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コンセプトをみつける旅 ー(3)

前回のつづき。

コンセプトワーク(前半戦)では自分たちの思うファミ旅を語り尽くした。
同じ悩みを共感し、違う立場だからこそ見えてくる価値観の違いも共有していくうちに、そこに潜む社会・地域・家族の課題が浮き彫りになってきた。

徐々に絞っていく(手探りで進む)

今回のコンセプトワーク(中盤戦)では、広い範囲でたくさん上がった課題や理想の形を徐々に一つに絞っていく作業。

一つに絞っていく手段は何通りもある。どこからどう考えたら目の前に出てきた80個以上のワード(想定の倍くらい出た)をまとめていけるのか。正解はないからこそ、ここでもわたしたちは考えていく方法すらも手探りで見つけていった。このときにさらに仲間のいるありがたさを感じる。ひとりだけだと露頭に迷うことも、それぞれが得意分野として持っている知恵を出し合いながら進めば百人力になって進んでいける感覚。

仲間のある一言

「まりこさんがファミ旅というカタチに行き着いた理由を教えてほしい」と一人の人が話を切り出してくれた。自分では今まで喋っていたつもりが、ちゃんと順を追って最初のキッカケから話したのが初めてだったかもしれない。話が飛び飛びになりながら、繋がっているのか自分ではわからないまま頭の中にあったものを全て伝えた。(ここで喋ってみて、自分なりにしっくり繋がらない部分があると気づく)

「子どもが真ん中にいて、それを囲む周りの大人達が温かい目で子どもたちを見つめている幸せな瞬間」

こんなシーンを想像するだけで、心がキューンとなって、目頭が熱くなる。(自分でもなかなかの感動屋だという自覚がある。笑)
話しながら感じたわたしの原点、「子どもが好き」ということ。
「子どもの夢中になっている目」が好き。「好きなことを好きと言い熱中する子どもの姿」が好き。こんなピュアな子どもたちを見て、ハッと大事なことに気付かされる。
「子どもの持つエネルギーで発電できるんじゃないか説」
これこそがわたしの本当の原点。この想いだけでスタートしたので、それが旅なのか、教育なのか、子育てなのか、どんな場面で理想の瞬間を作り出せるのか最初は何も見えていなかった。

まだまだつづく

コンセプトワークは後半戦へ。コンセプトを見つける旅はまだ続く。
少しずつ明かりが見えてきた感覚はある。だけどその確証となるものがほしい。そして今いる仲間みんなが納得して、腑に落ちて、全ての行動の基準となるコンセプトを作りたい。ここで妥協したくない。
飲み込んだ一言にこそ本心が隠れている。譲れないことは譲らなくていい。

(だけどちょっと本音を言うと、最終的なジャッジの段階ではみんなにとっての一番良いを見つけることは難しいのかもしれない。とも思っている。みんなが心のそこから納得できるコンセプトを見つけるのが絶対良いのは理解してるけど。「ジャッジの前に判断基準を抽象化して考えてみる。このワンクッションを挟むことでみんなが納得できる答えが出せる」みたいなことを誰かが言っていた。この方法は使ってみたい。)

これまでのコンセプトワークで、一筋の光が見えてきたのは間違いない。次回雲がかった霧が一気に晴れるのか。そしてどういう方法から導き出していくのか。

正解やゴールがないからこそ、楽しみです。

次回へ続く。

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