世界の子供達への募金が、私の渇望感を解放してくれた - ヨガ哲学と社会貢献
満たされているはずなのに満たされない心
仕事、家事、育児、そして自分のためのヨガのプラクティスに勤しみ充実しているはずなのに、私は一種の心の渇きを感じるようになりました。日々のルーティンをこなすだけでは心が満たされないという感覚です。私はこれに気づき、誰かの為に何かをしたいと考え、私は6月から毎月募金を始めました。
世界の子供に目を向けたきっかけ
ある日、流れてきた広告には、紛争や貧困で生活に困難を抱える子供たちの姿が映し出されていました。私の息子と同じくらいの年齢でした。
私はフルタイムのワーママで時間を使うボランティアをするのは難しいです。限られたリソースで息子の同年代の子供たちが笑顔で過ごすために自分にできることは何かと考え、ヨガの収益を寄付することを決めました。
ヨガ哲学に回答を求めて
私は必要なこと好きなことで満たされているのに、なぜ渇望感が湧くのだろうか、いったい何が足りなかったのだろうかと、ヨガ哲学に目を向けるようになりました。ヨガ哲学では、それらが言及されており、それが具体的にどのように解消されるかを学び始めています。
アシュタンガヨガの八支則
アシュタンガヨガの八支則の中には、以下のような教えがあります:
アパリグラハ(不貪):
不必要な物への執着を手放すこと。この教えは、物質的な所有だけでなく、欲望や執着を減らすことで内面の自由と平和を得ることを示しています。サントーシャ(知足):
現状に満足し、感謝の心を持つこと。日々の小さなことに感謝し、内面的な満足感を高めることが重要です。イーシュワラプラニダーナ(献身):
自己の行為が他者や宇宙全体の利益につながるように意識すること。自己中心的な行動を避け、他者の幸福を願う心を育てることを強調しています。
私はヨガを始める前からミニマリストを目指していました。「足るを知る」「清貧」に美しさや気高さを感じています。自分だけのものにしたい所有欲や満たしても満たしても湧いてくる物欲に流されることも、廃棄物を増やすこともなく、今のこの状況に満足し感謝できることは、心が穏やかでいられます。
だからこそ八支則の教えに共感しますし、私の渇望感の理由とその答えがここに記してあったのだと納得しました。
私はまだ数々の哲学書を理解しておらず、ChatGPT-4oで調べながら、私に必要な内容を備忘録として書きます。これから深掘りしたいところなので間違っていたりご意見あればぜひコメントいただければ嬉しいです。
ウパニシャッドとプルシャールタ
以前にもnoteに書きました。
ウパニシャッドでは、人々の目標(プルシャールタ)を四つに分けています:
アルタ(Artha):物質的な富や安全を意味し、生活に必要な資源や経済的安定を指します。アルタは、日々の生活を支えるための基本的なニーズを満たすことに重きを置いています。
カーマ(Kama):楽しみや快楽を追求することを意味します。これは、食事や旅行、娯楽など、五感を喜ばせる活動を通じて人生を楽しむことを指します。カーマは、人生の喜びや幸福感を高める要素です。
ダルマ(Dharma):道徳や倫理、調和を意味します。ダルマは、自分自身や他者に対する正しい行動や義務を果たすことを強調し、社会全体の調和と安定を保つことを目的としています。他者のために力を尽くし、徳を積むことが大切とされます。
モークシャ(Moksha):精神的な解放や自由を意味します。モークシャは、物質的な束縛や執着から解放され、真の内面的な平和と幸福を追求することです。ヨガの実践や瞑想を通じて、自己の本質に気づき、永遠の至福を得ることが目指されます。
アルタは生活を支える物質的、経済的な安定、カーマは趣味などの楽しみを意味します。私はこれらを優先的に生活してきました。
ダルマは、社会的な調和と倫理的な行動を示しています。私が寄付を始めたのは、ただ自分の満足感を得るためではなく、他者への貢献を通じて社会全体の調和を促進したいという思いからでした。
モークシャー(自由)は、束縛からの解放を意味します。寄付や社会貢献を通じて、私は物質的な欲望や執着から解放され、真の内面的な自由と平和を感じることができました。
稼いだお金で、私がちょっと良いランチを食べ自身の努力を労うことも大事ですが、同じ額で子供たちが満足に過ごすために使うと、お金の価値が何倍にもなる感覚があります。大義名分にもなり目的を持って働けそうです。
一方で、誰かの為に働くことは素敵ですが、それだけに留まるとまた渇望感が湧きそうなので、やはり自他ともに満たせるようなバランスが大事なのでしょう。だからプルシャールタは4つあるのだと理解しました。
バガヴァッド・ギーターとカルマ・ヨガ
バガヴァッド・ギーターでは、カルマ・ヨガ(行動のヨガ)が重要視されています。カルマ・ヨガは、無私の行動を通じて自己を超越し、他者のために行動することを教えています。これにより、自己の利益だけでなく、社会全体の幸福を追求することができるとされています。
心身を豊かにするためのヨガ
寄付による社会貢献を通じて、私は自分の渇望感を癒し、内面的な満足感を得ることができました。それが社会全体の調和と福祉の向上に繋がると信じています。
ヨガ哲学は、自己の内面と社会全体の調和を追求するための道を示しており、寄付や社会貢献はその具体的な実践例として非常に意義深いものです。ヨガはフィジカルを鍛えるだけでなく、心を豊かにしていくものだと確信しています。
イラストは今回もAIを使って描きました。
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積読
1. [ヨガの経典ウパニシャッドからヨガ哲学への理解を深める](https://www.yoga-gaku.com/upanishad)
2. [バガヴァッド・ギーターとヨーガ・スートラ](https://sudarshanayoga.com/bhagavad-gita)
3. [ヨガ哲学講座:ウパニシャッド編](https://www.yoga-academy.jp/upanishad)
4. [インドのヨガの4大聖典・経典を解説](https://carreiraenglish.com/veda)
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