今秋、同時発行の『前衛アンソロジー2 解体する文学』連動企画。 投稿者が毎週2人ずつ「α・β」に分かれ、「コロナ禍」下での近況とその都度の話題について意見を交わします。
2020年9月21日 松原さんへ 最近はマスクをつけているのも少し楽に感じます。秋の予感のあるそんな季節ですね。この書簡もいよいよ最終週となり、改めて時間、季節の経過を感じます。いよいよものを書くことに慣れないまま最後の担当分を書くことになってしまいました。時間が経つのに伴わず進まない自分の成長を嘆きながらこの書簡を書いています。 最初の書簡の頃から三ヶ月という時間が経ち、世界の様子も随分と変わりました。この書簡が始まった当時は緊急事態宣言が解除された直後で、まだま
2020年9月4日 水底さんへ 書簡、読ませていただきました。文学における「語り」への視点、実に興味深く(大学生がレビューシートに書く「興味深かったです」ではなく、本当に)、今後の書簡にも是非水底さんの「語り」への考察を書いていただきたいと思いました。口語体、文語体、口述筆記、書簡体の文学、私小説……「語り」に絡んでくるものは実に多く、その数だけ覗ける深みがあるように思います。私も私なりに「語り」という視点を持って文学に触れてみたいと思います。 さて、うだうだと言っ
2020年7月26日 古谷さんへ 約一ヶ月ぶりにこの書簡を書くワケですが、お恥ずかしながら謝罪から始めなくてはなりません。 自分の担当は先週だったのですが、どうにも勘違いをしていて、自分は七月最終週の担当だと思い込んでおりました。書簡の更新が一週間ズレてしまい、みなさんにご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。 気を取り直して書簡を書き進めてゆくことにいたします。 『解放のあとで α』の方では、一通目の幸村さんから前回の古谷さんまで、政治や差別、SNSなどの
2020年6月21日 ↑Bさんへ 本日は夏至です。かなり久しぶりに髪を切り、これまたかなり久しぶりに喫茶店に来てこの記事を書いています。夏至。3月の後半くらいからずっと外出自粛をしていて、外出するペースは月に2,3回という生活を続けていました。春を見ぬまま夏に来てしまった、ちょっとタイムスリップをしたような気分です。 さて、私も松原さんの「つぎの投稿者にはぜひこの3ヶ月どのように過ごしたのかをしたためてほしい。そしてそのときあなたはなにを読み、なにを思い、これか