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冬本番!
つべたい冬が近づいてきましたね。
蟹の季節になりましたよ。
今年は、ご祝儀で一匹五百万の値がついた松葉カニがあったとか。
蟹を食べるとき、黙々と頬張ってしまいませんか?
ハツモン(初物)を我先に食べたいとは思いませんが、
祖母と母が大好物となれば、自ずと私も蟹は大好物。
解禁になれば、高値の取引でも「買うてきて」となります。
もちろん松葉かに(ずわい蟹の雄)は美味しいんですが、
私はコッペ蟹(ずわい蟹の雌)の方が好きです。
その中でも一番が、母が炊くコッペ蟹のごはん。
その話をすると「えっどんなふうに炊くの?」
不思議がられますが、我が家では至って普通なんです。
手で蟹を豪快に、大胆に割ってせせる。
そして卵も味噌も一緒くたにごちゃ混ぜにして、ほんの少しの塩を入れて米と炊きます。
蟹の殻から出るエキスが米に混ざり、ほんの少しの塩でも蟹が凝縮された味。
食べるとき、口の中から殻がでてきたりしますが、
それもまた美味し。
卵はプチプチした食感が、口の中に広がり、噛むとプチッて下の上で潰れるのが、なんとも言えぬ幸福感。
米も新米。
米も甘けりゃ、蟹も甘い。二つが重なるとなんとも言えぬハーモニーを叶えてくれます。
お茶碗によそって食べるのは当然なんですが、時にはお行儀悪くお櫃ごと抱えて食べた経験もあります。
何も考えず、そんな風に食べられた頃が懐かしい。
この何年かでコッペ蟹の値段もはね上がりました。
母が生きていた頃は、好物を食べさせたく買って炊いてもらっておりましたが、
亡き後、食べない年もあります。
もう一度、母が炊いてくれる蟹ごはんと、
母の嬉しそうな顔をみたいです。
今年は奮発してみようかしら。
#京都 #女将#料理屋#蟹
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