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【風の声を聴く】’19.11①~線状降水帯発生の可能性〜

またも大雨です。
台風15号、台風19号、そして台風21号の間接的な影響で、関東~東北太平洋側は三度に渡って、甚大な被害を受けました。
特に、10月25日の千葉県を中心とした大雨は、急襲だった感が否めません。線状降水帯が次々と発生し、千葉県~福島県に流れ込みました。その雨量は半日ほどで200~300mmに。この一連の大雨は、事前に予想が可能な大雨だったのでしょうか。

『風の声を聴く』シリーズでは、現在、気象業務に従事していない気象予報士の方やこれから気象を専門的に学ぼうという方が、つい取りこぼしがちな情報や知識を、わざわざ講習等に足を運ぶことなく、居ながらにして得られるツールを目指しています。
気象予測とは、未来を予想するものですが、その手法において大きなカギを握るのは“ハインドキャスト”、つまり復習だと、私は考えています。
資料のなかに災害をにおわす兆候はあったのか、通常と異なる傾向がみられたのか…実際の空模様との乖離原因をコツコツ紐解くことこそ、未来予想の礎だと実感しています。
しかし、予想天気図しかり、過去の予想データは消えてしまうもの。そこで、このメールマガジンでは、敢えて、過去の予想データを紹介しながら、復習をメインで解析をおこないます。
外れた日の天気図は、宝。みなさんも、自分のイメージした天気と実際の空模様が違った日は、ぜひ、当日の天気図を保管しておいてください。
私は、さっそくこの期間の資料を保存する羽目になったのですが…。

では、10月25日の大雨は、資料にどんな災害の兆候があったのか、じっくりみていきましょう。

==== 目次 ~2019.11.3号~ ====================
◆できごと【10月20日(日)~11月2日(土)】
◆解析のポイント『線状降水帯発生の可能性』
◆旬のキーワード『記録的短時間大雨情報』
◆今後の見通し・編集後記
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