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子どもを預けることがこんなに難しいとは

前回の記事で、第二子を妊娠したことをご報告しました。

妊娠初期は年度末から新年度にかけての時期と重なったこともあり、仕事が一年のうちで最も忙しい時期であったり、4月で1歳になったばかりの息子の行動範囲が広がったことでますます目が離せなくなったりした慌しい日々でした。

それでも保育園に預けず、在宅勤務と自宅保育を両立していたのは6月に引っ越しを控えているから。

息子が1歳になった4月から保育園に入れても良かったのですが、夫の仕事の都合で前々からこの時期に引っ越しを予定しており、新年度からの入園は見送りました。と言っても私も仕事があるので、クライアントとの重要な打合せや業務に集中したい時もあり、そんな時には誰かに預けたいという気持ちも徐々に芽生えてきました。

そこで考えたのが、近所の保育園での一時保育。母子手帳を受け取った際に、合わせて保育園の相談も行い、区内で一時保育を受け入れている保育園の一覧表を受け取り、徒歩圏内で通いやすい近所の2ヶ所に問い合わせをしました。

1件は1歳児クラスからでないと一時保育は受け入れられないと電話越しに断られてしまいました。もう1件は保育園を訪問し面談を行い、栄養士を混じえ、食材チェックシートを使いながら食べさせたことのある食材とまだ食べさせたことのない食材を洗い出し、現在の食事の状況を伝えたところ、幼児食を食べられる時期になってからでないと受け入れられないとのことで、こちらもお断りされてしまいました。ここの保育園は今年度の0歳児クラスは定員6名に対し、現在園児が1名で空きがあるため通常保育を勧められましたが、スムーズに申請手続きが済んだとしても入園は最短5月からとのことで、「保育料や入園準備のことを考えると入園期間約1ヶ月間のために労力とコストが合わない」という答えに行き着き、結局引越しするまでの一時保育は叶いませんでした。

そこで考えた別の方法が、自治体運営の子育てサポートシステムを不定期で利用すること。以前、一度リフレッシュ目的での利用経験があったので、その際のシッターさんに直接依頼したところ、ご家庭の都合で遠くへ引っ越されたとのことで、新規で事務局に相談し、「月2〜3回程度、重要な仕事が入った際に子どもを3時間程度預けたい」という内容でマッチング依頼を行いました。すると数時間後には受けてくれそうなシッターさんが近所にいるということで早速、その翌週には「預けたい私」「預かってくれるシッターさん」「仲介に立つ事務局員」の3者で打合せ。「トライアルで1時間、預けたい」という私の要望でその数日後にサービスを利用。送迎と買い物で一息つくこともできないあっという間の1時間でしたが、息子も不慣れな環境で寂しくなったもののギャン泣きはできないと思ったのか、部屋の隅でしくしく泣いたり、シッターさんに抱かれて外の景色を見たりしながら過ごしていたようです。

トライアルからしばらくして、平日の午後に商談が入った際、このシッターさんに予め依頼。しかし、シッターさんの都合が合わず、結局、商談中は息子同伴。幸い昼寝と重なり、問題なく商談を終えられたのですが、やはり「預けたい時に預けることは難しい」と痛感しています。

子育てしながら「大したこともせず、今日も一日が過ぎてしまった」と思うこともありますが、子どもを預けることがいかに簡単なことではないかを経験して、私は子どもの面倒を見ることの重大さを学びました。

子育ては世の中のどんな仕事よりも責任が重く、自分の時間をコントロールすることもできなければ、休みもない。保育士やベビーシッターなど子どもを預ける職業に対して尊敬の念を持つようになり、世の中のお母さんってほんと凄いなと感心するように見方が変化していきました。そして、母である私も、毎日頑張ってるじゃん、と思えるようになったので、私には必要な出来事だったのかもしれません。

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