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不登校の娘と私③

不安と焦り

不登校になり半年・・・

娘は家で過ごすようになり半年ほどが経ち、親もじりじりとまだかまだかと焦ってくる。少し体調が良く、笑顔が増えてきたらつい学校にまつわる話をしてみたり、「少し勉強をしてみたらどう?学校に行ったとき困らないよう塾に行った方がいいんじゃない?」などと声をかけてしまう。

そんな時娘は決まってむっとした顔をしてだまる。

何を考えているのかわからず「どう思うのかとかなにか言ったら?自分の気持ちは声にしないと相手に伝わらないよ。」と言ってしまう。

そうすると娘は何も言わずに二階の自分の部屋に行く。

あぁ、せっかく笑顔になってリビングに過ごしていたのに・・・

何を考えているんだろう・・・

このまま学校に行かなかったらどうなる?
中学は地元の中学に行くとして、高校はいけるのだろうか・・・
このまま家で過ごして、人と関わらなかったら社会に出て生きていけるのだろうか・・・

今考えてもどうしようもない未来のことが不安になってくる。

病院の先生も学校は今は行かなくていい、と言うけれど、生活リズムはぐちゃぐちゃで昼過ぎに起きて、夕寝して、深夜2時3時に寝るという生活。

このままこの生活を続けさせていいんだろうか・・・

本やインターネットで調べても今はゆっくり過ごしてエネルギーがたまるのを待つ時間とかいてある。

このままでいいんだ、きっと大丈夫。

と言い聞かせても、すぐに解ける魔法のようにすぐにまた不安が襲ってくる。

娘の気持ちがつかめず、暗雲がたちこめたような家の空気をどうにかしたくて「なにか始めよう!」と思った。

たまたま家族で海に遊びに行ったとき、ボディーボードをしたら娘がすごく楽しそうで娘と一緒にサーフィン教室に行ってみた。

すると娘がサーフィンやりたい!!と言った。

そこからサーフボードを買い、海に通う週末。

往復5時間はしんどかったが、現実を離れて体を動かすことは娘にとってはいい経験だったと思う。

そして私もサーフィンデビュー。

初日にサーフボードに乗れてもないのにすべってボードが肋骨にあたりヒビが入ったり、ボードから飛び降りたときに着地で膝をやったり・・・

40代でサーフィンを始めるということはこういうことかと思い知りました(笑)

でも、娘と一緒に一生懸命練習して、帰りにおいしいもの食べて、途中車で寝てゆっくり帰る、というのはとても貴重な時間だった。

日常はなにも変わってないが、週末が楽しみになった。

不登校の娘と私④に続く


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