにはライブもします。
感染症対策でとっても小さいです。
でも全力で楽しみます。詳細はまた後日。

今ここで悩んだり苦しんだり、たくさん考え抜いて生きていることこそが、

私にとっては、とても楽しくて、
力強く大地の上で生きている実感があります。

決して良いことばかりではないけど、これを乗り越えた先に見える世界はきっともっともっと違う世界が見えてくるはず。

そう思うとわくわくして、悔しさも乗り越えて、今乗り越えようとしている人に参考になったらと思い書きました。

これからリリースしていくサービス全てが、
これまでの私からは想像出来ないような
物ばかりです。
世に出すまでは時間がかかりますが、どうぞその時をお楽しみに。

最後まで読んで頂きありがとうございました。どうぞみなさん、お身体お気をつけて。コロナには気をつけて。

また笑顔でお会いしましょう(*´ー`*)

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