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年下の彼の思い出

自分から好きになって、人生で初めて、心から一緒に居たいと想った人でした。そんな彼だから、本当に夢中で、お互いに時間が合えば会っていました。

近くで彼が飲んでいると聞けば2次回のカラオケで合流したり、ゲーセンで一緒に遊んだり。

わたしは彼のことを"可愛い"と言って褒めることが多くて、一緒に居る時は年齢を忘れてはしゃいでしまったことを今でも覚えています。

あんまりにも好きで、仕事に手が付かない日もありました。当時、コールセンターの仕事をしていたのですが、集中出来なくてお客様のお話をちゃんと聞くことが出来ませんでした。

自分が恥ずかしくて情けなくて、打開するために彼と別れるイメージを繰り返して、どうにか気持ちを整えることが出来ました。

そんなある日、車が好きな彼に連れられ、サーキット場でデートをした事がありました。同じ車種が好きな人たちのサークルに参加している事もあり、サークル仲間の方と現地で合流をして、彼は歓談を楽しんでいました。

話している間、屋台でお買い物をしようとしていた時、お財布を忘れた事に気が付いて、歓談中の彼に声をかけてお金を借りた事がありました。

振り返れば顔から火が出るほど恥ずかしいのですが、当時のわたしはなんの配慮もする事が出来ませんでした。

彼の心が離れていくのは時間の問題でしたが、わたしは知る由もなくて、彼にわたしが出来ること、してあげたい事ばかり考えていました。

この頃を振り返って思うことは、本当に彼が好きなら、理解する努力をするべきということ。

彼のことを理解する為に話し合ったり、お互いにちゃんと気持ちを確認する事が出来ていなかったなぁと思うわけです。

これは今もあるんですが、お互いこういう事が好きで、これは嫌だとはっきり伝え合うことは、一緒に過ごす上で大切だし、仮に嫌だったことを聞いたとしても、今度からそれをしなければ良いだけなんですよね。

変に完璧主義なわたしは、相手の気分をわたしの言動で害する事に、酷い罪悪感があります。

恋愛は相手と向き合う事で、自分と向き合うものなのかもしれませんね。

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