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【風の声を聴く】’19.10②~想定外の雨をもたらす局地前線~

気象庁は、42年ぶりに命名する方針を決めました。台風19号です。

気象庁では去年、台風の名称を定める基準を整え、「大規模損壊1000棟以上、浸水家屋1万棟以上、相当の人的被害」としました。後世に伝承すべき台風として、1977年の“沖永良部台風”以来、名称がつくこととなりそうです。
被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げ、この記事の購読料を義援金とさせていただきたいと思います。

今回の台風、9日水曜日に気象庁が会見をおこなうなど徹底した呼びかけがされていましたが、それでも、上陸間際の12日土曜日になってから、私の元には「なにをしまうべきか」「ここにいてよいのか」という問い合わせが相次いで寄せられました。できることなら、雨が降り出す前、金曜日のうちにやっておいてほしかったことです。しかし、同時に、どうすれば台風襲来が“自分事”と思ってもらえるのか、情報の伝達についての課題が浮き彫りになりました。

ぜひ、この記事をお読みのみなさんも、命に危険が及ぶ気象現象を察知したときには、正しい情報か見極めたうえで、まわりのみなさんへの周知をお願いします。
前回の台風15号は記録的な暴風による被害が主でしたが、今回の台風19号は記録的大雨により、甚大な被害が起こりました。詳しく見ていきましょう。

==== 目次 ~2019.10.20号~ ===================
◆できごと【10月6日(日)~10月19日(土)】
◆解析のポイント『想定外の雨をもたらす局地前線』
◆旬のキーワード『大雨特別警報』
◆今後の見通し・編集後記
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