【 5日目 -至福のひととき- 】 DIY超初心者の山小屋再生プロジェクト
愛知県のとある山奥に存在する山小屋(通称:お亀山荘)を再生させるプロジェクト、名付けてOSP。
この記事ではお亀山荘が劇的BeforeAfterを遂げるまでの軌跡を追う。
今日のメンバーは相方と和菓子職人の父だ。
前回確認できなかった発電機にガソリンを投入し、生き返るかどうか試してみる。
お亀山荘と同じく15年以上ぶりに日の目を見る発電機のため、動くのかは不明だ。
しかし、自家発電機というものは基本非常用で使われるため、長持ちするだろうということを信じて挑む。
これが、発電機との長きにわたる戦いの始まりとなることをまだ誰も知らない・・・
まずは発電機にガソリンを入れる。
電源等々チェックをし、そして・・・
とにかく引く!
引く!
また色々と確認をして、
引く!
かれこれ30分以上、2.5人(私はあまり戦力にならない)でローテーションしている。エンジンがかかりそうないい音はするのだが...
発電機とはこうも動かないものなのか。
「通常でも10分は引かないといけないからその15年分だ!」という父の言葉を信じて弾き続けるが、動かない。(後々分かったが、正常な発電機を稼働させるのに10分もかからない。ちゃんとしたやつなら1分くらいでいける)
もうみんな肩が限界なので、一回時間を置いて再チャレンジすることに。
休憩していると・・・
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
祭りか?
いや、こんな人のいない山奥で太鼓の音が鳴り響くわけない。
音の原因を探っていると、父がトンカチ片手にボイラーを取り外していた。
祭りの音は、露天風呂解体祭の音だったということだ。
ボイラーとか何の躊躇いもなく解体できるのは、きちんと構造が理解できてるということなのだろう。
我々が蜘蛛の巣やらムカデやらに怯んでいるうちに、あっという間に解体完了。
どうやら露天風呂の浴槽とボイラーをどかして、小屋の中にあるお風呂を外に持ってこようという魂胆らしい。
こちらが昔からほぼ使われることのなかった小屋の中のお風呂。やっぱり大自然の中の露天風呂が最高で、こっちは私も幼き頃に使った記憶がない。
「こいつは使えるぞ!!」
三度の飯より風呂が好きな職人のテンションが上がっていく。
いざ!お風呂のお引越し。
ブロックを埋めて浴槽を安定させ、ボイラーも小屋内から移動して設置!
じゃーん!
なんということでしょう。
1人用のお風呂が出来上がったではありませんか。
父の発想と対応力には驚かされるばかり。
ここで一旦休憩をはさむ。
昼は焼きそば!
家族たちが大好きな、父のひと口おにぎり。
サイズは小さいが具がぎっしり。
本人曰く、和菓子職人の技が詰まってるらしい。
「こじゃこを入れるときなんて、はみ出さないようにこうやってな・・・」
確かに言われてみれば、このサイズのおにぎりに具を詰めるの大変そう。
ちなみに、一番人気は焼き鮭。
鮭フレークを使うのではなく、わざわざおにぎりのために鮭の切り身を焼いて詰めているのだ。
職人のこだわりはすごい。
午後は壁を張り替えるために剥がす作業。
内側の断熱材も朽ち果てている。
床も剥がしていくと、カマドウマという蜘蛛みたいな足の長いバッタが大量にいた。
こいつらは15年以上前からたくさんいる。
出来立ての露天風呂で汗を流す。
幸せそうな顔。
お風呂からの景色はこんな感じ。
正面にある川のせせらぎをバックミュージックに、至福のひと時を過ごした。
川の反対側が道路(車はほぼ通らないが)なので、木でカバー。
今日はこれで作業終了。
まさかこんなにすぐにお風呂に入れるとは思ってなかったので感動
今は1人用だが、あと3倍くらいのサイズにしたい...!
そういえば、発電機は結局動かず今日は諦め。
「また僕を置いてどこに行っていたのだ、人間」
という感じで帰宅後は荷物チェック。
秋楽もお亀山荘に行ける日が来るのだろうか...
次回、家具職人と家職人。
乞うご期待!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?