記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

44.機龍警察 白骨街道

1.あらすじ



国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった

本編より抜粋

今回は突入班3人がそうそうに日本を離れ、機龍兵も使えない単身でミャンマー入りしたのでさすがにこの3人死んだりしないよな!?と不安でした。さすがに死にはしなかったけど、相変わらずすっきり勝利できないところが機龍警察よね。

2.好きだったところ

 3人がミャンマー、他特捜部が日本で捜査を続けていくのだけど、それが最後第4章から5章にかけては1p〜2p毎に日本、ミャンマーと交互に場面転換するので、本当にサスペンス映画を観ているような疾走感とドキドキ感を味わうことができる。正直2章まで4ヶ月ほどかかっていたのに、3章以降は2日で読み切ってしまったのでそれほど前半の閉塞感が辛かったしこのまま3人のうち誰かが、というか姿が死ぬんじゃないかという不安が強かった。
 だから、3章でクワンが颯爽と登場した時は歓喜した。本当に嬉しかった。暗黒市場からクワンの登場の仕方がずるい気がするけど(格好良くて)、今回もめちゃくちゃ格好良かった…。どうか3章までは読んでほしい。クワンがカッコ良いし今回『ドラグ・オン‼︎』の代わりにクワンが暴れまくってくれるし、良いとこどりする。クワン、最後までいい男である。
 機龍警察、<敵>が優秀で強くて政治の中枢にいるもんだから特捜だけでは勝てないんじゃ無いかと思い始めてきたんで、クワンの兄貴が思いっきり暴れてくれなきゃスカッとできない。
 あと、今回突入班3人組の中で姿がしきりに契約期間が残りわずかなことをアピールしてくるので今後が不安です。ライザは自爆条項からの前作狼眼殺手で、ユーリは暗黒市場で日本の警察官になることに対して前向きだし動機も出来たし安心しているんだけど、姿だけは1作目の機龍警察も今作も他2人と違って過去は明らかにされないし、日本の警察官に失望しているし…。しかも、まさかの突入班に新たなメンバー加入するし不安要素しかないよ〜〜!!!でも、今後姿の過去回が絶対に出るよね。姿、過去の回想シーンと共に死んだりしないよね?ハリポタのスネイプみたいな死に方しないよね…!?!?姿〜〜〜!宮近にまた怒られてくれよ〜!!死なないでくれよ〜〜出来たらまだ特捜部にいてくれよ〜〜!!!

3.他こまごまと好きなキャラと好きなところ

①仁礼警部が今回も良い仕事している〜〜!!(本当にいい仕事している)機龍警察はすぐ仲間のだと思っていたキャラが内通者だったりするので気が抜けないんだけど、仁礼警部と捜二のことは信じているので裏切らないでほしいし、孤独な特捜の仲間でいてほしい。

②沖津部長の相変わらずの手腕〜!!さすがに無策で3人をミャンマーに送る沖津部長ではなかった!!!でもこれも4章まで分からないので、3章のクワン兄貴、4章の隠し球で今までの閉塞感がどーんと破れる感じあっていい。

③城木、お前はその悪の巣窟の中でなぜそこまで真っ直ぐに何も知らずに、育つことができたんだ。まじで亮太郎兄ちゃんが城木家の闇を一身に受け止めてくれていたのかな。亮太郎が死んで、狼眼殺手で<敵側>に吸収されるかとヤキモキしてたけどなんとか回避し、今度は身内の裏切り。城木、どうにか特捜側で踏ん張ってほしい。信じているよ!!

④城木に代わって、宮近が警察官としての正しい姿を見せ始めて、誰よりも安心して読んでいられる。1作目から考えられないよ。大好きだよ宮近。唯一の家庭持ちでその苦労も苦悩も人一倍あるだろうに。宮近の短編また読みたい。宮近、大好きだ。

4.知ってたらさらに理解深まるよね

ロッキード事件、田中角栄の汚職事件ってしかわかってないのでNHKオンデマンドでみようかな〜。

これは録画してまだ観ていたので見ようと思います。
機龍警察、ロシアといいミャンマーといいすごい本だよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?