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昔の切手をどうするのよ

実家の整理などで出てくる物のうち、これは捨てたらダメでしょうという気にさせられるものが、金券類。
古い切手もわんさか出てきたという話はよく聞くが、我が家も例に漏れず、どっさり出てきた。

切手について調べていくと、郵便局に持って行けば手数料5円の支払いで、新たに活躍の道を見出せるようだが、額面が小さい切手のために現金で都度5円というのは、全くお得感がない。

断捨離を決行する時に重要なポイントの一つとして、もったいないだとか、得するか損するかだとかは考えてはいけない、というのが通説らしい。
確かに、そんなことを考えていては、一生片付かないであろう。
がしかし、切手、商品券の類はそうも言ってはいられない気がしてくる。

ならば有効に使うしかない。
切手を普段使う習慣のない人ならば多少の手数料を払っても、使える物へ交換したり、金券ショップで買い取ってもらうことも考えて良いと思うが、我が家は幸い書類の郵送などで切手が登場するシーンが日常に存在する。

そこで、まずは手元にある切手を使い切るまではなるべく新たに切手は買わないキャンペーンを実施。
昔の切手なので、今よりも封筒やハガキの郵送料金が安かった時に便利だった額面。つまり1円や2円の切手を少し買い足し、組み合わせることによって、現在の必要額に調整できるのだ。

なぜがある10円の切手シート数枚は、封筒1枚につき10円切手8枚を活用し、2円切手2枚を買い足して貼り付ければ完了。

とにかく家に死蔵されている切手を一掃すべく、田舎の祖母への手紙も以前よりもこまめに出してみる。たまに何かの記念日にはちょっと奮発して大きめの立体カードなどを郵送してみる。切手もさらに活躍することこの上ない。
海外への郵便物もこの埋蔵切手をフル活用。

切手は保管して置いたらコレクター価値がついて、などと考えがちだが、
そんな切手はレアであるし、どうしても気になるなら今どきインターネットで調べれば、どれくらいの価値かは概ね予想がつく。
結果、おそらくほぼ全ての死蔵切手は今すぐ活躍切手にして良い、ということになるだろう。
いやいや、今は価値がなくてもそのうち、と思うかもしれないが、
日本経済が怪しいと言われている中で、突然切手だけが数十倍数百倍の価値になるなんてことは、滅多にあることでもないし、そこまで切手コレクションに熱意を燃やしていないのならば、お金を箪笥の肥やしにしているだけと同じことなので、これから積極的に使うべきであろう。

さあ、いざ断捨離中に、切手を発掘せよ。
そして今こそ、じゃんじゃん大切な人にお手紙を出すなり、ちょっと素敵な柄の切手を使って請求書を送るなりせよ。
もうすぐ春。お手紙やお葉書なんぞ、思い悩まず「桜が咲きましたね」で良いのである。
使い切るべし。そして使い切るまで新たに買わないことを誓うべし。
これ、断捨離の鉄則なり。


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