見出し画像

混沌

2022.2.25
『短い言葉が大量に搬出する世界』
それは大量の勘違いも生む。

『多様性』という言葉は、
思いやりとセットになるべき言葉であって、
単体で印籠にしても意味がない。
いかに今の世界が混沌としているかの裏返しに聞こえる。

昨年観に行った野田秀樹の舞台、「フェイクスピア」が1週間だけライブ配信をされた。
今週、本当に少しずつ観た。

ツィッターの画面みたい。
たくさんの「単語」が様々な意味で劇場に放り出される。
意味の取り違いからの連想、混沌。
「そうじゃないってば!」
しまいには、言葉を発した本人も混沌の中へ。
その混沌から、なにが本当か?なにが大切か探す作業は
ものすごく疲れる。

ラスト30分間、誰にも「それはフェイクだ」とは絶対に言えない、
疑いようのない言葉だけが舞台に存在する状態になる。

誰にも批判できない言葉を聴くのには、30分間が必要。

ツィッターってなんであの文字数なのか
短いとお得だと思うのか。
無駄がないと思うのか。
そんなに誰もが文章力があるのか。

書く側の「ひきつける力」が必要なんじゃなくて、
見る側の「聴く力」が必要なのではないか。
無駄をも抱きしめる寛容ある力。

ロシアがウクライナに侵攻。
暗い影。
大義名分と、実際の爆撃、その下にいる人。
人は目に入るのか。
数字でなく、
一人ずつの顔は、
誰かの目に入るのか。

*****

【赤いハリネズミの会】に毎日日記を書いてます。
99までしか投稿ができないので、
2/24から新しいページになりました。

「日々のこと・その2」
https://igel.simdif.com/blog_%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8_2022.2.24-.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?