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とけい知育

こんにちは。オンライン家庭教師をしているまりかです。

時計は子供にとってはじめて出会う「概念」の一つ。

中学受験でもよく出てきますが、苦戦する生徒がほとんど。

【問題例】
①10時をすぎて長針がはじめて短針と重なるのは、10時何分ですか。
②6時から7時までの間で、時計の長針と短針がはじめて垂直(90度)になるのは、6時何分ですか。
③6時をすぎて最初に、長針と短針が6を中心にして同じ角度になるのは何時何分ですか。

ちなみに開成中学校の過去問題ではこんなものも。(2005年)

1時間に6分の割合で遅れる時計Aと、1時間に6分の割合で進む時計Bがあります。両方の時計を正しい1時の時報に合わせます。時報に合わせてから、時計Aの長針と短針の間の角度が初めて90°になるとき、時計Bは何時何分何秒をさしていますか。

すてきなおとなたち!ぜひ解いてみてね(はーと)

もちろん受験に限らず、日常生活における「時間感覚」を持つという意味でも不可欠な抽象概念。

概念を身につけるには「具体(実物)」を見ながら「概念」に昇華し、
概念から実物に変換し、という往復が重要。

実物で確認⇔ペーパー上(抽象的)で演習


「勉強感」は出したくないけど、子供が3歳頃から徐々に興味を持ってきたのでその興味をうまく引き上げようと色々時計グッズを仕入れてきました。

育児の観点および、教育の観点からおすすめ時計関連をご紹介。


1.さわってうごかせる時計絵本

やっぱり時計は実際に手で針を動かしてなんぼ。

このアンパンマンのとけいは

動かしたときの時刻を教えてくれたり、

「10時に合わせてみよう!」

とクイズを出してくれたりします。

その他色んなキャラクターで出ているのでお子さんの好きなものに合わせておひとつあると良いと思います。

※その時絶対に大事なのは長針を動かすと連動して短針が動くこと。

長針と短針がバラバラに動かせると楽ですが、一緒に動く事が大事なのでそこは譲れません。

電車好きな子には

ドラえもん

プリンセス

カーズ

キャラクターじゃないものも色々あるよ


2.よみものとしての絵本

ただ時計のおもちゃをぐるぐる回しているだけでは理解ができません。

幼児(2~3歳向け)

こちらは針の動きかたを学ぶと言うより、時計=時間の移り変わりをイメージで知る絵本。

この絵本には時計の針を回すような仕掛けも、お話もありません。午前1時から夜の12時まで。時計の進み方と同時に、世の中のいろいろな景色・生活が広がるとても詩的な絵本です。時間をイメージでとらえながら、時計にも興味が向いていく…。とても詩的な時計の絵本です。(Amazonより)

幼児(4~6歳向け)

この絵本では長針や短針がキャラクターとなっている物語で、時計の動き方を教えてくれます。

実は私の子供の頃に家にあったものが残っており、我が子へと伝承されました。絵がとても可愛い。

ちび(短針)とのっぽ(長針)が散歩にでかけたら、どんぐりぼうやがとおせんぼ。どんぐりぼうやは、今何時か教えてくれたら通してくれると言いだします。ちびとのっぽは、協力してどんぐりぼうやに時間を教えます。「長い針が7のところにきたら、おでかけ準備をしようね」そんなやりとりから、子どもたちが時間を意識しはじめるころにぴったりな絵本です。楽しみながら、ちょうどの時間と半(30分)の時間がわかるようになりますよ。(Amazonより)

2の方は結構細かいところまで踏み込んでいきます。


3.壁掛け時計

段々と時間がわかるようになってくると実際の時間についても興味を持っていきます。

とはいえ普通の時計は中々「ふん」が分かりづらい。

子供も読みやすい時計が色々でています。

・ふんぷんくろっく

こちらはかなりインテリアとしてもいいですよね。ガチャガチャしていない。

知育用の時計として人気ですが個人的には分が読みづらい気もする。


・よーめる

こちらはくみさんのツイートで知りました。

こちらはシンプルでありながら「分」がわかりやすいのが良い。

4.学習時計

成長していくと、宿題をやったり学校に行く時間になったり、時間によって行動をする事が増えていきます。

・スタディタイム

こちらは100マス計算で有名な陰山英男さんが監修された時計。

・アナログとデジタル両方がある
・ストップウォッチやタイマーがある
・時間になったときの通知が音と光で選べる

など利点がたくさん。お子さんのデスクに1つ、あっていいと思う。

・ソニック 時っ感タイマー

こちらは「今の時間」と「目的の時間までの時間」の2種類を表すことができる珍しい時計。

時間って2つありますよね。

「10時10分」という時刻
「あと1時間」っていう時間

あと5分ででかけるよ!と言われても中々子供は理解が難しいものです。これならあと何分というカウントダウンをしてくれるのでどんどん持ち時間が減っていることが可視化されるんです。

時計がなくてカウントダウンのみのもあります。

小さいころ通っていたスイミング教室であった気がする、こういうの。

5.目覚まし時計

自分で起きられるようになるには目覚まし時計も必要ですね。

これはアラームの音量や音色?も調整できます。スヌーズもあります。

そういえば小さい頃、全く自分で起きられない子供だったこと思い出しました。

朝、だめ、ゼッタイ。

6.ドリル

こちらもお子さんの「好き」に合わせて楽しく、トライ。

あくまでも「おべんきょう」ではなく「楽しく遊ぶ」ことを意識。


7.YouTube

動くものって、映像で教えてもらったほうが早い。吸収力段違い。

幼児向けには歌があるこれもいいかな。

今やおっぱっぴー学校の先生となった小島よしおさんのYouTubeでも説明がありました。こちらは小1向けとありますが未就学児でも分かる子はいそう。


短い足がゆっくりなじ~ちゃん(短針)と、力強いふんくん(長針)。

短針が5と6の間にあるときを誕生日に例えて

「6歳になるまではずっと5歳」

という表現をしているのがすごくわかりやすかった。

ドリルも出してるので合わせてやると効果があるかも。


8.はやく!と言わないために「模擬時計」

子供に「はやく!」と言ったこと無いママ・パパって存在するのだろうか。言わないほうが良いと分かっていてもマイペースな我が子につい言ってしまうフレーズ。

インスタでフォローしていたtomekkoさんのコラムで素敵なものを見つけました。

はやく!と言わなくても、子どもが自ら動くようになった!? 「魔法の時計」の効果に驚愕 by tomekko - ゼクシィBaby
(前編)
https://taikenki.zexybaby.zexy.net/entry/2017/08/18/special1228
(後編)
https://taikenki.zexybaby.zexy.net/entry/2017/09/01/special1258

実際の時計の隣に目的の時刻を示した「模擬時計」を並べたら子供が驚くほどテキパキと自ら進んで準備をしだした、というもの。

ぜひやってみたい!と思いつつまだやってないんですけど、やってみたら

ここにレポ追記します。

9.まとめ

時間。それは誰にも平等に与えられたもの。

(突然ガイアの夜明けみたいなこと言い出した)

大人は当たり前のように使いこなしているけれど、子供は目に見えない概念を習得するのは簡単ではありません。

ぜひ実物の時計に触れて、動かして、見て、体験を蓄積してあげましょう。

ちなみに私の授業で時計算を扱うときには必ず実物の時計を準備してもらい、それを動かしながら考えてもらいます。頭の中で解こうなんて10年早いぞ。

それでは素敵な時計ライフを。

また、明日。


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