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「SPY×FAMILY」


2022.6.7

少しの晴れ間。お休みの日。

「SPY×FAMILY」という漫画は

(架空の)東西に分かれてしまった国家?の
冷戦を終わらせる
または、両国が戦争に発展しないよう活動するスパイ(とか殺し屋とか)の
「ファミリーコメディ」。

『思い知らせる』という行為に、どんな意味があるのか。

と言うのを最近ずっと考えている。

①ロシアの脅威を思い知らせるためのウクライナのブチャをはじめとするの虐殺。

②「自分は弾けている」と言い張る、
または、思っている子供(大人も)に、
「あんたココができてないわよ」と「わからせる」作業。

③人に対して、それって失礼じゃないかとか
それは、私は辛い、とか、哀しいとか、言葉で伝えること。

④自分自身に対して「大丈夫、弾けてる」とただチェックするためにする練習。

①はもちろんのことなので、置いておいて、
②〜④に対して、ものすごく違和感を覚えるこのごろ。
そして、どれも私はうまくできない。

どれも、「双方の自己嫌悪」とセットだからだろうか。
それらが、必要か、必要でないか、
善か悪かはわからないけど、「私はしたくない」

①〜④でなにかの行動が必要なのは、②だけなので、
②に対しては、なにか別の策で現状を打破できるのではないかと
日々研究。

先程の漫画は生徒ちゃんに勧められたのだがとても面白い。
(日本の漫画って本当に世界に誇れると思う。
これからはオタクが世界を救う世の中になると思っている私。)

唯一無二の愛、人が人を大切にする気持ちを
「擬似家族」「嘘をつく」という
フィルターを通して伝わってくるものは、心の芯に届く。

「任務だから」と、いう前提をつくることで
家族として「当たり前のこと」を丁寧に紡いでいく。

*****

②〜④も、なにかメタファーを使ったり
フィルターを通してなら、
未来ある道を開けそうだなと感じるこの頃。

以下「SPY×FAMILY」4巻で
実験用の犬たちに爆弾を持たせ、西国の大臣を暗殺しようとした大学生グループは、
「戦争を起こして東が西を取り返すためだ。
それはひいては平和へつながる」と叫ぶ。

彼らに西国のスパイグループの「えらいひと」(女性)は言う

「おまえら、人は殺したことはあるか。
誰かに殺されたことは?
砲撃で手足がちぎれたことは?
骨が砕かれる音を聞いたことは?
爛れる肉の臭いを嗅いだ事は?
目の前で親兄弟が崩れた家に潰されていくのを見た事は?
恋人の肉片が壁にへばりいついているのを見たことは?
飢えに飢えて木の皮にまでかじりついたことは?
人間の肉を鍋で煮た事は?

敵の人間性を否定し殺し続け、
それでもしかし復員後に心を病み、
後悔と恥辱に涙し、ゲロを吐き、
自ら命を絶ったものが身近にいたことは?

大学では『戦争』を習わなかったようだな」

戦争の現実が映像となって出回る今
それらを見る人に対してのメンタルヘルスへの警鐘が鳴らされているが、
(そんなのは日本だけなように思うが違うのか?
「じゃ、見なければいいではないか」で一蹴されそうな問題。
中庸が好きな国ならではのように思う。)

映像というのは、逆に「非現実」をも生み出すように思う。
人になにかを想像させる、それが心の芯に届いてこそ、
「人間が行う報道」の意味があるのではないか。

「SPY×FAMILY」は基本的に「ファミリー・コメディ」なので、
1人で声を上げて思わず笑ってしまうシーンも多く、

でも、嘘の中に混ぜた本当。
笑いの中に混ぜた残虐さは
なかなか芯に深く刺さるものがある。

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【赤いハリネズミの会】に
毎日日記を書いてます。言語化筋トレ
《日々のこと・その3》

【赤いハリネズミの会】
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