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1歳を迎えた息子へ

4月15日は息子の誕生日。先月1歳になりました。

ということで、2022年4月15日、私の人生で最も幸せな1日を振り返りながら、息子へメッセージを残そうと思います。

4月15日。この日は出産予定日。予定日はあくまでも予定日で、予定日通りに生まれる可能性って低いことを自分自身が妊婦になってから知りました。

生まれる前は胎動が落ち着くと聞いていたので、予定日前日も元気にお腹が動く様子から「これは予定日過ぎるだろうな」と当日の日課となっていた母とのウォーキングをしながら母にそう話していました。

当日の早朝6時。生理痛のような腹痛で目が覚め、起き上がり母に伝えると「今日、母がお産した夢を見た」と。生理痛のような痛みを感じながら、朝食をとり、父も母も仕事へ向かい、自宅で一人、15時からの検診まで様子を見ておくことにしました。

午前8時頃から痛みに波があるのに気づき、「これが陣痛かもしれない」と痛みを感じる時刻をメモ用紙にメモし始めました。午前10時過ぎ、痛みの間隔が10分を切り始め、産院に緊急連絡し、「15時からの検診を待たず、なるべく早めに病院に来てください」と指示があり、母に電話し、母の運転で病院へ。

待ち時間なく、横入りして緊急で診察室へ直行し、内診をすると「子宮口が7cm開いてますね。もうお産が始まるから、このまま2階の陣痛室に移動して入院しましょう」とのこと。

助産師さんと陣痛室に歩いて移動しながら、「子宮口が7cm開いていると思えないくらい落ち着いていますね」と驚かれ、この時初めて日頃の生理痛が酷いことで痛みに慣れていた自分自身に感謝しました。

準備していた入院バッグとお昼ご飯を母に持ってきてもらい、陣痛室で寝転がりながらおにぎりと梅のお菓子を食べ、これから始まるお産に備えてエネルギー補給。

ここの産院は分娩室が3部屋、手術室が1部屋あり、当日はお産が重なり、満室状態だったため、「お産が早まった場合や、他の妊婦さんのお産が長引いた場合にはこちらの陣痛室でお産になります」と担当の助産師さんから言われたものの、ここは和室。それに、いきむ時に掴むものも無い。ここでのお産はなるべく避けたいと思いながらも、子宮口は8cm開き、陣痛の間隔も徐々に短くなっていきました。

隣の分娩室からは泣き叫ぶお産中の妊婦さんの悲鳴が聞こえ、今以上に痛みがこれから待っているのかと思うと次第に恐怖を感じ始めた頃、手術室が空き、自然分娩なので本来は分娩室でのお産ですが、手術室に歩いて移動。

手術室に入ってすぐ、人工的に破水させ、そこから痛みが本格化。今まで味わったことのないような痛みに襲われ、いきんで痛みに耐えるのも怖いけど、それよりも早くこの痛みから抜け出したくて、そのためにはいきむしかない後戻りできない状況。

本当に本当に痛くて、キツかったです。

頭が骨盤に挟まっていきんでもなかなか頭が出てこずただただ痛かった。そして、ようやく「頭が出てきました。今度は肩が出まーす」と助産師さんの一言。脳内では「肩って頭より幅が広くない?!むりー」と更なる恐怖を感じながらいきみ続け、16時48分、誕生。3,500gを超えた大きな男の子を出産しました。

誕生直後は「可愛い」という感情を持つ余裕がなく、疲労困憊。立ち会ってくれた母が写真や動画に収めててくれたので記録に残せて良かったです。

分娩時間は約8時間と、初産婦にしてはだいぶ短いお産で、無事に出産できました。

当時は余裕がなく、抜け殻状態でしたが、この日の出来事は一秒足りとも忘れない、人生で一番大切で幸せな日。

この日から1年、毎日があっという間に過ぎて、でも振り返ると「これって1年以内の出来事だっけ?」「息子が生まれてからまだ1年なんだ。もっと長く一緒にいる気がする」など思うこともしばしば。それだけ濃密な日々を過ごしてきました。

生まれてから一度も風邪を引いたり、病気になったりすることなく健康で、成長曲線通りに問題なくすくすくと成長し、ご飯も少食めの平均女性並みに食べるほど食欲旺盛。それに、「愛情いっぱいに育てられているんだね」と言ってもらえるほど表情豊かで笑顔いっぱい。

息子のことで悩んだり落ち込んだりすることなく、「子育て楽しい」と思わせてくれてありがとう。

どんなこともあなたがいるから乗り越えられる。生まれてきてくれてありがとう。

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