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マレーシア人の同僚にプレゼントを贈る:The first duty of love is to listen,
先週末、マレーシア人のチームメイトが転職するということで、プレゼントを贈ることにした。
行動制限でスーパーマーケット以外の小売店が開いていないので、通信販売でプレゼントを選ばなければならない。
しかもマレーシア人に対して贈り物をしたいことがないので、何を贈っていいのかも分からない。
困った…。
商品券とかが貰っても当たり障りはないのだけど、それではなんだか味気ないし、約2年一緒に働いてくれた大事な仲間に何かを贈りたい、ということで数日通販サイトのLazadaと睨めっこをしていた。
マレーシア人で27歳のムスリム(イスラム教徒)の女性に贈るもの…色々と考えたり、職場の同僚に聞いてみたりしてやっと決めたのはヒジャブ用のアクセサリーだ。
ムスリムの女性は体や顔をヒジャブという布で覆っている。今ではすっかり慣れたけど、マレーシアに来た当初は街の女性たちが子供から大人まで色とりどりのヒジャブを巻いて闊歩する姿にカルチャーショックを受けた。
とにかくみんなオシャレで、中にはヴィトンなどの高級ブランドのスカーフを頭に巻いている女性もいて驚いた思い出がある。
マレーシアのムスリムの女性の日常生活に欠かせないヒジャブ。リモートワークになる前は会社の同僚たちも毎日色とりどりのヒジャブを身につけて出社していて、宗教上必ず身に着けるものでありながらも、ファッションアイテムのひとつにもなっているようだ。
ヒジャブピンはヒジャブを止めるブローチのようなもので、なかなか可愛い。私はヒジャブは身に着けないけど自分用にも欲しくなったくらいだ。
値段もピンキリで小さくて安価なものは20セント(約5円)から、高価なものはスワロフスキーやクリスタルなどがあしらわれている。
今回はプレゼントということで、スワロフスキーのあしらわれた蝶の形のピンを選んだ。
Wirdora Gift Set Swarovski Brooch & Hijab Pin
アメジストは平和の石。
彼女は新しい職場に転職する。人一倍頑張り屋さんで自分の意見もしっかり言える、とても頭のいい、人のことを思いやれる子だ。
私のチームメイトたちは日本の大学で学んでいるので仕事で使えるくらい日本語が堪能だ。英語もマレー語も使い分けているし、中国語も話せるマルチリンガルもいる。言語の切り替えが頭の中でごく自然にできているからか記憶力もいいし、考えるのが早くて、とにかく頭がいい。
私の仕事はそんな彼らと日本人の顧客に対してIT分野のカスタマーサービスを提供している。私は「日本人である」ことと「IT分野の知見と経験がある」というだけで、彼らの上司になっている、格好良く言えば、マレーシア側と日本側との「橋渡し」「調整役」、格好悪く言うと「板挟まれている人」だ。
そんな「板挟み」で大変なこともあるけれど、私は今の仕事が好きだ。
そして、マレーシアの人たちと一緒に仕事をしていて、日本とマレーシアの間に立つことで、文化や考え方の違いなど本当に多くのことを学ばせてもらっている。
彼女からは沢山の「ありがとう」をもらった。
私からも「本当にありがとう」。
マレーシアに来て、こうして何か贈り物をしたいと思える相手ができたことは私にとって幸せなことだ。
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