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お雛さん。

我が家のお雛さんは、私が生まれた年に買ってくれたのを、

娘へつなげました。


お内裏様とお雛様のみ。

当時は七段飾りが当たり前やったかもしれませんが、

狭い我が家には、この飾りで十分。

橘や梅の飾りがあるんどすが、年月とともに色あせ、

塗り直すって言いながら、そのまんまどす。

「早く片付けへんと嫁に行くのが遅なる」

言わはりますが、

我が家は、出すのも片付けんのも、

いいかげん。

旧暦過ぎても飾っておりましたが、

はように結婚したんで迷信。

もっとも、さっさと離婚もしてしまいましたが。

娘にお雛様を譲りましたが、

娘が生まれた翌年に、たまたま立ち寄ったお店で見かけたのが、


陶器の小さなお雛様。

それから幾年かすぎて、



お雛さんより大きおすが、お飾りのセットを可愛いって購入。

節分が過ぎたら飾り、弥生3月中、飾っております。

お雛様をかこって、ひなあられ、ちらし寿司を食べたりって年もおへん。

我が家は、つくづくイベントごとが日常に過ぎていきます。

小さなお雛様は、毎年飾っておりましたが、

昔からのお雛様、飾らぬ年が続いたことがおして、

思い出したかのように、父が飾りつけ、

「飾らな綾乃が結婚できひん」

あれから10数年、

結婚せぬ娘に、今年90歳になった父に、

ひ孫とは言わぬ、お婿さんの顔を見せてやりたいと願うんどすが…。


#京都 #料理屋#女将#お雛さん#弥生#スキしてみて

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