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19.村上春樹『アンダーグラウンド』『約束された場所で』

村上春樹のアンダーグランドに手を出したのは、アニメ『輪るピングドラム』を最近見直し、考察を漁っていたら

この動画を発見。そこには「カエルくん、東京を救う」が実際に村上春樹が書いた小説であることが分かった。

ついでに

こちらの動画にも(これは前編のみyoutubeで無料で観れます)村上春樹について触れていました。いわく、90年代の負債を今の少年少女たちが背負わせられていると。その中で、村上春樹はそのことに対して真面目に向き合っていたと。

輪るピングドラム、1回目は10年前に観てよく分からなくて、2回目もよく分からなかったんだけどここにきて、その解釈に役立つ村上春樹。読もう!!と決めました。

あと、ずっと「アンダーグラウンド」と「約束された場所で」については私がずっとフォローしているズイショさんという方が以前ブログで感想を述べていて、その時は、感想を読んでもピンと来なかったのですが頭の片隅にずっと残っていました。そして、8月に輪るピングドラムを観てその考察で2回も村上春樹に出会ったので、これは今こそ読むべきだなと思い読み始めました。


うわ〜〜〜!難しい。でも、このサリンを読んであとに私はオウム関連のサイトを読んだし、アンダーグラウンドの続きに当たる、『約束された場所で』は相当ショックを受けた。なぜなら、オウム信者の幼少期・思春期時代にさ世間に、社会にコミットできてなくて、友達も少なく考え事はすべて内に内に秘めてしまう、全てを自分で完結してしまう、この感じ。覚えがあるからです。私も中学2年のときに学級崩壊してから高校卒業するまで基本的にふわふわした記憶しかないんだよね。恐ろしい…
ユーリオンアイスのアニメの中でレオくんが大会中に『音楽に出会わなければどうやってこの魂を勇気づけていただろう』って言うセリフがあるんだけど、本当に私はこれなんですよね.私に漫画や小説やアニメがなければ、物語がなければどうやって自分の魂を勇気づけていたんだろう。
オウム信者の中には物語に触れないで育った人が多く、麻原彰晃の作り上げた物語に感動し、信じ、癒されたんだろうと。


これ、本当にびっくりするぐらい衝撃を受けたので、もう少しちゃんと感想書きたいんだよね.私、それこそ小学生の時に河合隼雄先生の著者『ファンタジーを読む』が好きで何度も読んでいたので、村上春樹の本で再開するとは思いませんでした。嬉しい。ちなみに、ここで河合先生が人は誰しも本当に冴えて、バシッと当たることがある、でもそれは長く続かない。油断しちゃいけない。みたいなことを書いてたんだけど、これちょうど、幡野さんが炎上したときに読んでたから『こう言うことか!!!』ってわかりました。あの時、幡野さん『嘘だよね?みやぶったよ』的なこと書いててめちゃくちゃ批判食らってたけど、これやっぱり河合先生が言ってたことだよね。キレッキレの時こそ絶対に油断しちゃいけないんだよね〜。
幡野さんの人生相談ずっと読んでたから、幡野さんが質問者に対して『これ嘘だよね?』って言ったことは今回が初めてではないんですよね、確か。それか、誇張してるよね?みたいな回答をしたこたがあるんだけど、質問者がたとえば息子や娘を貶める言い方をしてたときとかなんだよな。読んでる側も『この質問者さん、なんか嘘っぽいな…正当化しようとしてるな』ってのがうっすら分かるから、幡野さんのズバッとした物言いにスッキリするんだよな。まさに、言い当ててる!!という感覚。


でも、これって精神科医的には割とよくある出来事らしい。キレッキレでバリバリ言い当てちゃうことができるときがある、でもこれは長くは続かない。幡野さんも、少しぐらい万能感みたいなの、感じちゃったのかなって。それぐらいあの炎上した回答はどこか傲慢さがあった。





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