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オンライン家庭教師ってなに?

今年の夏から、オンラインでプロ家庭教師の仕事を本業として始めました。

詳しいお話は自己紹介noteにて。

ずっと前からオンラインでの学習指導の仕事ができる機会を虎視眈々と狙っていた私からすると、「オンライン家庭教師」は当たり前の選択肢の一つだったのですが、実は世の中的にはまだまだ知られていない。

Voicyで人気パーソナリティであるワーママはるさんにオンライン家庭教師の仕事に興味を持っていただき、この度Voicyにゲスト出演をさせていただきました。

今日はその出演がきっかけでまとめたオンライン家庭教師という仕事についてのお話。

どんなふうに授業をするの?
メリット・デメリットは?
お仕事としてやってみてどうなの?

など、改めて文字でまとめてみたいと思います。


オンライン家庭教師とは?

その名の通り、オンラインで(主にZoomやSkypeなどの)コミュニケーションツールを使って、画面越しで家庭教師をします。

私はペンタブレットとPDF書き込みソフトを使って解説を手書きで書いていき、それを生徒に画面共有して見てもらいます。

生徒さん側では書画カメラなどの手元を写すカメラがあると、どこでつまづいているのか、間違えているのかわかるので、あるととても細やかな指導ができます。(なくてもなんとかなるけど)
※生徒さん宅で自費で買ってもらうため初期費用はかかりますが、今後オンラインで学習をしていくことは増えていくと思いますし、手元がわかると本当にとても助かるので買う価値はあると思っています。
(スマホを三脚につけてPCに繋げばできなくはないとは思うけど。)

ガジェットを駆使するとお互い顔と手元が見えるので、実際にお家に伺う家庭教師と遜色ない環境で授業を行うことができます。

もちろん画面越しで伝わりづらいところもゼロではありませんが、そこはこれまでの経験や細かいコミュニケーション(なるべく状況を言葉にするように誘導するなど)でカバーです。

どんな人が依頼してるの?

私が大手塾で指導していた経験を売りにしているから、というのが大きいですが、ほとんどが「①大手受験塾に通っているもののわからない問題を質問する人を探している」という方です。

塾には行っているけれど宿題が多くて終わらない、テストを受けても復習しないまま次の単元に進んでしまっている、家での学習方法やスピードややるべき量の管理をお願いしたい、などなど。

大体は塾の「やるべきこと」におぼれている、宿題という手段が目的になっている子が多いので、その子にあった問題レベルや量を精査していく、いわゆるコンサルのような役割。そして親子関係が難しいお年頃の親子それぞれの話を第三者として聞くカウンセラーのような役割も行います。


そして、オンラインと言うメリットを最大限にいかした②地方に住んでいる方からのご依頼。

地方だとどうしても塾が遠かったり、あまりわかりやすい先生に恵まれなかったり(都心ほど競争が激しくないのでどうしてもレベルが違っている様子)…

地方にいながらにして、都内大手での指導経歴がある人に教えてもらえる、というのは大きなメリットかと思います。


もちろん今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、どこかにでかけて授業を受けることに抵抗を受けられるご家庭も増えました。③感染対策として、ご家庭での学習方法を探している方の依頼も多いです。


メリット・デメリット

たくさんあるので箇条書きにしていきます。

①保護者(ご家庭)側のメリット

・家に人が来ないので片付けやお茶だしなど気遣いが不要
・家に人が来ないので親が働いていて不在でも防犯面で安心
送迎がない(同時間に兄弟で別に授業を受けることも可)
・相性が合う先生を気軽に全国から選べる
(先生側からするといつでも乗り換えられる可能性はある)
・オンラインなので授業コマの変更がフレキシブル
(今週は週1×3日、来週は週2×2日、などお互いの予定次第で)

②保護者側デメリット

・IT関連に不慣れだとちょっと厳しいかも
(でも子供の方が結構すぐ慣れるので問題ないか?)
・塾に行かずに勉強をするとモチベーションを上げにくい
(→最近はオンライン自習室や、定額オンライン質問サービスなど、
オンラインでもつながりができるようなサービスが増えてます)

③講師側メリット

・移動時間がゼロ(連続で何コマも授業ができる)
・WiFiとPCさえあれば「どこでも」仕事ができる
(コロナが落ち着いたらワーケーションするのが夢!)
・個人の予定や自分の体調に合わせて予約コマを調整できる
(自分にコントロール権がある、ってすごい大事)
・オンラインなので遠方、海外などからもお客様になってもらえる
(特に海外は時差をうまく使えば向こうの夜がこちらの昼、なんてことも)
・家で仕事ができるので同時に家事が捗る&出勤時の身支度が不要

④講師側デメリット

・PC関連に不具合があると詰む。(その際、SkypeからZoomに切り替えたり、スマホと三脚でホワイトボードを写したりと一定のITリテラシー&機転が必要)
・ある程度の経験がないと、画面越しで相手のわからないところを見抜くのは難しいのかも?たまーに画面の向こうに顔をだして説明したい!と思うことはある。
・いつでも連絡が取れる分、24時間体制の受験カウンセラーみたいになりかねないので、自分の意志で線引きが必要

共働き夫婦の救世主となるか?

メリットとかぶりますが、送迎がないのが何よりも大きい。ファミリーサポートなどを駆使すればできないことはないですが、結構大変ですよね。しかも兄弟がいてそれぞれの習い事につれていくとなると人手が足りない!

オンラインなら自分が家事をしながら授業をそばで受けてもらえるし、仕事で不在でも家に人が来るわけではないので安心。(不在の場合にはチャットでいつでも連絡を取れるようにしておくなどの手配は必要)

転勤などが多いご家庭だと、塾や家庭教師は変えなければなりませんが、オンラインなら場所に関係なく継続した指導が可能になります。

最近は塾経験者のオンライン家庭教師も増えてきているので、塾に行かないと受験の情報が全くわからない!なんてことはなくなっているように思います。それに講習だけ塾に行く、など色々平行して利用することでいろんなメリットを享受できるのではないでしょうか。

一昔前までは共働きでは中学受験を乗り越えるのは難しい風潮がありました。でもこうしてオンラインという新しい選択がうまれたことで親が働きながらも、子供の学習をサポートしてもらえる仕組みができました。

私自身も子どもたちを第3の親になったような気持ちで見守っています。


働く側のキャリアとして

オンラインでの学習という選択肢は、ご家庭にとってもいいだけではありません。

特に私のように小さい子供を持つワーキングマザーにとっては希望の光と言ってもいいでしょう。これまでは、

教える仕事=平日夜と土日

でしかありませんでした。その時間帯はまさに育児の繁忙期

せっかく長年教えてきた実績もあるのに、それを活かす場所がありませんでした。

そして今年の一斉休校。オンライン学習という切り札が半ば強制的に世の中を席巻しました。

オンラインなら移動がないので保育園お迎えギリギリまで授業ができる。

物理的な距離に関係なく生徒さんがついてくれる。(何ならワールドワイドに!)

もし子供が体調がいまいちで保育園をお休みしても、これまできちんと指導をしていればみなさんあたたかく、子供を同伴させてもらえる
(もちろんいつも以上の配慮を忘れない)

家で大好きな愛犬をなでながら仕事ができ、お迎え前に家事が進んでいる

なんて最高なんだ。

テクノロジーの進化、ありがとう。

オンライン家庭教師という新しいキャリアの選択肢のおかげで、何かを諦めることなく、仕事も、育児も、家事も自分なりのバランスを見つけて両立できるようになってきました。


まとめ

オンライン家庭教師って何?どんなメリット・デメリットはある?そして働く側のキャリアとしてはどうなの?など色々お話してきました。

これを読んでいる方はお子さんをお持ちの方も多いと思うので、ぜひ選択肢の一つして検討してみてはいかがでしょうか。

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