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私の話 8  新月🌑海向こうは異界

ハイダグワイに行ったのは2月 新月
2月は私の生まれ月です

生まれた月の新月は
今年1年の方針を決めたいなと思っていました

最初は日本で過ごすつもりでしたが
どう調整しても、新月はハイダグワイで過ごす事になりそう

まぁ、ハイダでゆっくり自分と向き合おう

そう思っていました。

ハイダグワイは山や川や海が近くて
オフシーズンの冬でも私はとっても楽しくて

ただ、どうしてか
なかなか夜眠れないのです。

まるで何かが取り憑いたかのように
ぼんやり思っていることを

ひとつひとつ文章にしないと
寝付けないのです。

その文章は今でも保存しています
ハイダから帰った後

その文章がある物語ととてもよく似ていることを知りました。

新月の夜も
やっぱり眠れなくて

瞑想をしながら、色んなことを考えていました。

その日は数年前に亡くなった祖母の事を想っていました

短大生の頃、1度だけ海外に行った事があります
その時は祖母と一緒に行きました

2人とも緊張しながら、
支え合いながら楽しんだ旅

今回のカナダへは、目には見えないけれど
祖母が一緒に来てくれていたような気がします。

あの時と同じように
少し緊張しながら、私を守るために
一緒に来てくれている

『ねぇ、おばあちゃん』

瞑想をしながら
心の中でおばあちゃんに話しかけていました

『私、1人でここに来れてしまった

おばあちゃんが守ってくれたのかも知れないけど
1人で決めて、自分の脚で、ここに来れてしまった

私は、外の世界
遠野の外の世界が面白い事を知ってしまった

もっと外を見てみたい

おばあちゃんはずっと
うちに居なさいと私に言ってくれていたけど

やっぱり外の景色も見てみたい

自分で決めれたから、
私はこれはこれで結構幸せです』

そう、おばあちゃんに向けて
話していました

私は田舎の1人っ子で
祖父母に大事に大事に育てられました

だから、祖父母の言う事は聞きたかった
物分かりの良い孫でいたかった

『私、怖かったけど遠野の外に出たかったんだ』

その事に気付けたこと
初めておばあちゃんに、堂々と話せた事

これは、私の中でとても大きな出来事でした。

なんとなく祖母が遠くへ行ってしまったような気がして
寂しくて沢山、沢山泣きました。

おばあちゃんは行くべき場所へ
行ったのだと思います

ぼーっとした頭で
次の日の朝、

海へゆきました

こうちゃんと犬のウォーリーは走りに

私は海辺でまた引き続き瞑想をしていました。

ハイダグワイでは新月、満月の満潮の時
海の向こうから目に見えない大きなカヌーがやってきて

亡くなった方はそれに乗り
潮が引く時、海の向こうへと旅立つのだと伝わっているそうです。

その日は新月

こうちゃんが、
こんなに潮が満ちて引いたのは
半年いて初めて見たと言っていました。

『そうか、分かった、頑張れよ』

おばあちゃんがそう言ってくれたような気がしています。

後から聞いた話
今年の始まりは2月だっだそうです。

2月に始められたのは
良い事だったんだよと教えてもらいました。

まさかこの後
この出来事がきっかけで

また新しい出会いがあるなど
この時は知る由もありません

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