啓蟄

2024年3月5日 21:46

　春は名のみで、この寒さだとまだまだ虫たちは出て来れないだろうな。こないだの近江八幡市でのライブの日は晴れているのに雪が花びらみたいにちらちら舞っていた。

　さて、3月。近江八幡や京都でまたまたいろんな方に会えた。酒遊館の西村明さんはおもしろい人。音楽が本当に好きなんだなーって嬉しくなった。終演後はお酒の勢いもあって話が止まらなくなってたよ。あ、そうそう、元は造り酒屋の酒遊館のお酒は「湖東富貴（ことぶき）」。いい匂いがして美味しかった。

　今回の旅では京都に滞在した。マリノの母方のおばさんは京都にお嫁に来て40年。つい先ごろ連れ合いを亡くされたけど、49日も終わったから泊まっていいよと言ってくださった。お部屋もいっぱいあるよ、と言われついつい甘えてしまった。だってこの頃ホテル代が高くて高くて。

　お料理上手なさとこさんの、朝ごはんや夜食のおかげで、風邪もひかずツアーが終われたのは何より。お世話になりました。

　その昔同志社大学に通っていたさとこさんは拾得が懐かしいと嬉しそう。ご主人を亡くされて寂しそうだったけど、「久しぶりに外に出た」と言ってわたしが歌うどの歌にも号泣していた。オーガナイザーはおなじみしのやんとすみちゃん。いつもありがとう😊これからもよろしくです。

　拾得では伝説のオーナー、テリーさんがみずからPAをしてくださった。前回は頑張り過ぎてライブの途中で体調悪くなって、翌日から入院だったと聞いていたから、心配していたけど今回は大丈夫そうで安心した。どうぞお身体大切に、長生きしてくださいね。

　近江八幡では、胡池マキコちゃんや、よしこストンペアの二人、京都ではとんちピクルスさんや、フチガミジュンコさん、大好きなミュージャンにも会えて嬉し。いやあー、音楽っていいですよね。

　仕事に追われていっぱいいっぱいの時にいつも見る夢がある。コンサートなのに楽譜をなくしたり、お客さんが全然いなかったり、歌詞を忘れたりなどの絶対絶命系な内容で、きゃーっと飛び起きて、ああよかった夢で、ってなる。昨日も見た。今回の事件は、もう出演時間なのに衣装はないし、選曲もできていない。相変わらずのドタバタでハラハラなのだが、いつもの悪夢と違って、そんな一大事でも目はさめず、飛び起きず。衣装がなくても楽譜がなくてもとにかくステージに出るね、まあなんとかなるよねって、ステージにゆっくり歩いて行くところで穏やかに目が覚めたのだ。なーんか、わたし、ずいぶん図太くなってるのかな。わははは。