雨降り。

早くも梅雨入り。

雨の日の幼き頃、出かける私に祖母や母から、

「道がしるいさかい、走ったらあかんえ」
「道がしるいし、長靴履いて行き」

雨降りの日、この言葉を思い出します。

「しるい」雨が降って道がぬっかっていることを言います。

『物類称呼』には「道路のぬかりを、関西にてしるい、東国にてぬかりといふ」

子供の頃はわざと水溜りの中に入ったりして、びちゃびちゃにしたり、靴の中をぐじゅぐじゅにすんのもまた楽し。
当然、私の小さい頃も道は舗装されておりましたので、舗装してある道でも言うんでしょうね。

京言葉を研究されていた大学の先生が「汁」に「い」をつけ形容詞化したものかとおっしゃたことがおした。

大型犬を飼っている私の朝散歩は、とある山の山頂までの往復。
雨が降った日や雪が溶けかけた日、思い出すのが幼き頃出かける前に言われた言葉と玄関での光景。
散歩中は、しるい道を歩きながら「汁」に「い」をつけた…の話し。

汁と聞いて思い浮かべるのはなぜか?「おしるこ」「ぜんざい」
私は「田舎ぜんざい大名汁粉」で「お汁粉やな」
毎度の如くそんなことを考えていると、泥々の山道で滑って泥まみれ。

「やってもうた」

明日の朝は気ぃつけて歩きましょ。


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