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やっぱり物は多かった

物が増えないように気をつけて、気をつけて、細心の注意を払ってきたつもりだったのに、
いざ引越し作業をするとなったら、物の多さに愕然とした。
ダンボールに入れても入れても、まだまだある物たち。
そしてそれらが全くシンプルではないがゆえに、ダンボールへの詰め込みが進まない。
形がバラバラ。重さもバラバラ。
強度もバラバラだし、用途も多様。
そんな物たちのテンデバラバラさ加減が、カオス感を増していた。
そしてそれらをダンボール詰めするために収納棚から出して並べていくと、どんどん脳が疲弊していくのがわかる。

それでもなんとか、何度も自分に気合を入れて、パッキングをし、
新しい家へと運び込んだ。

以前の家から比べると、新しい家の部屋面積は約2倍になった。
ならば新しい家に古い家のものを運びんこんだら、物が少なく感じても良さそうなのだが、なぜか新しい家にいてもなお、物が多すぎると痛感した。

一体どうやって半分の面積の家にこんなにたくさんの物が収まっていたのだろうか。

一時大流行していた、巨大なビーズクッション。
なぜか大きな収納ケース。
掃除に手間がかかるタイプの玄関マット。
使い勝手の悪い棚。
謎の椅子。
それらも、厳選して持っていたつもりだったのだが、今回の引っ越しにより、果たして本当に必要なのかを改めて考えることとなった。

前の家を引き払う時、物が部屋から持ち出され、とても晴れ晴れとした気持ちになった。
何もない空間というのは、なんて心地よいのだろうか。

新しい家に荷物を運び込む前、畳の部屋にごろんと寝転んで、とても落ち着く気分になった。
何も無い部屋は、なんて安定した状態なのだろうか。

しかし全く何もない状態で暮らすというのも、現実問題としてはなかなか難しい。
そういう人もいるのは知っているが、我が家はまだ道のりは遠そうだ。
しかし、なるべくこの、何も無い心地よさから離れすぎないようにして暮らすには、どうしたらいいのかと考えた。

まずは1つ1つの物の縮小。
大きなクッションはやめて、近々コンパクトな座布団への変更を検討している。
洗剤は濃縮タイプのものでコンパクト化へ。
トイレットペーパーもなるべくロール数が少なくてメートルが長いタイプのもので、収納スペースの圧迫を回避。
以前は洗濯物は部屋干しの後にアイロン掛けをして完全乾燥をさせていたのだが、
引越しを機にドラム式乾燥機付き洗濯機が登場したので、
洗濯にまつわるグッズ類も色々見直して縮小できるはずだ。
乾くのに時間を要するという理由で枚数を多めに持っていたタオル類も数を減らせるだろう。これは古いものから使い倒して徐々に枚数を減らしていくことにする。

それにしても、物というのはどうしてこうも増えてしまうのだろうか。
気を付け方そのものに問題があったのかもしれないし、他にも原因があるはずだ。
今回の引っ越しは、おそらく今までよりは長くこの家に住むことになると思われるので、
より一層気を引き締めて、物を厳選して行きたい。

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