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日米の違いについて in NY 《親子のあり方》

休日にNYの公園近辺を歩いていると、よく親が子供と話をしながら歩いている姿を目にする。小さい子供と一緒に歩いている親は、抱っこしたり、手を繋いだりしながら話しかけているし、小学生くらいの子供とは横に並んで話をしながら歩いていることが多い。いっぱい遊び道具を抱えながら、わいわいと賑やかに話しながら歩いている。

アメリカでは親子に限らず人々がよく会話をする。そのことを考えると、親子間の会話が多いのはもっともなことのようにも思える。でも、そればかりではない、親子のあるべき姿がはっきりあるような気がしてならない。小さい子供と話す時には、親はしゃがむか子供を抱き上げて目を合わせて話す。いけないことをした時にはしっかり目線を合わせて言い聞かせる。子供も親に一生懸命話をする。親は目を見て話を聞き、子供の言葉に反応する。そういう姿をこちらに来てからいっぱい見ている。

携帯を見ながら泣いている赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま押している親。小さい子供が親の後を泣きながら追いかけている姿。親同士が話に夢中で、子供が親に話しかけていてもうわの空で、子供がだんだん大声になっていく様子。食事に行っても家族がみんな携帯をいじっていて、会話がない食事風景。日本にいる時によく目にし、私が何となく違和感を感じている光景だ。文化の違いはある。あまり多くを語らない、つまり語らなくても分かり合える人々が住んでいる、ということからつながっていることなのかもしれない。でも私が、これでいいのかな…とぼんやりと感じているその違和感を、少なくともここでは感じないのは確かだ。

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