人から相談を受けた時に、心地よくお話を聞けるようになりたいね
日曜日の読書会も、
いよいよ佳境に入ってきました。
第6回である今回は、
「相手が問題を持つ場合」にどうするか?
相手が問題を持つ、
というのは簡単に言えば、
相手が悩んでいることや困っていることがある状態。
(その内容は、あなたに直接は影響ない)
つまり、悩んでいる人から
相談を受けた、といったケースですね。
私も、過去悩み相談をされることが多くて、
その時にどういう対応をしていたかな?
と思い返すとギョッとしました。笑
ゴードンメソッドでは、
「問題所有の原則」を大切にしていて
つまりは、
相手の問題(解決すべき課題)を、
他者が取り上げるべきではない。
という立場にたちます。
例えば、我が子が明らかに壁にぶつかっている様子を見ている親とか、
悩み相談を受けた聞き手役の人間が、
「こうすればいいのでは?」と、
解決策を安易に提示すべきではない。
という主張なのです。
そうすることは、むしろ
目の前の相手には
問題解決する力がない、
と決めつけてしまっているのと同じである。
というわけです。
誰かから
悩み相談をされたとしますよね。
その場合、返答には
もうお決まりのパターンがあって
それを、「お決まりの12の型」と言うそうです。
(1)命令
(2)脅迫
(3)説教
(4)提案
(5)講義
(6)非難
(7)同意・賞賛
(8)侮辱
(9)分析
(10)同情
(11)尋問・質問
(12)ごまかし
例えば、親友から
「職場の課長が、自分にだけ当たりが強いの・・・」
という相談をされたとします。
これは、聞き手であるあなたに
直接的な影響がないので、
行動の四角形でいうと
相手が困っている領域。
に、分類されます。
そういった場合に、
どんな風に話を聞きますか?
私はもう、自覚しちゃってますが
典型的なパターンで
その悩んでいることを
けっこう無理やり、
ポジティブな方向に持って行って
そういう声かけをしてしまうんです。
そうなんだ、でもそんな酷い上司のもとで
3年も仕事続けてて、本当に偉いよ!
尊敬。私だったら、即やめちゃうな。
とか、言いそうだな〜
これは、一見励ましぽい表現になっているので
問題ないかと思いきや
相手の感情をしっかり受け取ることができていないし、
自分の価値観にもとづいた解決策を、
表明しちゃってるってわけなのです。
こんな風に、
大抵の場合は下記のパターンの反応をしてしまう。
(1)命令「そんな最低な課長、支店長に言いつけなよ!」
(2)脅迫「また怒られたの?あなたけっこう目をつけられてるんじゃない?」
(3)説教「あなたが、言われっぱなしだからだよ。
はっきり自分の言い分も主張しないと!」
(4)提案「とりあえず人事部長に相談してみたら?」
(5)講義「職場で、合わない上司がいるのは当たり前だよ。そんなことが全くない環境の人の方が少ない、世の中そういうもの。」
(6)非難「よく怒られるよね!私はそんなことなかったけど・・・」
(7)同意・賞賛「そんな人が上司でも頑張ってるんだね。えらいよ」
(8)侮辱「あんたが仕事できないから、当たり強くなってるだけじゃないの!」
(9)分析「まず、その上司が何かプライベートで問題を抱えている可能性とかは…?」
(10)同情「それひどいね…そんなの気にしなくていいよ!」
(11)尋問・質問 「どうして怒られてばっかりなの?あなたって、どういった仕事の仕方してるの?」
(12)ごまかし「その話は後から聞くから、とりあえず飲みに行こうか」
まぁ、友達に対しては、非難や侮辱
あまりないかもしれないですが
このメソッドは「親業」をベースにしていて、
親が子どもにかけてしまいがちな言葉、と考えると
納得がいくのではないでしょうか。
では、こういう時にどうすれば
相手の課題を相手が解決する機会を
奪わなくてすむかというと
そっか、
あなたにばかり当たりが強いと感じて、
納得がいかないと感じているのね。
と、相手の感情を受容してあげるように
声をかけるのだそうです。
(特に感情面。
こういう風な気持ちになったんだね)
そうすると、
相手の口からいろんな言葉が出てきて。
それを、能動的に聞いてあげること。
ただそれだけなんだそうです。
コンサルタントのように、
意味のあるアドバイスをするでもない。
ただ相手の言葉と表情を見て、
心の状態を想像してみること。
とっても、簡単なことなのですが
ほとんどの人ができていないことなのだそう。
でも勉強したからこそ、
意識してみたいと思います。
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